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【72日目】世界遺産 ペトラ遺跡

エル・ハズネ

2008/05/25

伝説の都市ペトラは、やはりスケールが違いました。

ペトラ内部はかなり歩く+日中は炎天下で強い日差しをさえぎるものがほとんどない、と聞いていましたので、できるだけ朝早く行動することにしました。

8時過ぎには宿を出て、ワディムーサからペトラ入口までは徒歩で20分ほど。入口で1Dayチケット(21JD)を購入し、いよいよペトラ散策がはじまります。

ペトラの一番の見どころは、何と言っても「インディジョーンズ」の舞台となった、宝物殿「エル・ハズネ(上写真)」です。ペトラの入口から30分以上、シークと呼ばれる岩壁に挟まれた細い道をクネクネ歩いていくと、とつぜん目の前にこのような大きさの神殿が現れるのです。こんなに完成度の高い建物が、この岩山の中で1000年以上も見つからずにいたという話には驚きです。

エル・ハズネを超えてからもさらに遺跡群は続きます。とにかく遺跡と遺跡との間が長く、足元は砂漠のサラサラな砂ですので歩きにくい。徐々に太陽も高くなって厳しい日差し。「ペトラは体力勝負」と言われている意味が分かりました。

さて、もうひとつの見どころは、エル・ハズネからさらに1時間半~2時間くらい進んだところにある、ペトラの一番奥にそびえたつ修道院「エド・ディル」です。高さ45m・幅50m、エル・ハズネを超える大きさです。ここまで来るのには900段の階段を登ってくる必要がありますので、さすがにペトラに来る人が全員ここまで来るわけでは無いようです。僕らが到達したときは、個人旅行者がちらほらいましたが、エル・ハズネ近辺で見たたくさんの観光客の姿はありません。マチュピチュの「月の神殿」を思い出すくらいの、ハードな登山でした。

エド・ディル

エド・ディルを一望できる洞窟で一休みしたあとは、同じ道を戻って行きます。下山は少し軽やかに進みますが、その後の砂漠道にはどうも慣れずに足が疲れてしまいました。でも途中でロバやらラクダやらタクシーに頼ることなく、ワディムーサ⇒ペトラ登頂⇒ワディムーサまで完全に自分達の足で歩ききりました。8時出発⇒15時宿着まで、ほとんど歩いていたことになります。

ペトラは細かく見れば、2日券を買ってじっくりとまわることもいいかもしれません。でも、最大の見所である上記2箇所を押さえつつ、その道中にある遺跡をちらほら見ていくというくらいなら、朝早くスタートすれば問題なくまわってこれるという印象でした。もちろん、水・軽食などの装備を整えて、体力を考えていかねばなりませんが。

これまで見てきた世界遺産の遺跡とは、また一味も二味も違う、異次元のスケールを感じることができた、ペトラでの1日でした。

さすがにバテたので宿帰着後、即効で昼寝となりました。ヨルダンでの数日間があっという間に過ぎていきました。明日にはもうエジプトに向かいます。

当エントリの個別URL:【72日目】世界遺産 ペトラ遺跡

 

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