【68日目】その1 イスタンブール・アタテュルク国際空港ミレニアムラウンジ

ラウンジ

2008/05/21 その1

結局、ロイヤルヨルダン航空から予約が取れたかどうかの回答は無く、当日の朝を迎えました。シャトルバスの予約は入れていたので、このまま空港に向かっていいのですが、念のため電話で予約状況を確認することにしました。

電話に出たのは昨日と同じ担当者。「オー、オープンチケットの件だね。予約を試みたけど、Dクラス(僕らのチケット)はあいにく満席で取れなかったよ。5月末までDクラスはずっと満席だね。でも、今日の便は空港に行って一度チャレンジしてみてね」とのこと。予約が取れていないことが確定してしまいました。

世界一周航空券のビジネスクラスは、普通に売られているビジネスクラスよりも予約クラスが下のため、普通運賃に空席があった場合でも予約ができないことがあるようです。もしかしてこのケースのことかも・・・。ということで、可能性を諦めずに空港へと向かいました。

フライトの3時間前に到着し、どうやらチェックインカウンターに一番乗りに到着。そしてオープンチケットを見せて、「電話で予約無理と言われたけど、チャレンジしろって言われたので来ました」とお願い。すると、担当二人でフニャフニャ話し、本部にも電話し、そして気付いたときには荷物に貼り付けるタグが印刷されて出てきていました。どうやら僕らの席は確保できたようです♪チャレンジすれば何とかなるものです。

これで安心して次の目的地ヨルダンの首都アンマンへと飛ぶことができます。ビジネスクラスラウンジの招待状を握り締めて、出発ロビー2階にあるミレニアムラウンジで出発までの時間をゆっくり過ごすことにしました。

このラウンジ、なかなか良かったです。天井から光が差し込む明るい空間に、ゆったりできるソファーやテーブルがたくさん並んでいます。他のラウンジの軽食はスナック程度がほとんどでしたが、ここはパン・サラダ・ホットフード(ソーセージやフライドポテト)など、しっかり一食分を食べることも可能な充実度。もちろん、ビールなどのアルコール類も充実していました。

無線LANも拾えますので、パソコンも自由に楽しめます。今日のフライトが利用できるか不安だったためアンマンの宿については全く決めていなかったので、ネットで色々とヨルダン情報を検索。結局、宿についてはその場でどこか見つけようということで、珍しく予約無しで現地に到着することになりました。

ロイヤルヨルダン航空RJ166便アンマン行きは、まもなく搭乗開始です。

当エントリの個別URL:【68日目】その1 イスタンブール・アタテュルク国際空港ミレニアムラウンジ

 

【68日目】その2 ロイヤルヨルダン航空便で首都アンマンに到着

Royal Jordan

2008/05/21 その2

ロイヤルヨルダン航空RJ166便はイスタンブールを午後2時半に発ち、たった2時間でアンマンに到着します。ビジネスクラスの座席を見回してみると、12席のうち11席が埋まっている様子。僕らは本当にギリギリで座席をゲットできたようです。危ない危ない・・・。

短いフライトですが、さすがはビジネスクラス。しっかりテーブルクロスが敷かれて、コースのランチが始まりました。前菜には海老やチキン、メインはラムのケバブ。白ワインとともに今回もとても美味しくいただきました。ゆっくり食事していると1時間くらいはすぐに経過しますので、フライトのほとんどの時間は飲食を楽しんでいました。

眼下には、気付いたらレバノン・シリアを越えてヨルダンの荒涼とした大地が広がっています。サラサラではなく、ごつごつとした砂漠は、少し色が違いますがオーストラリアを思い出すような風景です。

ヨルダンという国はどんなところなのか、人々はどんな暖かさで出迎えてくれるのか。砂漠のど真ん中に突如現れた、クィーンアリア国際空港に定刻どおりに到着し、ここからヨルダンの旅が始まるのでした。

当エントリの個別URL:【68日目】その2 ロイヤルヨルダン航空便で首都アンマンに到着

 

【68日目】その3 アンマン到着+最新のガイドブックが欲しい!

ヨルダン

2008/05/21 その3

ヨルダンのクィーンアリア国際空港で入国手続き。ブックオフで100円で購入した03年版のガイドブックには、空港でビザが無料で取得できるとのこと。ふむふむ、ビザ取得のカウンターに並べばいいのだな、とビザカウンターへ。僕らの順番が回ってきたのでパスポートを差し出すと、「ノー!ジャパン、ノービザ!」と一言。むぅ、今は日本はヨルダン入国にはビザが必要なくなっていたようです。

あっさりと入国審査を済まし、とりあえず空港バスで市内へ。この古いガイドブックによると、空港バスはアブダリというバスターミナルに到着し、その周りにはホテルがいくつかあるとのこと。ふむふむ、そのあたりでホテルが見つかりそうだな、とバスに揺られていました。

そしてバスターミナルらしき終点に到着。でも、周りには何もない、ただの広いバスターミナルという感じ。ここはアブダリじゃないの?寄ってきたタクシーの運転手に聞いてみると、「アブダリ?フィニッシュ!」とのこと。アブダリターミナル自体が利用されなくなったのか、空港バスの終着点が変わっただけなのか分かりませんが、ここが思ってもみなかった場所であるというのは確かなようです。

ガイドブックはやはり最新のものを用意しましょう。古いものでも地図は変わらないけれど、細かな情報の信憑性は著しく低くなってしまいます。

さて、今、頼れるのは、目の前にいる運転手ただひとり。この人を信じていくしかありません。とりあえずダウンタウン方面に乗せてもらうことにして、いくつか知っているというホテルも見せてもらうことにしました。

ダウンタウンまでは車で15分以上かかったでしょうか。このタクシーに乗って正解でした。逃してしまうと途方にくれてまずかったかもしれません。

最初に連れていってもらったのは、ダウンタウンの高台にある3つ星ホテル。さすがに外観もロビーもきらびやかです。でも高そう。値段を聞いてみると、1泊が50ディナール(8000円近く)もするようです。3泊するといっても、そんなに安くなる様子は無く断念。次の場所へ向かいました。

次は、ダウンタウンのゴチャゴチャしたエリアにある1つ星のパレスホテル。ここはまず部屋を見せてもらってその広さと清潔さを確認。部屋は気に入ったので価格をたずねてみると、3泊なら1泊で24ディナール(4000円弱?)とのこと。ヨルダンの物価からするとまだまだ安いところはありそうですが、せっかく良いところを見つけたので即決。無事、アンマンの滞在先が決まりました。良いところをしっている運転手で助かりました。

クリフホテル前

今日は飛行機での移動でしたので、到着後は無理せず、ダウンタウン近辺を軽く歩き、安食堂でご飯を食べて終了。途中、あの「クリフホテル」の横を通り過ぎたき、イラクとイスラエルに挟まれた中東のこんな遠くまで来たんだということをあらためて実感するのでした。

当エントリの個別URL:【68日目】その3 アンマン到着+最新のガイドブックが欲しい!

 

【宿】アンマン PALACE HOTEL パレスホテル

パレスホテル

パレスホテル

アンマンのダウンタウン中心部にある一つ星ホテル。市内の見どころをまわるにはとても便利な位置にあります。

フロントのスタッフは気さくで明るく、部屋も広くて快適。ホットシャワーも問題なし。朝食もついていますし、ネット用のパソコンもロビーにあります。無線LANは拾えなさそうです。

朝食をとる広いロビーのテレビでは、アルジャジーラが一日中ついているようです。

ツインルーム 朝食付き 1泊1室24ヨルダンディナール

2008/05/21-24 合計3泊

当エントリの個別URL:【宿】アンマン PALACE HOTEL パレスホテル

 

【69日目】死海 Dead Sea

死海

2008/05/22

ヨルダン観光の目玉はいくつかありますが、見逃せないのはやはり「死海」です。教科書でいつか見た、あのプカプカ海に浮きながら新聞を読む姿、これを実現せずには帰れません。

ヨルダン西部、イスラエル国境線にある死海へのアクセスは、一般バスを乗り継いでいくか、タクシーをチャーターするか。僕らは快適さとスピードを重視し、宿に運転手を手配してもらいました。1時間かけて死海に行き、そこで3時間自由時間があって、その後1時間かけて帰ってくるという行程です。

死海

朝10時に宿を出発し、死海へ向かいます。途中からは荒涼とした砂漠の中をどんどん下向きに下っていきます。死海は海抜マイナス400m弱の場所にあるから、あれだけ塩分が濃く、身体が浮いてしまうわけです。

途中、イスラエルとの国境近くを通る際に、2度のパスポートチェックがあります。僕らが行く死海のビーチ自体はヨルダン側なのですが、すぐ対岸がイスラエルという緊張したエリアだけに、警備もかなり厳重な様子が伺えます。日本のパスポートを出すと、ほぼノーチェックでスルーでしたけど。

到着したアンマンビーチは、政府公認の唯一のパブリックビーチ。ホテルが所有するプライベートビーチを除いては、ここしか死海に入れる場所はありません。それくらい、国境近辺は厳しく管理されているようです。

死海

入場料を払って中に入るとそこは一気にオアシス・リゾートという雰囲気。大きなスイミングプールやレストランがあり、そこから階段で降りていったところに、死海のビーチがあります。僕らも着替えてさっそく死海へと足を踏み入れることにしました。

イメージでは、塩の結晶がビーチに固まって、水もドロドロしていて・・・。でも実際に来てみると全然違いました。真っ青な海が一面に広がっていて、普通のきれいな海という感じ。ここが死海だと言われなければ、まったく分からないくらいです。しかしやはりここは死海です。水面にプカプカ人が浮きながら遊んでいるのが見えます。「よし、浮きに行くぞ!」と僕らも足を踏み入れました。水温は割と高く、ぬるま湯のようです。

身体の力をフワっと抜いて委ねてみると・・・、オォ簡単に浮く!

死海

50センチほどの浅瀬でも、力を抜いて横たわれば、水面にふわふわと浮くことができます。もちろん、新聞や本を読むポーズだって簡単。僕も、「地球の歩き方」を読んでいる様子を記念撮影。あまりにも簡単に浮けることが面白く、自由に泳ぎまわって遊んでいました。

塩分濃度がかなり高いため、長時間泳いでいることは良くないようですが、何度もシャワーを浴びては、また浮きにいく。その繰り返しだけで死海を大満喫できます。死海に入ったり、上のプールで泳いだりしていると、あっという間に3時間は経過し、アンマンに戻る時間になりました。普段しないことをしたので、体はとても疲れているようです。3時間くらいでちょうど良かったのかもしれません。

死海はかなりオススメです。なかなか遠くて日本から来るのは大変な場所ですが、その価値はじゅうぶんに感じました。期待以上の面白さだった死海を後にして、まだ日差しが強い3時半にはアンマンに戻ってきたのでした。

当エントリの個別URL:【69日目】死海 Dead Sea

 

【70日目】アンマン市内散策

アンマン

2008/05/23

アンマン滞在3日目にしてようやく、市内をゆっくり歩いて散策です。

とは言っても、これまで旅してきた各国の首都と比べて、見どころはそれほど多くありません。宿のあるダウンタウンから西に歩いて10分ほどのところにあるローマ劇場(左)や、そこから15分ほど坂道・階段をのぼったところにあるアンマン城(右)あたりは、ちらほらと観光客の姿も見えました。日本からのツアーも一組いたのには驚きました。ペトラや死海などが組み込まれたヨルダンツアーでしょうか。

タクシーでアラブの高級住宅街にある大型スーパーに寄って買い物したり、二人で飲み物もつけて700円ほどでかなりお腹一杯になるような地元民が行くような大衆食堂に潜入したりと、大きな移動も無い「オフ」の一日をゆったりと過ごすことができました。

アンマン

夕方になると、またもやアンマン城の近くまでのぼり、アンマン市内が一望できるスポットで夕日が沈むのをゆっくりと眺めるのでした。

「どういう街?」と言われても、なかなかつかみどころのないアンマンではありますが、親切な人が多く、「心のゆとり」が首都でさえ感じられる印象です。明日朝は、アンマンを発って南へ南へと進みます。

当エントリの個別URL:【70日目】アンマン市内散策

 

【71日目】その1 乗合バスでワディムーサへ&悪人タクシー登場

セルビス

2008/05/24 その1

朝早くから行動開始。今日はアンマンのワヘダッドバスターミナルから乗合バス「セルビス」で世界遺産ぺトラの基点ワディムーサへと向かいます。

さっそく朝からトラブル発生。宿からターミナルへはタクシーを利用したのですが、到着したときのメーターは「1200」、これは「1ディナール、200フィルス」を意味します。荷物もあったのでチップ混みで2ディナール渡そうと思ったら、無愛想な運転手は「ノー!ノー!12ディナール!」と言ってきました。

明らかに旅行者を狙った詐欺行為です。僕らは昨日、何度かタクシーを使っていますのでメーターの見方は分かっています。運転手が騙そうとしていることが100%確信できましたので、こちらも「そんなものは払わない」の一点張り。運転手も意外とひきません。「12を払え!」と意地でも取ろうとしている様子。

仕方が無いので、近くにいる別のタクシードライバーを2人ほど捕まえて、その場所に運転手を連れて行こうとしました。すると、バレるのを恐れたか「3ディナールでいい!」と大幅割引・・・。でももちろん3ディナールなんて払う気はありませんので、英語の喋れる別の運転手に事情を説明したところ、「ダウンタウンからここまでだろ?荷物含めて2ディナールでじゅうぶんよ」と僕らサイドに立ってくれました。

悪徳運転手にポイっと2ディナールを渡して終了しましたが、朝から面倒なトラブルで時間を費やしてしまいました。せっかく、温和で人のいいヨルダン人というイメージでここまできていたのに、残念です。

助けてくれた運転手に礼を言い、ワディムーサ行きの乗合バスを探します。すると、遠くに「ぺトラ!ペトラ!」と叫んでいるおじさん発見。どうやら僕らのことを見つけて、手招きしてくれています。それも「早く急げ!」という感じで。僕らもコロコロとバッグを転がしながら大急ぎでバスに到着。乗合バス「セルビス」は、満席になったら出発するという仕組みで、逆に言うと、満席になるまでは出発しないのです。僕らが最後の2人の乗客だったらしく、最後列に2人で着席し、すぐにバスは出発しました。ギリギリでしたがかなりラッキーです。タクシートラブルでもっと時間がかかっていたら、もしかしたらこの便はミスしていたかもしれません。

ヨルダンの高速道路は整備がきちんとされているので快適です。セルビスは猛スピードで一路砂漠の中を南へと進みます。途中、15分ほどの休憩を挟んで、予定通り3時間半でワディムーサの中心部へと到着。あんなボロボロのバスでも、快適にハイスピードでとても安く都市間を運んでくれるので、ヨルダンの長距離セルビスはとても重宝しますね。

とくに宿も決めていなかったので、最初に部屋を見せてもらったオリエントゲートホテルにチェックイン。朝アンマンを発ち、もう午後1時には部屋で荷物を降ろしていました。

今日の午後と明日1日かけて、ワディムーサ・ペトラのエリアをゆっくりと散策できればと思っています。

当エントリの個別URL:【71日目】その1 乗合バスでワディムーサへ&悪人タクシー登場

 

【宿】ワディムーサ Orient Gate Hotel オリエントゲートホテル

ワディムーサの宿

ぺトラ観光の拠点ワディムーサの中心部にある安ホテル。

広い部屋にはテーブルもあって、窓もたくさん。バルコニーからはワディムーサの街が眺められます。滞在日数に応じたぺトラ周辺の観光プランを最初に一緒に考えてくれるので助かりました。

ツインルーム 朝食付き 1泊1室27.5ヨルダンディナール

2008/05/24-26 合計2泊

当エントリの個別URL:【宿】ワディムーサ Orient Gate Hotel オリエントゲートホテル

 

【71日目】その2 ペトラの前に、リトルペトラ

リトルペトラ

2008/05/24 その2

世界遺産のペトラ遺跡から車で10分ほど北にいったところに、リトルペトラと言われている場所があります。今日はペトラ自体には行かず、車をチャーターしてこちらのリトルペトラを訪問してみることにしました。

まず面白いのが、そこまでの道のりです。リトルペトラに向かう道の左側には、ずっとペトラ全体を眺める景色が広がっています。まだペトラ自体に足を踏み入れていないのに、なぜかもう、すごいものを見たという感想を持ってしまうほど。明日はこの中を徒歩で散策すると思うと、なかなか大変そうだなと思いますがワクワク楽しみな気持ちがわいてきます。

リトルペトラの駐車場には車がたった3台ほど。かなりマイナーな場所なのでしょうか。でも中に入ってみるといきなり、岩をくりぬいて造られた大きな神殿が登場。もし「ここが本物のペトラです」と言われたら、ペトラに行く前なら騙されてしまいそうな大きさです。この神殿だけでなく、昔使われていたであろう住居跡や岩に描かれた絵などをゆっくり見ていると、このリトルペトラも見どころとしてじゅうぶん充実しているように思えます。僕らが帰るころには、大型観光バスが4台ほど駐車場に止まっていましたので、やはりどんなツアーでも最後に寄っていくのだと思います。

1時間半ほどリトルペトラを散策し、その後はペトラのサンセットが見えるポイントへ。残念ながら「赤く染まるペトラ」というほどの赤さまでは見ることはできませんでしたが、真ん丸の太陽が消えていく姿は、光が無くなる最後の一瞬までゆっくりと拝むことができました。

明日はいよいよ「ビッグ」のほうのペトラです。

当エントリの個別URL:【71日目】その2 ペトラの前に、リトルペトラ

 

【72日目】世界遺産 ペトラ遺跡

エル・ハズネ

2008/05/25

伝説の都市ペトラは、やはりスケールが違いました。

ペトラ内部はかなり歩く+日中は炎天下で強い日差しをさえぎるものがほとんどない、と聞いていましたので、できるだけ朝早く行動することにしました。

8時過ぎには宿を出て、ワディムーサからペトラ入口までは徒歩で20分ほど。入口で1Dayチケット(21JD)を購入し、いよいよペトラ散策がはじまります。

ペトラの一番の見どころは、何と言っても「インディジョーンズ」の舞台となった、宝物殿「エル・ハズネ(上写真)」です。ペトラの入口から30分以上、シークと呼ばれる岩壁に挟まれた細い道をクネクネ歩いていくと、とつぜん目の前にこのような大きさの神殿が現れるのです。こんなに完成度の高い建物が、この岩山の中で1000年以上も見つからずにいたという話には驚きです。

エル・ハズネを超えてからもさらに遺跡群は続きます。とにかく遺跡と遺跡との間が長く、足元は砂漠のサラサラな砂ですので歩きにくい。徐々に太陽も高くなって厳しい日差し。「ペトラは体力勝負」と言われている意味が分かりました。

さて、もうひとつの見どころは、エル・ハズネからさらに1時間半~2時間くらい進んだところにある、ペトラの一番奥にそびえたつ修道院「エド・ディル」です。高さ45m・幅50m、エル・ハズネを超える大きさです。ここまで来るのには900段の階段を登ってくる必要がありますので、さすがにペトラに来る人が全員ここまで来るわけでは無いようです。僕らが到達したときは、個人旅行者がちらほらいましたが、エル・ハズネ近辺で見たたくさんの観光客の姿はありません。マチュピチュの「月の神殿」を思い出すくらいの、ハードな登山でした。

エド・ディル

エド・ディルを一望できる洞窟で一休みしたあとは、同じ道を戻って行きます。下山は少し軽やかに進みますが、その後の砂漠道にはどうも慣れずに足が疲れてしまいました。でも途中でロバやらラクダやらタクシーに頼ることなく、ワディムーサ⇒ペトラ登頂⇒ワディムーサまで完全に自分達の足で歩ききりました。8時出発⇒15時宿着まで、ほとんど歩いていたことになります。

ペトラは細かく見れば、2日券を買ってじっくりとまわることもいいかもしれません。でも、最大の見所である上記2箇所を押さえつつ、その道中にある遺跡をちらほら見ていくというくらいなら、朝早くスタートすれば問題なくまわってこれるという印象でした。もちろん、水・軽食などの装備を整えて、体力を考えていかねばなりませんが。

これまで見てきた世界遺産の遺跡とは、また一味も二味も違う、異次元のスケールを感じることができた、ペトラでの1日でした。

さすがにバテたので宿帰着後、即効で昼寝となりました。ヨルダンでの数日間があっという間に過ぎていきました。明日にはもうエジプトに向かいます。

当エントリの個別URL:【72日目】世界遺産 ペトラ遺跡

 

copyright 2008-9 ishidashinichi.com all rights reserved. トップページへ戻る