【73日目】ヨルダンからエジプトへのどうしようもない国境越え

2008/05/26

うーむ、この日は今回の世界一周旅行の中で、一番「どうしようもない一日」になってしまいました。結局、撮影した写真はゼロでしたので、忘れないためにメモ書きのようにヨルダンからエジプトまでの一日の動きを記していきましょう。

◆ワディムーサからアカバへのセルビス

まずは、ペトラの基点ワディムーサから、紅海に面するヨルダン南部の港町アカバへと向かう必要がありました。例のごとく、乗合バスセルビスは満席になった時点で出発しますので、いつバスターミナルに行ったら正解というものがありません。宿の人に聞いたところ、アカバへの第1便は朝7時に来るとのこと。宿での朝食を諦め、まだ涼しいワディムーサのバスターミナルに6時45分に到着しました。

他の町へのバスは停車しているのに、アカバ行きだけは見当たりません。本当に来るのだろうかと不安な気持ちになっていましたが、7時5分ごろになんとかバスが到着。これに乗り込み、席が埋まるのを待ちました。もしかして1-2時間待たないといけないのかなとも思いましたが、地元客・観光客がうまくミックスしてなんと7時25分には満席、出発となりました。ここまではとても順調です。一路、南へ2時間アカバへと向かいました。

◆アカバ中心部からアカバ港へ

アカバはヨーロッパからの観光客や地元客でにぎわうリゾートタウン。ヨルダンが唯一海と接する場所だけに、ヨルダンにとってかなり重要な街に違いありません。ヨーロッパのような街並み、デパート、ファストフードなど、地中海近辺の町の雰囲気が漂い、真っ青な紅海と広い空、向こう側に見えるイスラエル・エジプトの風景も重なってとても不思議な空気を感じる街です。

僕らはアカバの街自体にはとまりません。セルビスが到着するターミナルから南へ数キロ行ったところにあるアカバ港へと向かいます。セルビス到着と同時に、タクシーの運転手が近寄ってきて、「エジプト、フェリー?」と聞いてきたので、値段交渉して早速港へ移動。運転手が言うには、「11時に船があるから、今なら間に合うぞ」とのこと。現在時刻9時45分。なんとスムーズに行くのでしょうか。この分だと、午後の早い時間にはエジプトに入国できそう。・・・この時点ではそうでした。

◆不思議なヨルダン出国手続き

港につき、旅客ターミナルへと向かいました。まず1階の窓口で、ヨルダン出国税5JDを支払い、そのレシートを持って2階へとあがります。その2階部分が不思議でした。なぜか、パスポートコントロール(出国審査場)の裏側に出るのです。空港で言うと、出国スタンプをもらってから進む搭乗ゲートでしょうか。なぜか係員の後ろ側から僕らは現れ、ひとつしか開いていない「ヨルダン人専用窓口」で出国手続き。スタンプをもらいました。

しかし、またもや不思議。この時点で出国するための船のチケットは未購入なのです。さらに進路を逆行して、ようやく乗船券売場へ到着。なぜかヨルダンを出国した身になってからチケットを手に入れることになりました。さて、11時の船はどこからでるのかな・・・

◆船は来ない・・・永遠に?

10時半になって、まだ船は港には来ていない様子。英語の分からない係員に聞いてみると、「ここであと少し待っておけ」とのこと。同じくエジプトを目指すバックパッカー数名もどうも不安げ。ある人が、別の係員に聞いてみると、「ん?今日の船は2時だろ?」、また別のスタッフは「船は3時だからまだ時間があるよ~」とのこと。

この時点で、「スムーズにいっている」ように思えた今日の予定は崩壊!とにかく11時に船は来なさそうですし、実際に船が来る時間もはっきりしません。ここから、長い長い時間との闘いがはじまるのでした。

朝からまともなものも食べていないのに、11時、12時と時間は経過していきます。なんとか露天のようなところで簡単な食事はできましたが、ずっと港特有の風を身体に浴びながら外で待っているのは動かなくても体力を消耗します。現地の人は特にのんびりといつものことのように過ごしていますが、旅行者らしき約20名は疲れきっている人もいれば元気にトークに熱が入っている人もいて様々。さすがに僕らも疲れてきました。

◆ようやく船が来た!いざ出発・・・してくれ~

結局、船が来たのは13時でも14時でもなく、なんと16時。港についてから6時間も過ごしていたことになります。待合所に船会社のバスが迎えに来てようやく乗船。フェリーのシートにゆったりと腰掛けて、しばしの休息を楽しむことができそうです。

船内ではエジプト入国のための手続きが行われます。日本海からロシアに渡ったのを思い出すような風景です。要ビザ、ビザ不要(or取得済み)、現地人の3パターンがあるようです。僕らは事前にエジプトビザは取得していませんでしたので、必要書類を書き終わったら係員にパスポートを預けることになりました。エジプト到着後、イミグレーションオフィスでビザ発行手続きをするときに返してもらえるとのことですが、一時的にもパスポートを手放すのは非常に不安です。

1人の係員が船内で全員のパスポートチェックを行っているために長蛇の列。それが原因かどうか分かりませんが、全然船は出発する雰囲気ではありません。なんと、僕らが乗車した16時から1時間が経過した17時になるまで、船はとまったまま。「このままではエジプト入国時に夜になってしまう・・・」と不安になりますが、どうすることもできません。そしてようやく17時過ぎに出発するのでした。

◆エジプト到着!でも降りられない。

2時間の船旅は快適。シートも悪くなく、僕らはぐっすりと寝て疲れを癒しました。船内でスナック等を適当に食べ、エジプトポンドへの両替も済まし、さあいよいよ船はエジプトの小さな港町ヌエバに到着です。

港で完全に停止し、みんな降りようと席を立って並んでいます。しかしまったく船の出口が開く様子はありません。なんと、船が停まってからまたもや1時間もこの状態が続いたのです。さすがに多くの人が文句を言っているのが分かりました。なぜここまで時間がかかるのか、理由がまったく分かりません。

外に出れたのは、あたりが徐々に薄暗くなりつつある20時くらい。パスポートが手元に無いままバスに乗せられて到着ロビーのような場所へと移動させられました。

◆エジプト入国手続きは、なぜこんなに面倒なのか?

バスを降ろされたものの、パスポートも無ければ何の支持も無し。このままどうしようもなく立ち尽くしてしまいそうです。そんなとき、朝からずっと一緒のバックパッカーを発見。どうやら向かっている方向はイミグレーション事務所。それもターミナルの端の端。まったく目立たない場所にポツンとある事務所です。こんなの、絶対わかりません。

すでに数名の旅行者が列を作っています。しかしみんなそわそわした様子。そう、「ビザを買え」と船内で言われていたのに、ほとんどの人がまだ持っていないのです。まわりの人に聞いてみると、「あっちの銀行で買えるよ」とのこと。急いで銀行へと向かって、15ドルのビザチケットを購入し、また急いでイミグレーションへと戻りました。もうあたりは真っ暗闇です。ちょっとでも情報を逃してしまうと、アウトです。

ここでも1人の係員が、回収したパスポートをひとつひとつ眺めながら、列の先頭の人の顔を照らし合わせています。僕らから「これが俺のパスポートだ」と探してあげればいいのですが、どうしてもさせてくれません。かなり非効率で時間がかかるだけです。多くの人はブーイング。結局、僕らの前には15人くらい並んでいましたが、30分くらいかかったでしょうか。僕ら二人は比較的簡単に入国審査が終わり、晴れてパスポートゲット!エジプト入国が叶いました。

◆カイロを目指すのみ

入国審査が終わって、さてどうするか。ヌエバの町はここから遠いらしいし、とくに見どころも無いらしい。それならば、バスで一気に首都カイロまで移動してしまったほうが良くないか?ということで、バスターミナルへと徒歩で向かいました。さすがに、このあたりでは「こっちがバスだ」と教えてくれる人が多く、何とかたどりつくことに成功。

「カイロ!カイロ!」と叫んでいる集団がありましたので、「イーストデルタ」という会社のバスチケットをその場で購入。これで夜行バスで一気に移動することができます。ここから約7時間ほど、あとは寝て過ごすのみです。それにしても、久しぶりに長時間をかけて移動をしています。明日以降の疲労、大丈夫かなぁ。

◆なんなんだ、このバスは?

夜9時半に出発したヌエバ発カイロ行きのバスはひたすら寝て過ごす予定でした。しかし、バスの車内でありえない事が・・・。バスの運転手が、定期的にテレビの音量を「最大」にまでアップして轟音を車内に響かせるのです。ぐっすり寝ていてもびっくりして起きてしまいますし、これが長時間続くとなかなか休むことができません。

これはエジプトのバスでは当然なのでしょうか?そんなはずは無いと願いたいけれど・・・。エジプト人の乗客は特に反応無く、テレビを見続けたり寝続けたり。怒りやいらだちよりも、数多くの「???」が飛び交う不思議なバス車内でした。そんな大音量のテレビ放送はなんと午前1時ごろまで続くのでした。

◆到着♪そして、誰を信じていいのか分からないカイロの夜明け前

大音量が静まってからは何とか睡眠をとることができました。そして運転手に方を叩かれて起こされたのは、カイロのバスターミナル到着したあとでした。時刻は夜明け前の5時。どうやら、周りには何も無いターミナルに到着した模様。さっそくタクシーの運転手が数名声をかけてきます。

そこでヌエバから一緒だった現地人らしき人が、「タクシーの奴らは良くないから、僕と一緒にいきましょう」というジェスチャーをしてきます。流しのタクシーを捕まえて一緒に市内へと出るのでしょうか。まだこの人は信用できそうな気がしていました。

しかしです。この人だけ、なぜかバスターミナルにいる警官に呼び止められて、パスポートを没収されてしまいました。どうやらかなりの剣幕で周りの人に責められている様子。何が起こっているのか、まるで分かりません。僕らは早くどこかホテルを探して休みたいのですが・・・。

どうやら、入国かパスポートか何かに問題がある人らしく、ヌエバ乗車のときから目を付けられていたようです。そしてカイロのターミナルに到着したときに、警官が捕らえたのかもしれません。結局どこかに連れて行かれたので、どういう問題があったのか分かりませんが、一緒に行動しなくて僕らにとっては良かったようです。

結局、そこにいたタクシーを利用することになり、いくつかのホテルを見せてもらい、ナイル川沿いのこぎれいな2つ星ホテルにチェックインしたのはもう6時過ぎ。ワディムーサから心休まらない23時間の移動は、ようやく終わりを告げるのでした。

とにかく「疲れた!」の一日。さて明日からのエジプトの旅はどうなることやら。

当エントリの個別URL:【73日目】ヨルダンからエジプトへのどうしようもない国境越え

 

【74日目】ツタンカーメン黄金のマスク

エジプト考古学博物館

2008/05/27

前日から今日の朝までの大移動で疲れた身体を癒すのには、このホテルは快適でした。昼過ぎまでじっくり休んだあと、今日はインドア派でいくことに。カイロでこの考古学博物館を見ずに帰るわけにはいきません。

それほど広くない館内ではありますが、1階・2階とぎっしりと古代エジプトから続く歴史を重みを感じさせてくれる展示が充実しています。なかでも、2階の一番奥にある、あの有名なツタンカーメン黄金のマスクの輝きには目を奪われます。この部屋だけをじっくり見るのでもじゅうぶん価値があるほどの煌びやかさでした。

また、別料金を支払って「ミイラ展示室」にも入れます。せっかくなので僕らも入室。ラムセス2世やハトシェプスト女王など、有名な歴代の王のミイラが10体ほど、驚くほどリアルに展示されています。なかなか凝視するのが難しいほど、初めてのミイラ見学はドキドキするものでした。

約2時間ほどの滞在でしたが、見どころ・見たいものを効率的に周ればそんなに時間をかけずに周れます。でも、一つ一つ細部までしっかり見ていると1日かかってしまうかも。それくらい、目を奪われる遺産がたくさんおさめられている博物館でした。

当エントリの個別URL:【74日目】ツタンカーメン黄金のマスク

 

【75日目】ギザのピラミッドとスフィンクス

ギザ

2008/05/28

エジプト旅行のハイライトは何と言ってもピラミッド。これは僕にとっても世界一周旅行で絶対に行きたい場所のひとつでした。ようやく今日、訪問が叶います。

いろんな方法でギザまで行けますが、せっかくなのでホテルが「信頼できる」というドライバーにおまかせすることに。しかしそのドライバーは曲者でした。

朝8時に宿を出発し、一路ギザへ向かいます。途中、「数分間、面白いところがあるから寄ってきな」と車を降ろされたのは、パピルス博物館。確かにパピルスの作り方の解説などは面白かったのですが、どうかんがえても「セールス」の臭いがプンプン。ドライバーはいつもここに乗客を連れて行っているのでしょうか。買う気も無く店を出てくると、さっきまでの紳士的な様子は一変。不機嫌で無愛想なドライバーへと変わりました。

そしてそこからギザへ。僕らは「ギザのピラミッドの入場券売場へ」と言っているのに、「いいからいいから」と入っていた先は、やはりラクダ乗場。客引きが車を取り囲んで、ラクダの使用を猛烈プッシュしてきます。ドライバーも便乗して、「こんな砂漠を歩くなんて無理だ、ラクダを使用しなさい!」と。元々、グルになって稼いでいる集団なのでしょう。「絶対にラクダは使わないから、早く車をピラミッド入口まで連れて行け!」と言っているのに、まったく動いてくれません。

15分ほど、客引きの言葉をずっと無視して座っていると、ようやく諦めたか、車を動そうとしました。でも結局車は動かず、「ここからこう行ったら入口だ。さっさと行け」と。彼の観光ルートに1円も落とさないことに苛立ちを隠しきれないようです。結局歩かされて入場ゲートへ。晴れて自由の身になりピラミッド入場です。

もう入口から、クフ王のピラミッドなど3つのピラミッドとスフィンクスが目の前にそびえたっていて圧巻です。特にクフ王のものは入口から近く、全然簡単に歩いていけます。ラクダじゃないと行けないなんて大嘘でした。入場してからも、約2時間の滞在中に物売りがウヨウヨ声をかけてきて邪魔で仕方ありません。「だまれ!」と追い返したり、ダッシュして逃げたり、客引きを避けるのも楽しむしかありません。こういうので疲れるのは勿体無い・・・。

ギザ

クフ王のピラミッドの周りを一周しましたが、よくもこんな大きな石があんな高いところまで積まれているなぁ・・・という気持ちでいっぱいです。近づけば近づくほど、積み上げ方は雑に見えますが、この大きさ・高さはやはりすごいです。これまで見てきた遺跡と比べることができないくらいの圧倒的なパワーがありました。

もう少し静かに安心して鑑賞できれば良いのですが、それでも、念願だったピラミッド訪問を叶えることができて、大満足。午前中の涼しい2時間はあっという間に過ぎました。

そして、あの悪人ドライバーのもとへ帰らねばなりません。ラクダ乗場まで戻ると、やはり超・不機嫌な様子。僕らが「いやあ、徒歩でピラミッドを見学するのは最高だわ★」と言うと、ドライバーの不機嫌は最高潮。もうどうしようもありません。

帰りのドライブは、ドライバーは懲りずにツアーやナイトクルーズなどを必死に進めてきます。午後もどこか行きたいところは無いか?とも言われましたが、どの誘いも「NOサンキュ」の一点張り。「おまえらはNOしか言えないのか?」という質問だけ「YES」と答え、ドライバーは「もういい、金よこせ」というので利用料金をお渡しして終了。なかなか、面倒なドライバーでした。このホテルは、このドライバーを今後も使い続けるのでしょうか。全くお勧めできません・・・。もっと明るく好印象で接してくれれば、何かしらチャンスはあると思うのですが、パピルス屋を出てからの態度の急転換で僕らもアウトでした。

そんなわけで、なかなかエジプトは手ごわいですね。ピラミッド鑑賞が充実・満足できたのが救いでした★

当エントリの個別URL:【75日目】ギザのピラミッドとスフィンクス

 

【宿】カイロ Garden Palace Hotel ガーデンパレスホテル

カイロ宿

カイロのダウンタウン地区タフリール広場から徒歩15分程度の場所にある2つ星ホテル。

部屋は広く、エアコンやホットシャワーも使い放題。従業員のレベルも高く、2つ星ホテルの中でもかなり快適な部類に入るのではないでしょうか。このホテルの専属ドライバーはツアーやクルーズなどをガンガンすすめてくるので要注意。無線LAN・インターネット環境無し。値段以上の価値のあるホテルです。

ツインルーム 朝食付き 1泊1室220エジプトポンド

2008/05/26-29 合計3泊

当エントリの個別URL:【宿】カイロ Garden Palace Hotel ガーデンパレスホテル

 

【75日目】その2 思い立ったら即!エジプトをもう出ます。

2008/05/28 その2

「なんかエジプト、今までと比べて居心地良くないね~」
「そうだなぁ、思い切って、明日出ちゃう?」
「いいんじゃない♪」

そんな簡単な会話で、事は決しました。まだエジプトのカイロに到着して数日しか経っていませんが、二人の意見が見事に一致し、なんと明日エジプトを発つことに決定したのです。これも世界一周航空券のオープンチケットで旅している強みと言えるでしょう。

本当は明日くらいから、エジプト古代文明の世界遺産ルクソールやアブシンベルなど、カイロ以外の見どころへ向かっていく予定でしたが、まさかまさかの大転換になったのです。幸い昨日、次の目的地ルクソールへの飛行機予約はネット上ではすでにできず、エジプト航空オフィスもギリギリ閉まっていたため、予約をしていなかったのです。災い転じてなんとやら。さっそく次のオープンチケットの予約手続きを行いました。

次の目的地はブリティッシュエアウェイズでロンドン。古いガイドブックに載ってあるカイロ事務所の場所をたずねてみると、どうやら移転した模様。移転先の電話番号が書かれていたのでかけてみると、2つとも使われていない番号のようです。またもやうまくいきません。ネットカフェで連絡先を入手し、予約専用メールアドレスにオープンチケットの画像を添付して送信。返答を待つことにしました。

BAのカイロ・ロンドン便は観光客もビジネス客も多く利用するのに1日1便しか飛んでおらず、直前に予約を取るのは難しいと聞いていました。だからいくらなんでも明日飛ぶのは厳しいかなぁと思っていたのですが、帰ってきたメールの答えはOK!さすがビジネスクラスはまだ席の余裕があったようです。エコノミークラスだったら難しかったかもしれませんね。

そんなわけで、エジプト滞在はこの世界一周旅行での国別最短記録、約2.5日。明日の朝の便でロンドンへと飛びます。

当エントリの個別URL:【75日目】その2 思い立ったら即!エジプトをもう出ます。

 

【76日目】その1 カイロ国際空港

カイロ国際空港ビジネスラウンジ入口

2008/05/29 その1

元々の予定ですと、エジプト航空国内線でルクソールかアスワンあたりへ向かっているはずでしたが、前述の通り、エジプト滞在を早めに切り上げて次の目的地ロンドンへと飛びます。朝6時にホテルのフロントでタクシーを捕まえてもらって、ブリティッシュエアウェイズが発着するターミナル2へと向かうことにしました。

しかし、ここはエジプト、ただ空港へ向かうということでもうまくいきませんでした。ホテルのフロントでターミナルを聞かれたので「2」と答えていましたし、タクシードライバーが空港近くになって「どっちのターミナルだ?」と聞いてきたので「2」と答えました。そして、無事空港に到着し、タクシーから降りてチェックインカウンターに進むために係員にチケットを見せると、「NO!」と一言。聞いてみると、ここはターミナル1で、BA便はターミナル2だから、空港内の循環バスで移動しろ!とのこと。どうしてこうもまぁ・・・。

宿の出発が遅れたのでこの時点で搭乗2時間前。循環バス乗場で待っていてもバスは来る気配はありません。ようやく来たのが15分後。これに乗り込んでバスで10分、ようやくカイロ国際空港のターミナル2へ到着しました。

こんどこそチェックイン!とカウンター前の荷物検査場にいくと、何やら搭乗客みんな、印刷された紙のなかから自分の名前を見つけてチェックを入れています。空港でそんなことをしているのを初めてみました。僕らも名前を探しますが・・・、名前が無い!たぶん、昨日の午後ギリギリに予約を入れたので名前が入っていないのだと思いました。その旨を説明すると、二人ともパスポートを回収されてその場で10分ほど待たされることに・・・。

ようやく戻ってきた係員から「GOOD」の合図。搭乗名簿に漏れていただけで、予約はちゃんと入っていたようです。そのとき、調べに行った係員が、3本の指をこすり合わせる「チップをよこせ」の合図。空港職員までこれなのか!そんな要求は無視し、ようやくビジネスクラスのチェックインカウンターにたどりつきました。

いつもなら、ラウンジをゆっくり楽しむために搭乗3時間前くらいに空港に着くようにしていますが、今日はチェックインの時点でもう1時間ちょっとしかありません。カイロ国際空港のラウンジは、これまでの空港のラウンジの中でもブダペストと並んで最小サイズ。席もほぼ埋まっており、なかなか窮屈です。コーヒーやスナック、パンなどの軽食は揃っていますが、長時間滞在すると逆に疲れるかもしれず、ギリギリのチェックインで逆に良かったのかもしれません。無線LAN環境は有りました。

いよいよ長かった地中海沿岸の旅を追え、BA154便は10年ぶりのロンドンへと向かいます。

当エントリの個別URL:【76日目】その1 カイロ国際空港

 

copyright 2008-9 ishidashinichi.com all rights reserved. トップページへ戻る