【9日目】その2 ペルーの首都リマに到着!

2008/03/23 その2

ペルーの首都リマに降り立った僕らは、予約してあった当山ペンションの運転手の出迎えを受け、もう1組の日本人夫婦旅行者とともに宿へと連れて行ってもらいました。思えば、日本を出てまだ9日目ではありますが、うちら夫婦以外の日本人としっかりお話をしたのは、この送迎車中がはじめてかもしれません。その夫婦は、マチュピチュ・クスコから国内線で戻ってきたとのこと、宿の情報やマチュピチュの生の情報をいくつか教えてもらいました。

宿に到着すると、オーナーの当山ペペさんが明るく出迎え。ハキハキと宿やリマについて説明してくれるその姿はとても信頼が置ける感じがし、この宿を選んで正解だったとこの時点で確信しました。ネットの無線LAN環境や、キレイな部屋、洗濯・朝食無料など、やはり大満足の2泊となるのでした。

さっそく、宿の周りを散策。ヘススマリア地区という高級住宅街に位置しており、とても安全な地域とのこと。スーパーマーケットや銀行などをうろうろし、初のインカコーラ(デカビタCみたいな美味しい炭酸飲料でした)を楽しみ、ゆっくりと午後を過ごしました。観光エリアの旧市街・新市街はすこし離れた場所にあるので、今日は無理せずに明日にとっておくことにします。

夜はペペさんオススメの中華料理屋でひさしぶりにしっかりと夕飯を食べ、夜はロビーで日本と仕事の打ち合わせなどをして無理をせずに休むのでした。明日は少し足を伸ばして、観光エリアを訪問してみる予定です。

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【宿】リマ 当山ペンション

宿

当山ペンション

超★快適な日本人向けホステル。明るくてとても優しいオーナーの当山ぺぺさんが、安全で楽しいリマ滞在をサポートしてくれます。全体がキレイに保たれていますし、ホットシャワーや無料朝食・無料洗濯サービスもうれしい。また、インターネットは日本語で自由に使え、自分のパソコンを持ち込めばロビーで無線LAN接続が可能です。溜まっていたブログの更新や、仕事のやりとりなど快適に行えました。

リマの中でもとても安全な地区にあるらしく、食事や買い物のために外を出歩くのも安心。「こんなに快適だと分かっていたら、もっとゆっくりしていったのに!」と思ってしまいました。事前にペルー国内のツアーの提案や格安国内航空券の予約もペペさんにお願いできます。僕らは国内線の航空券を1区間予約してもらいました。

ツインルーム トイレ・バス付き 一泊US32ドル
空港からの送迎往復でUS24ドル

2008/03/23-25

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【10日目】リマ旧市街・新市街の散策

リマ旧市街・新市街

2008/03/24

ペルー観光のメインはやはり明日からのクスコ・マチュピチュ・チチカカ湖と考えています。3000メートルを超える高地での滞在+多くの移動がありますので、チリを旅行した体をゆっくりとリラックスさせてあげるために1日余裕を設けたのが今日でした。休息日と考えてはいましたが、せっかくのペルーの首都ですので、軽く世界遺産であるリマ歴史地区(旧市街)や新市街をたずねてみることにしました。

当山ペンションからは旧市街も新市街も少し離れているのでタクシーを使っての移動になります。ペルーではメータータクシーはありませんので、乗る前の事前交渉が必要です。宿のあるヘススマリア地区から旧市街までは車で20分以上かかるのですが、8ソル(300円くらい?)で乗車。大きな移動も細かな移動も、ペルーではタクシーが安くて重宝しそうです。

旧市街ではアルマス広場(写真左)からサンフランシスコ教会(写真右)あたりをのんびり散策。少し危険で注意が必要なエリアだと聞いていたので慎重に歩いていましたが、午前の暖かな日差しが気持ちいいリマ旧市街はそれほど聞いていたような悪い印象は無く、余裕で三脚立ててセルフタイマーでカメラ撮影なども楽しめました。

サンフランシスコ教会のガイドツアー(5ソル)に参加し、地下のカタコンベで2万体を超える骨・シャレコウベとご対面。かつてもどこかのカタコンベで同じような光景に出くわしたことがあったような気がしますが、今回のものが規模・迫力も圧倒的に上で、オススメです。

サクっと旧市街の散策を終え、タクシーで30分ほど南下して新市街へ移動(10ソル)。排気ガスの混じった空気、なりやまないクラクション、そして譲り合い精神の無い運転を楽しみながら(耐えながら?)新市街に到着。歴史地区とは全く違って、きれいなオフィスビルや銀行、そして外食チェーンが公園を囲んで並び立つ、リマの中でもっとも進んだエリアなのでしょう。さっそく、僕らも目の前に見つけたバーガーキングに入ってランチ。その後は新市街を海岸沿いまで歩いて1日の散策を終えました。

夜、当山ペンションに帰ってソファでのんびりしていると、世界一周旅行中の日本人夫婦もいたのですこしおしゃべり。最初は、彼らがこれから向かうイースター島に関する情報交換をしていたのですが、話は意外な展開に。何と、数年前に僕がある方に記事を提供して発売された本があるのですが、そのシリーズのいくつかを読んで勉強中とのこと。僕がかつてそのような活動をしていたことに関して話が盛り上がり、ついつい夜遅くまで。翌朝はめちゃくちゃ早いフライトなのにこうして盛り上がる話があると時間を忘れて楽しんでしまいますね。

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【11日目】その1 インカの首都クスコへのフライト

タカ航空

2008/03/25 その1

昨晩の話の盛り上がりを残念ながら切り上げて荷物をパッキング終えたのが夜の10時半。このまま寝るのでとても健康的に思えますが、本日のリマからクスコへのフライトはタカペルー航空TA007便、何と5時40分発。宿の当山ペンションを朝3時半に出るために2時半過ぎに起床することになりました。睡眠不足で行動してもいいのですが、何せ、今回は高度3300mのクスコへ一気に飛ぶわけですから、高山病・体調管理が何よりも大切です。高山病は今回の世界一周旅行で恐れていたことのひとつなので大事に行きましょう♪

今日利用するフライトは、僕らが購入した「ワンワールドエクスプローラ(世界一周航空券)には含まれていません。ルールとして南米内は4フライトまでというのがあるのですが、サンチアゴ⇒イースター島の往復と、先日のサンチアゴ⇒リマで3フライトを使用しており、今回リマからクスコへのフライトと、その先からリマに戻ってくるフライトを加えることはルール上難しかったので独自手配となりました。

タカ(TACA)航空は、中米グアテマラを中心に運航する中米最大級の航空会社グループです。その中でペルーへの国際線やリマ・クスコ間のペルー国内線を運行しているのが今回使ったタカペルー航空です。一度利用してみたい航空会社グループでしたので、この機会にぜひ!と思い、朝早いフライトながら思い切って予約しました。他の国内メジャーであるランペルー航空やスターペルー航空などを使えばもっとゆっくりな出発時間を選ぶことはできたのですが・・・。

フライトは実に快適で、朝食として配られたハムチーズクロワッサンも満足。クスコまでの約50分のフライトはあっという間で、大空に飛び立った機体がそのまま下降することなく3300mを超えるクスコの空港へと着陸しました。

クスコでの宿泊先は特に予約はしていなかったので、タクシーでガイドブックに載っている宿を適当にあたろうと思っていましたが、タクシーのおっちゃんがおすすめするいくつかの宿を見て、その中から良さそうなものに決めるということになりました。このおっちゃんは、クスコ滞在中は何かとサポートしてくれるアミーゴになり、とあるガイドブックに体験談として書かれていた「頼りにするアミーゴを一人見つけておくと楽」という意味が、クスコを出るころに実感することになるのでした。まだこの時点では、「怪しいおっさん」でしかありません・・・。

結局、宿泊先はそおおっちゃんのオススメする Royal Inti という中級ホステルに決定。ガイドブックに載っていないマニアックな宿かもしれませんが、プライベートルーム・バストイレ付き・朝食も付いていて1泊28ドルということで、OKにしました。LANでのネット接続環境などはありませんでしたが、クスコ滞在中はいろいろ動きも多いため妥協。ホットシャワーがこれまでの宿の中でベストで、その点は大満足でした。

チェックインしたのが朝の8時半、そこから数時間、休憩のために昼寝をすることに。そしてその後から、徐々に高山病の恐怖が襲い掛かってくるのでした。

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【宿】クスコ Royal Inti ロイヤルインティ

ロイヤルインティ

ロイヤルインティ

クスコのタクシー運転手のおっちゃんの紹介で決めた宿。クスコでの最初の2泊とマチュピチュから戻っての1泊の合計3泊。外観・内装は格安ホステルというよりは中級クラスに見えます。ホットシャワーの勢いがよく、これまで泊まった宿の中で一番のシャワーでした。

マチュピチュ訪問中の大きな荷物の一時保管は無料。朝食はパンとオレンジジュースとホットドリンクというシンプルながら、出発時間に合わせて朝6時からでも準備してくれたのは助かりました。いつでも淹れてくれるコカ茶も、ここのものが一番おいしかった。

ダブルルーム・バストイレ付き 1泊US28ドル

2008/03/25-27・29-30 合計3泊

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【11日目】その2 世界遺産クスコの歴史地区を散策

クスコ

2008/03/25 その2

クスコに到着して2時間ほど睡眠をとった後、最初にあさってからのマチュピチュ行きの電車のチケットをワンチャック駅でピックアップし、午後に市内の散策へとでかけました。相変わらず排気ガスで空気は悪いのですが、こんな高地によくここまで発展した町並みが築けていることに驚かされるほど、アルマス広場を中心としたクスコ中心街は明るくにぎわっています。写真左はクスコの中心アルマス広場。

中心から一歩はなれて小道に入っていくと、そこはインカ時代から続く石畳の細い路地が入り混じっていて、その時代へとタイムスリップしたかのよう。ギリギリ車が1台通れるような道に観光バスやタクシーなどが激しくクラクションを響かせ合っています。旅行代理店やホステル、インターネットカフェも随所にあり、街を歩く人がすべて観光客であるかのような雰囲気でした。

アルマス広場から2ブロックほど東に進んだ小道になにやら人だかりが。近づいてみると、ガイドブックにも載っているあの有名な「12角の石」がそこにはありました。どんな細いものさえ通さないほど精巧に積み上げられている石壁で街が覆われているのですが、ここにある石は、周りの石にピッタリフィットさせるために角が12個もあるのです(写真中央)。また、こちらはまだあまり有名でないのかもしれませんが、同じブロック内の民家の石壁にこれまた小さな多角形の石がありました(写真中央)。数えてみるとなんと14角。こちらは僕らがいったときは誰も観光客がおらずに、ひっそりと、でも強い存在感を示していました。

クスコの観光エリアは、このアルマス広場から数ブロック内だけです。1~2時間ゆっくりと歩けば、十分に町並みを楽しめるのではないでしょうか。この時点で午後4時。高山病の症状か、二人とも少し頭痛がしたので休憩のために一旦宿に戻ることにしました。

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【11日目】その3 来た来た!高山病

2008/03/25 その3

世界一周旅行での体調管理は何よりも大切ってことは出発前から意識していました。その中でも、ペルーでの「高山病」が、僕にとってはもっとも恐れるトラブルのひとつでした。

ペルーのリマからクスコまで、海抜ゼロから一気に3300mへ1時間足らずで移動します。ガイドブックによると、到着当日~翌日くらいから頭痛・吐き気などの高山病の症状が3人に2人は出るとのこと。

僕は元々、胃切除の影響のため基本的に貧血気味の状態です。恐らく、普通の人よりは高山病の症状が出やすいのではないかと予想していました。3000mを超えるのは初めての経験ですし、果たしてクスコで無事歩き回ることができるのか?さらにその先に控える4000m級の旅に耐えられるのか、出発前の不安のひとつだったのです。

そしていよいよ本日、飛行機でクスコに到着。到着した瞬間は、別に空気の薄さは感じませんでしたし、何か身体に異常を感じるかというと、特に何も起こっていないようです。もしかして、僕は高山病にならない体質かしら?なんて期待を持ちながらクスコ滞在が始まりました。

しかし、やはり簡単には見逃してくれないようです。到着後の昼寝を終えてクスコの街を散策しているときは、つねに頭痛でガンガンしている状態。それはエミも同じだったようで、午後4時前に一旦宿に帰って再度仮眠を取ることにしました。

始まった頭痛は、その後なかなか治まることはありません。ベッドに横になったらなったで、違う頭痛が襲ってきて、体をどんな体制にしたらいいかも分かりません。そんなこんなで悶絶しながら、到着当日のさらなる行動や晩飯すら断念し、そのまま休息することに。

そして・・・、目覚めたときは、翌日の朝6時。気付いたら14時間も眠りについていたようです。その間、頭痛で何度か目覚めたとは思うのですが、目覚めることすらしたくない状態で、それはもう辛いのなんのって。予想していた通りの高山病の洗礼を受けたのでした。

でも、高山病で苦しめられたのは、このクスコ到着初日だけだったようです。その後、4000mを超える旅程でも大して症状は表れませんでした。空気の薄さにも、「慣れ」で順応することはできるようで良かったです。

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【12日目】クスコ近郊・聖なる谷

聖なる谷ツアー

2008/03/26

高山病でもがき苦しみ、14時間の睡眠から目覚めた朝は、頭痛もなく案外すっきり。それはエミも同じだったようです。二人して高山病の症状と改善の状況が同じくらいだったのは、とても助かりました(ちょっとだけエミのほうが症状がひどかったようですが・・・)。

クスコ滞在2日目は、昨日申し込んでおいたクスコ近郊のいわゆる「聖なる谷」を巡る1日ツアーに参加です。「高山病なのに大丈夫か?」と言われてしまいそうですが、逆に、クスコでゆっくり時間があってしまうとまた頭痛などの症状がでてしまいそうで、こうして思い切ってアクティブに動くほうが解消が早そうな気がしました。事実、1日ツアー中は体調は絶好調でしたし、高山病なんて忘れてしまっていました。前日の悪夢を振り払うという意味だけでも、こうしてツアーに参加したことは大きな意味がありました。

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【13日目】その1 マチュピチュに向かうペルーレイル列車

ペルーレイル ビスタドーム

2008/03/27 その1

念願の世界遺産・空中都市マチュピチュに向かいます。

クスコからマチュピチュに向かう方法は、細かくはいろいろあるようですが基本的にはペルーレイルが運営する列車を利用することになります。一般的に旅行者が利用する列車は「ビスタドーム」と「バックパッカー」の2種類。前者が、天井部分がパノラマになっていたり食事がついたりするハイクラス。後者が通常の列車座席のみの提供のエコノミークラスです。

僕らが選んだのは、マチュピチュに向かう列車が本日の「ビスタドーム」、そして帰りが2日後の「バックパッカー」列車です。一度はパノラマ座席を体験したいけれど、帰りは節約したいということでこうなりました。

クスコからマチュピチュに向かう旅行者で一般的なのが、マチュピチュ村で1泊して翌日クスコに戻るというパターン。到着日にマチュピチュ全体を巡り、翌日朝にマチュピチュ全体が見渡せる「ワイナピチュ」に登るという旅程になります。僕らもこの1泊2日のマチュピチュ訪問を考えていたのですが、ギリギリにネットで予約しようとすると、どうしても1泊で帰れる日程の列車を見つけることができず、やむなく2泊となったのでした。せっかくなので、その2泊のマチュピチュ滞在を有意義なものにしてこようと思います。

2泊分だけの荷物をミニバッグに詰め込んで、残りの荷物はクスコの宿に預かってもらい、朝6時発のビスタドーム列車に乗り込みました。

あらかじめ座席は決まっているのですが、なぜか僕ら2名はバラバラの場所に配置されています。乗り込んでみると、同じように、グループなのに別々の席になっている方も多く、結局は僕らを含めて4人の日本人で1テーブルを囲むという理想的な形に落ち着きました。

同席したのは、千葉県在住の会社経営者の男性と、同じく千葉県在住(奈良出身)の学生さん。お二人とも、日本から強行軍でペルー旅行をされている方でした。僕なら高山病でぶったおれてしまいそうな日程でペルーに来ていることに、驚かされましたが、南米だけを目的とする場合はどうしても日程は強行になってしまうのは仕方ありませんね。会社経営の男性からは、これまでの一人旅の経験や、過去の世界一周旅行のことなど、興味深いお話をたくさんいただきました。ありがとうございました★

列車で提供される軽食を楽しみ、聖なる谷を越えていく車窓を眺めていると、クスコからマチュピチュ村(アグエスカリエンテス)までの道のりはあっという間だったような気がします。人を一人も見かけない大地から、キレイなレストランが並ぶ整備された駅に突然風景が変わったと思うと、そこが終着駅。いよいよマチュピチュ観光の拠点のマチュピチュ村に到着しました。

クスコのおっちゃんを通じて決めておいたホステルの女性に連れて行ってもらい、チェックインを済ませて、いよいよ今日の午後からマチュピチュへと出かけます。

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【宿】マチュピチュ村 LAS ROCAS ラスロカス

ラスロカス

ラスロカス

クスコのおっちゃんの紹介。プライベートバス・トイレとホットシャワー、そして朝食が付いているホステルを要求したところ、このホステルになりました。

おっちゃんは「駅と温泉との中間」と言っていたのに、行ってみると、駅から結構坂道を歩く歩く!結局、全然中間じゃなくて、温泉の一番手前にある宿がここでした。温泉の入り口まで徒歩20秒です。

部屋は清潔、快適でホットシャワーも問題なし。とても良いホステルだったと思います。

ダブルルーム・バストイレ付き 1泊US30ドル

2008/03/27-29 合計2泊

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【13日目】その2 空中都市マチュピチュ

マチュピチュ

宿泊ホステルに荷物を置いた僕らは、いよいよ念願のマチュピチュに向かいます。

マチュピチュへの行き方ですが、まずはマチュピチュ村の文化センターにてマチュピチュの入場チケットを購入します。チケットが一人122ソル(約4500円)と、ペルーの物価からするとあまりにも高すぎます。さらに、マチュピチュ村から実際にマチュピチュのある場所までは30分ほどバスに乗るのですが、往復でUS12ドルかかります。マチュピチュ観光には1日1人7000円ほど、そして2日券などは無いので、観光した日数分コストがかかってしまいます。恐るべし世界遺産。

2名分のチケットを購入し、さっそくマチュピチュに向かおうとしたころから、ポツポツと雨が・・・。雨季はそろそろ終わってこれからはいい季節だと聞いていましたが、やはりまだ不安定なのでしょうか。出来れば、快晴の中でのマチュピチュ訪問が良かったのですが、まず今日はどんな天候であれ、早く行ってみたいという気持ちが強くありました。

くねくねしたガタガタ道をゆっくり登っていくこと30分。バスはマチュピチュの入り口へと到着します。午後1時、すでに朝から観光を終えて村に戻る人でバス停はごった返していましたが、本日到着組はこれから観光開始です。チケットを提示して、ついにマチュピチュに踏み入れました。

依然、弱い雨は止みませんが、入り口から順路に従って左上の階段を上っていきます。10分くらい登ったころでしょうか。そこには、あの、ガイドブックや世界遺産に関する書籍などで紹介されている、「これぞマチュピチュ☆」の光景が広がっていました。この一瞬を感じるために、遥々ペルーまでやってきたと言っても過言ではないでしょうか。それくらいのスケールが目の前に広がっているのです。しばらく呆然と立ち尽くし、写真をいっぱい撮り、その場から動こうとはしませんでした。

この時間くらいから、徐々に雨は止みつつあり、空の奥のほうからは青空が顔を出しつつあります。このまま快晴に向かってほしいと願いながら、マチュピチュの内部へと潜入します。昨日見たクスコ近郊の遺跡とは、その迫力やスケールは全く違います。インカ時代の古代都市にそのまま迷い込んだかのような感覚を覚え、いくら歩いても回りきれない規模に驚いていました。

2時間ほどマチュピチュ内を散策していたでしょうか。すると、ようやく青い空と暖かな太陽の日差しが差し込んできました。日が照っていると、やはり写真も映えてきます(写真右)。見所をずっとまわって2時間半が経過したころに、気付いたら一周まわって出口付近まで近づいていました。

「今日のマチュピチュ観光はこれくらいで切り上げるかな」
そう思って出口まで進んだのですが、時間はまだ3時半。村に帰る最終バスは5時半とのことですのでまだ時間はありました。また、最初にマチュピチュ全体を一望して感動したあの場所から、「日が差し込んでいるマチュピチュ」を見てから帰りたいという気持ちが強くなりました。そこでエミを説得して、出口ギリギリあと5歩というところから引き返し、階段をまたまた登ってルックアウトへとやってきました。

もう1回来てよかった!そう思えるマチュピチュがそこにはありました(写真左)。夕方近くなると、観光客もほとんど村に帰ってしまうので、この光景を僕らだけで独占。またまたしばらくこの場所から動けない時間が続きました。

この時点でマチュピチュは自分達なりには大満喫。村で1泊以上する人は、翌朝に写真左の奥にそびえ立つ「ワイナピチュ」に登るのがモデルコースなのですが、そこまでするかどうか、この時点ではまだ未定でした。

当エントリの個別URL:【13日目】その2 空中都市マチュピチュ

 

【14日目】マチュピチュ村は温泉街

マチュピチュ村と温泉

マチュピチュ村で2泊してゆっくりするという日程は、以前書いたとおりあまりメジャーではありません。大抵は1泊(到着日にマチュピチュ全体+翌日にワイナピチュ登頂)でクスコに戻ることが多いようです。しかし僕らは列車の都合で2泊となりましたので、ゆったりと過ごすことができます。

ひとまず、昨日はマチュピチュ全体の観光を非常に満喫したので、今日は丸1日休息日に当てることにしました。マチュピチュ村(写真左)は、ほぼ観光客向けに作られたような村で、とても明るくいろんな店が立ち並びます。名物のピザを食べ、ネットカフェで溜まったメールや仕事の処理をこなし、そして午後は宿の近くにある温泉へと出かけました(写真左)。

マチュピチュ村は別名アグアスカリエンテスとも呼ばれており、「温泉」という意味をさします。この村自体が温泉の村ということです。せっかくだからということで、水着を持ってプールの様な温泉へ入浴。

温度は熱いわけではないけれど、ぬるいとも言えないOKレベル。少し濁ったこの温泉水は何かの効用があるのでしょうか。午後の温泉は、マチュピチュを午前中にまわった観光客で案外にぎわっていました。日本人の旅行者も数人いましたので、これまでの・これからの旅について話し合いながらまったりとした時間を楽しみました。※エミは温泉拒否で部屋待機!

先日の、マチュピチュ村へ向かう列車でも奈良県出身者と同席しましたが、この温泉で出あった大学生3人組も何と奈良県民。それも、僕の地元の駅のスターバックスや、僕の妹がバイトしているファミレスでのバイト経験があるヤツがおり、なんともまあ偶然の出会いを楽しんでいました。

夜は部屋に戻って明日の作戦会議。懸案となっていた2度目のマチュピチュ訪問については、「ゴー」に決定。すでにワイナピチュに登った人からは「かなりキツイ」「落ちそう」と聞かされていたのでビビってはいますが、せっかくここまできたのですからチャレンジしてみることにしました。明日は早朝から始動します。

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【15日目】ワイナピチュと月の神殿を制覇

マチュピチュ・ワイナピチュ

2008/03/29

「先日のマチュピチュ散策でじゅうぶん満足できたのでは?」
「でもワイナピチュはせっかくの機会だから登りたいが、大変そうだし」

など、いろいろと検討しましたが、結局、かねてからの予定通り、マチュピチュを空高くから眺める絶景を拝むために、ワイナピチュ登頂を決めました。出来る限り涼しい時間帯、そしてあまり人がまだ居ない状況の中で登りたいと思い、朝7時のマチュピチュ村発のバスに乗り込み、マチュピチュ入り口に7時半着。そこから、先日歩いたマチュピチュの中を順路とは逆行して一気に進行。もう道は分かっているので一目散にワイナピチュの入り口を目指しました。

そしてワイナピチュのゲートでは入場の手続きが行われます。毎日400人しか入場することはできず、お昼前には定員になってしまうとのこと。僕らは7時50分にゲート到着で83・84番目でした。「戻ってこない人をチェックするため」に、ノートにサインをして、いよいよワイナピチュへと入場します。

最初は下って、その後は急な階段をひたすら上がっていきます。途中、危険な場所にはつかまるための手すりがついていたり、大きな人なら通れなさそうな狭い洞窟を抜けたりと、ゆっくりマイペースで登っていくこと40分。そろそろ頂上かというところで後ろを振り返ってみると、先日見たマチュピチュの全景が、遥か下のほうに広がっているではありませんか。マチュピチュを初めて見た2日前とはまた違う、驚きと感激の一瞬です(写真右)。

さて、40分以上かかってワイナピチュの頂上までのぼりつめました。事前に予想していたほど大変じゃなかった!というのが正直な感想です。天気は曇りで涼しかったですし、人も少ない時間帯でマイペースで進めましたので、状況としてはベストだったのかもしれません。余力が残っていた僕らは、もう一つの難所「月の神殿まで行っちゃう?」ということになりました。すぐにバテてしまうと思っていた僕らにとって、事前にはまったく想定していなかったことです。

月の神殿へは、ワイナピチュからの帰り道にある「Great Cave」という矢印に沿って降りていきます。ワイナピチュを登った分だけ一気に降りていくのですが、このルートを歩き始めて10分ほどしたら、あいにくの雨模様。雨具を用意していなかったので、少しずつですが体を濡らしながらの下山となりました。かなりの階段を駆け下りていきますので「帰りはまたこれを登るのか」とビビりますが、踏み出した道を逆戻りするわけにもいかず、月の神殿に向かってひたすら進みました。

結局、最後まで雨は止むことはありませんでしたが、何とか片道50分ほどかけて月の神殿までも制覇。名前を書いて7時50分に入場したワイナピチュの入り口に戻ったのは、11時50分。合計4時間のマチュピチュトレッキングでした。このあとはマチュピチュ中心部を再度ゆっくり見ることは無く、一目散に出口のほうへ。バスに乗り込み、マチュピチュ村に急いで戻って、疲れた体を休めるのでした。

悲願のマチュピチュ訪問はこれでおしまい。2泊3日間で2度入場してそれぞれのマチュピチュを楽しみました。夕方のペルーレイルに乗り込んでクスコに戻ったのが夜10時前。明日はクスコからプーノへ移動します。ペルーの旅は移動が多いですが、それだけ見所が多く、満喫中です。

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【16日目】チチカカ湖のほとりの町、プーノへ移動

プーノへ移動

2008/03/30

移動する日の朝は、いつも早い!
今日は朝6時45分に宿をチェックアウトして、クスコを発ちます。向かう先は、富士山よりも高い標高に位置するチチカカ湖のほとりの町、プーノです。かつての予定では、ペルーはマチュピチュを堪能すればじゅうぶんかなとも思っていたのですが、せっかくここまで来たのだから、チチカカ湖にもぜひ行きたいということで、ペルーの滞在をさらに楽しむことにしました。

クスコとプーノの間は、いろんな会社が長距離バスを走らせています。単にノンストップで5~6時間を駆け抜けるバス会社もあれば、いくつかの観光ポイントへの訪問やランチが付いた観光用の長距離バスツアーもあります。僕らは、後者を選択。ガイドブックに載っている「インカエクスプレス社」ではなく、内容も値段もほぼ同じという「ファーストクラス社」のバスツアーを利用することにしました(写真左)。

インカ社・ファースト社ともに、同じ時間にクスコを発ち、同じ観光地をたずね、同じ時間にプーノに到着するようですね。いつも併走していました。この日は、インカ社がほぼ満席、ファースト社は座席の3分の1ほどしか埋まっていませんでした。そのおかげで、最前列を確保し、絶好の眺めを楽しめましたし、何よりバスが新しくて全然揺れず快適。おまけにランチのペルー料理ブッフェもバツグン(ランチだけは2社それぞれ別の場所のようでした)。マイナーかもしれないファーストクラス社、意外とおすすめです。

バスツアーは途中、インカの遺跡や教会、ミュージアムなど5箇所ほどめぐりながらプーノに向かいます。各箇所への入場や見学は自由なのですが、ある箇所で僕らはミュージアムに入場せずに外をうろうろしていると地元の子どもたちがなにやらバレーボールをしている様子。「こっち!一緒にやろう!」と手招きされたので、僕らも突然参加。まさか標高4000mを超える場所でバレーボールをすることになろうとは・・・!空気薄く、すぐにバテます。でも一生に一度の良い思い出となりました。

写真右は、途中立ち寄った、この旅での最高地点標高4335メートル地点。最初クスコに着いたときに悩まされた高山病はすっかり克服し、あれからさらに1000メートル高いこの地点でも平気でした。体はうまく順応するものですね。

そしてあっという間にプーノの街へと近づいてきました。チチカカ湖の拠点ではありますが、町自体はこじんまりしていて、見所はあまりなさそうな様子。到着したバス停で、クスコでお世話になったおっちゃんの知り合いのおばちゃんが待っていたので、適当に良さそうなホステルを紹介してもらい、今日の長い一日は終わるのでした。

ここで格安ホステルを選択しましたが、高度4000メートルの「寒さ」をそれほど想定せずに決めたため、冷えとの戦いが始まることとなりました・・・。

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【宿】プーノ CIELO ANDINO シエロアンディーノ

シエロアンディーノ

CIELO ANDINO シエロアンディーノ
Pasaje Grau 118 Puno

プーノでの宿は、ガイドブックに載ってあるいくつかをあたって決めようと思っていましたが、お世話になったおばちゃんがそれらと同じ価格かそれよりも安く、プライベートルーム+バストイレ+朝食付きで提供できる新しいホステルがあるということで、選びました。6部屋しかありませんが宿泊客は少なく、とてもマニアックなホステルという印象。

立地は最高!アルマス広場から徒歩1分でメインストリートや銀行まで徒歩30秒。部屋は清潔でインターネットも無料。LANケーブルのスプリッタを発見したので、MYパソコンのケーブルを差し込んだところ、見事接続!快適にネットにつなげたので、仕事・ブログ更新も快調でした。

ただし、2点だけ・・・。まずはホットシャワーが非常に弱かった。チョロチョロしか出ないので全身に一気に浴びるのは不可能でした。朝夜はめちゃくちゃ冷えるのに・・・。さらに部屋にヒーターが無いので、部屋でじっとしていると凍えてしまいます。標高の高い朝晩が冷える可能性のある土地では、暖かさの確保を意識しておかないといけないと反省。

ダブルルーム・バストイレ付き 1泊40ソル(1500円ほど)

2008/03/29-04/02 合計3泊

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【17日目】プーノでの休日をまったり過ごそう

プーノ

2008/03/31

僕らはこのチチカカ湖観光の拠点の町プーノで3泊と、比較的ゆっくり時間をとることにしました。というのも、クスコ・マチュピチュ・プーノと長距離の移動も多かったですし、これまでよりもさらに高地にいるので、あまり無理はかけたくないというのがありました。

プーノ自体には見所はそれほどなく、ほとんどの訪問者はチチカカ湖を1~2日見て次の街に移動していくのではないでしょうか。僕らも今日一日はオフとして、プーノの町でのんびりしていましたが、「やることが無い!」という状態にすぐなってしまいます。

午前中はプーノ全体を歩いて散策していましたが、中心部は30分もあれば歩きつくしてしまうほど。アルマス広場のカテドラルの前に座ってあたたかな日差しを楽しんでいましたが、太陽が雲に隠れると一気に冷えを感じてしまいます。

そんなときに、溜まっているメールやブログの更新などを時間を気にせずにできる環境があればすばらしい。泊まっている宿のLAN回線を自分のパソコンにひっぱることに成功しましたので、午後は久々にゆっくりとパソコンを触ることができました。

午後は大雨で天候は大荒れの様子。こんな日にチチカカ湖ツアーに参加しなくて助かりました。1日余裕を持っていたから良かったです。そんなわけで、明日はチチカカ湖をめぐる1日ツアーに参加することにします。

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【18日目】チチカカ湖その1 ウロス島

ウロス島

2008/04/01 その1

チチカカ湖といえば、ガイドブックでしか見たことが無い、あの真っ青な空とそれに負けないくらい青く輝く湖面。そんな光景に出会いたくてチチカカ湖を訪れてきました。そしていよいよ今日はチチカカ湖をめぐる1日ツアー。昨日午後からずっと雨が降り続いていたので、それだけが不安大だったのですが、朝カーテンをあけると雲ひとつ無い青空。不安・心配は一気に期待へと変わっていきました。

宿の出発は朝の6時45分。ミニバスが各ホテルから参加者をピックアップし、ボートが発着する港へ移動。ミニバス2台分の参加者20名ほどがボートに乗り込み、いよいよ出航。船酔いなど心配していましたが、ボートは全然揺れませんし、快適に進んでいきます。

最初に訪問したのはウロス島。チチカカ湖の半日ツアーならこの島だけを訪れることになっているそうです。何がすごいかというと、この島自体が浮いているということ。藁を長年にわたって重ね、補強していった結果、一つの島になってしまい、ここを生活の拠点としている人もいるというから不思議です。

ウロス島

この地で生まれ、育っていく子どもたちは、この島の外の世界なんて知ることなくこのまま大きくなっていくのでしょうか。藁の上で笑顔いっぱいに走り回る子どもたちに視線は完全に奪われてしまいます。

ウロス島での1時間程度の滞在の後、僕らのボートはさらに2時間ほど先へとチチカカ湖の中を進んでいくことになります。

当エントリの個別URL:【18日目】チチカカ湖その1 ウロス島

 

【18日目】チチカカ湖その2 タキーレ島

タキーレ島

2008/04/01 その2

ウロス島を出発した僕らのボートはさらにチチカカ湖の内部へと進んできます。午後の目的地であるタキーレ島は、ウロス島からさらに2時間以上離れたところに位置しており、さらに越えていくとボリビアの国境もすぐそこです。※チチカカ湖の60%がチリ、40%がボリビアに属しています。

タキーレ島は、先ほどのような藁でできた島ではなく、正真正銘の大きな島です。プーノやペルー本土とは違って、現地民族ケチュア族が昔ながらの暮らしを未だに続けている島です。1600人も住人がいるというのだから驚きです。電気・水道も無い自給自足の暮らしです。

そんなタキーレ島に到着した僕らは、石畳・階段をテクテク歩くトレッキングをスタート。マチュピチュで鍛えられたはずの僕らの体ですが、そのときより標高が1500mほどあがっているだけに、ちょっとした階段でもすぐに息が切れて大変です。しかし、歩きながら見るタキーレ島ののどかな風景と、チチカカ湖の真っ青な絶景が、そんな疲れを感じさせないくらい広く青く広がっていました。

タキーレ島では1時間ほどのトレッキングしたあとは、島周辺で取れるトルチェ(ます)のグリルをランチにいただき、タキーレ島にまつわる歴史・文化についてガイドから教わった後に、また別のルートを30分ほど歩いていきます。こちらの島でも、途中、民族衣装を身にまとったたくさんの子どもたちに囲まれながら、青い湖に向かって歩いていくのは気持ちのいいものでした。

島からプーノの港までは帰りは約3時間の船旅。1日の間で船に乗っている時間は6時間以上と、なかなかハードに見える1日ツアーではありましたが、船もまったく揺れずに快適に過ごすことができました。念願のチチカカ湖は、大満足で終了です♪

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【19日目】その1 大移動スタート、まずはプーノからリマまで

フリアカ空港とインカコーラ

2008/04/02 その1

昨日のチチカカ湖ツアーで大満足した僕らは、これにてペルーの旅は終了、同時に今回の世界一周の南米滞在はこれで終わり!今日から明日にかけて、南米大陸からアメリカに向けて大移動を開始します。

今日はまず、現在の滞在地プーノから、ペルーの首都リマまで移動する必要があります。プーノには残念ながら空港は無いので、プーノから北に車で1時間ほどいったとろにあるフリアカという街から飛行機に乗ることになります。予約していたランペルー航空LP100便は夕方4時半ごろの出発。それにあわせて宿から乗り合いバス(一人15ソル)で空港へと向かいました。

フリアカ空港は地方のミニ空港。空港も待合ロビーもかなり狭く、2便以上が一緒に出発する時間帯になると座る椅子すら足りなくなります。僕らがついたときは、僕らの便の一つ前のランペルー便が大幅に遅れているようすで、空港は人で溢れかえっていました。幸い、僕らの便は定刻どおりでしたので、前の便の方たちより先にフリアカを発ち、リマに向かう事ができました。

写真右は、ペルーの一般的な飲み物「インカコーラ」です。今回のペルー旅行で初めて飲み、とても美味しくいつも片手にはインカコーラを持っている状態。最後には飽きてしまいましたが、フリアカ空港のカフェで飲んだインカコーラが、最後の1本となりました。記念にインカコーラTシャツも購入できたので満足です。

そんなわけで、高度約4000m地点のフリアカから、一気に海抜ゼロのリマへと18時ごろ到着し、濃い空気を精一杯吸い、日差しの暖かさを感じるのでした。ここからアメリカへと乗り継ぐわけですが、予約しているランペルー航空LP604便は何と24時40分発。これから6時間、空港で過ごすことになります。

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【19日目】その2 リマ空港のビジネスラウンジ

リマ空港のビジネスラウンジ

2008/04/02 その2

フリアカからリマ行きの国内線は小さな機体ながら揺れたりすることなく無事に到着。久しぶりにリマの空港へと降り立ちました。

さて、ここからが関門です。今日はリマでゆっくり宿を取って滞在・・・というわけではなく、このままさらにアメリカ・ロサンゼルスへと乗り継いでいきます。ランペルー航空LP604便は、何と日付が変わって夜中の0時40分。空港で6時間ほど過ごす必要があります。

リマの空港はそれほど規模が大きくなく、なかなか時間をつぶすのは大変そう。小さなフードコートが一つとカフェがいくつかあるくらいです。そんなときに、「ビジネスクラスラウンジ」があると、状況は一変します。

しかし、事前に調べた情報(過去の旅行者の日記など)では、リマにはビジネスラウンジが存在せずに、ネット接続も出来ないとのこと・・・。もしこれが本当なら、どうやって空港で過ごそうかな~、と思いながらチェックインカウンターで手続きを開始しました。

すると、チェックインのお姉さんから、「これがラウンジの招待状ね!」とあっさり。リマの空港にラウンジはあるじゃないか!それも招待状にはWifi(無線LAN)も完備と書かれています。これで、出発までいろいろやりながら過ごせます。きっと軽食などもあって夕飯代わりになるんでしょう☆

さっそく、18番搭乗ゲートの裏にある「Salon VIP」というビジネスラウンジに入室。まだ時間が早かったのか、誰一人乗客はおらず、独占状態。サンドイッチやチップスなどの軽食やソフトドリンク・アルコール、シャワールームや仮眠室まで完備。僕がネットをしている間はエミは仮眠する・・・など、自由に思い思いに過ごしました。

午後10時に近づいたあたりから、ラウンジは激混み。リマ発アメリカ各方面の便は、どのエアラインも日が変わった24時台に集中しており、2時間前チェックインを終えた方々が続々とこちらにきて休んでいるのだと思います。

アトランタ行き、ニューヨーク行き、ヒューストン行き・・・、続々とアメリカ行きの便が出発していき、ロサンゼルス行きは最後のほう。そしていよいよラウンジにも搭乗開始のお呼びがかかり、出発ゲートに向かうのでした。これで本当に南米大陸とさようならです。まだまだ行きたい場所がありそうなので、いつか南米にはまた帰ってくるでしょう♪

当エントリの個別URL:【19日目】その2 リマ空港のビジネスラウンジ

 

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