【クロアチア】旅行企画は突然に

ドブロブニク

旅行の企画は突然、直感で決まることもあります。

毎年1度くらいはテレビで目にする宮崎アニメ「魔女の宅急便」。旅行好きの人ならば、真偽は定かではないけれど、いろんな場面で世界の風景が使われていることは知られています。

最初に出てくる列車はオーストラリアのインディアンパシフィック号。気球がぶち当たる時計台が南オーストラリア州の州都アデレードに。キキが働いていたパン屋(グーチョキパン店)のモデルがオーストラリア・タスマニア島にあるロスという小さな町に・・・、など。

オーストラリアの各所はすでに訪れたことがありますが、最も重要な場所というと、キキが住むことを決断し、最後には「わたし、この町が好き」というセリフで締めくくった、この街自体のモデルになったと言われる、クロアチアの港町ドブロブニク。前々から関心はありましたが、世界一周でも寄りませんでしたし、訪問する計画もありませんでした。

それが、今年の放送を見て突然、「よし、ドブロブニクに行こう」となりました。決まれば手配までは猛スピードです。

まず、どのようにしてクロアチア・ドブロブニクまで行こうか検討。首都のザグレブに入ってから国内は独自移動で行けばいいのか、ドブロブニクまで飛行機で入る方法があるのかなど、色々調べてみると、ブリティッシュエアウェイズのロンドン経由で直接ドブロブニクに飛べるフライトもあることが判明。

しかし、空席照会をしてみるも、予定している日は満席。それに、成田からヒースロー、ロンドンで別空港に移動してからドブロブニクに飛ぶという不便なルートのようでした。BA利用は断念。他の方法を探すことにしました。

そこで覗いたのが、ドブロブニク空港のホームページ。どの航空会社が発着しているのかを見るには一番早い方法です。すると見つけた、クロアチア航空便によるアムステルダム発の便。これを使いたい!と思いました。クロアチア航空はスターアライアンス加盟なので、全日空のマイレージを使ってヨーロッパ内の特典航空券が使えます。さっそく、ANAの会員ページから2人分のマイレージを使っての空席検索をすると、OKとのこと。それも、往路はアムステルダム発・ドブロブニク行き、復路はクロアチアの別の世界遺産都市であるスプリット発・ザグレブ経由・アムステルダム行きという便が取れるのです。なかなか玄人好みのオープンジョー旅程を見つけてしまいました。

でもこれだけを予約しても仕方がないので、日本からアムステルダムの往復便を検索。HIS社のオンライン予約でKLMオランダ航空便を押さえました。

これで日本からオランダ経由クロアチア旅行のフライトは確保。飛行機の予定が決まってから、中身の詳細は考えることとなります。クロアチア国内には世界遺産も多いので、忙しくならない程度に適当に移動しながら楽しめればいいでしょう。

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【クロアチア】1日目 オーバーブッキングでビジネスクラス?

成田空港アメックスカードラウンジ入口

2009/10/04 その1

朝7時の渋谷マークシティ発リムジンバスにのって、8時半に成田空港到着。フライトの2時間半以上前に到着して、余裕綽々のつもりでした。自動チェックイン機で発券し、荷物を持ってカウンターまで行くと、担当の方が、

「すみません、オーバーブッキングなので、もし可能ならば、明日の便に振り返ることはできませんでしょうか。その場合はビジネスクラスをご用意します」

とのこと。

今まで、ウワサではこういう話は聞いたことがあったが、本当にオーバーブッキング(座席数より多く予約を取っていること)でビジネスクラスにアップグレードってあるのか。でも、今回のケースは「明日」というのが残念!アムステルダム到着の20時間後くらいにドブロブニク行きに乗るため、丸々1日遅れで到着するこはNGです。ビジネスクラスは魅力的だけど・・・、泣く泣く断りました。

もしかして若干時間が違う本日のJAL便への振り替えになるかもしれません、というリクエストにはOKしました。JALでヨーロッパなら悪くない。でも、10分くらい待ってから結局元々予約してあったKLM便に乗れることになりました。やれやれ。

今回はKLM(スカイチーム)なので、上級会員であるワンワールド系のビジネスラウンジを使うことはできません。その代わり、ターミナルにあるカードラウンジで少しの間すごすことに。出国検査前のエリアだからのんびりは出来ないですが。

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【クロアチア】1日目(2) KLMオランダ航空でアムステルダム到着

KLM

2009/10/04 その2

KLM862便は成田空港を11:15に飛び立ち、約12時間かけてアムステルダムに向かいます。

実に、KLMを利用するのは11年ぶり。記念すべき、人生初のフライトが11年前のKLM便でした。関空からアムステルダム経由でイギリスの某所を往復しました。

KLMは特に指摘すべき点もなく、フライトは快適そのもの。昨年、ビジネスクラスを使いまくってその快適さに慣れてしまったため、やはりエコノミークラスの狭さはつらいものがありますが、2度のお食事と途中のカップラーメンサービス、そして当時は無かったパーソナルモニターでの機内エンターテイメントなどで、12時間もあっという間です。

時差があるので日本時間では真夜中なのですが、オランダ時間はまだまだ明るい午後4時。無事オランダの玄関口であるスキポール空港に無事着陸。空港駅からアムステルダム中央駅まで列車に乗って15分。抜群のアクセスの良さもあり、スムーズに中心街までたどり着き、直前に予約しておいたホテルにチェックインしました。

明日も1日アムステルダムで時間があるので、今日は軽く街あるきするのみ。気温10度そこそこでかなり寒いです。でも数多くの運河、橋、そして古くから変わらない街並みは美しく、まさにヨーロッパに来たという感覚になれるすてきな街という印象を抱きました。


【宿】AVENUE HOTEL ★★★

アムステルダムのホテル

アムステルダム中央駅から徒歩5分。すぐ見つかるし便利な場所。無線LANも使えて快適です。ビュッフェ朝食もボリューム満点で悪くない。1泊115ユーロ

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【クロアチア】2日目(1) アムステルダム

KLM

2009/10/05 その1

今回のメインの訪問地はクロアチアですので、アムステルダムは乗り継ぎのために1泊必要なだけで、特にこれといった観光は考えておらず、運河の連なるきれいな街並みを歩いてのんびりできればという程度でした。

今日のアムステルダムは朝から雨模様。気温はあがらず、厚手のコートとマフラーに身を包む人が闊歩しています。クロアチアが温暖な場所なので、それほど防寒具は準備しておらず、寒い思いをしてしまいました。まさか10月の最初でこれほど寒いとは・・・と、思い返してみると、3年前もまったく同じ時期にヨーロッパ(パリ)を訪れて、かなり寒い思いしてましたね。

さて、アムステルダム。いろいろと観光名所はあるようなのですが、とりあえずむかったのは「アンネの部屋」。あのアンネの日記の舞台となった、家族の隠れ家がミュージアムとして公開されています。あの舞台はアムステルダムだったのですね。知りませんでした。

偶然にも、泊まっているホテルからは数ブロック歩くだけ。10分もかからず到着しました。開館時刻に合わせていったのに、すでに数十人が入り口で入場待ち。人気のスポットなのに家自体は狭いので、入場制限がされているということは聞いていましたが、この寒い季節でもこれだけ並ぶんですね。シーズン中はすごいことになってそうです。

アンネの部屋は、確かに狭いけど、それでも1時間くらいはゆっくり見てまわれる内容です。本棚の裏に隠された実際の階段から入っていって、当時の部屋の様子がそのまま残されているところもあります。ポーランドのアウシュビッツも訪問したことがありますが、同じくらい学ぶべき点が多いミュージアムなのでアムステルダムで半日だけ時間ある人にはおすすめスポットですね。

午後は、徒歩やバスを駆使してアムステルダム中心地をぶらぶら。でも寒いのですぐにコーヒータイムになります。クロアチア行きの飛行機は5時なので、3時過ぎには街を出て列車で空港に向かいます。列車で15分もかからない首都の大空港って、やはり便利で魅力的です。

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【クロアチア】2日目(2) クロアチア航空ドブロブニク行き

KLM

2009/10/05 その2

スキポール空港に着いて、クロアチア航空のチェックインカウンターへ。恐らく、アムステルダムからはザグレブとドブロブニクへの1日2便くらいしか無いだろうから、やはりカウンターは小さく見つけづらい。時間が早かったのか遅かったのか、並んでいる乗客もまったくいませんでした。ANAのホームページから入手した無料特典航空券のEチケットを見せてチェックイン。

搭乗ゲートに着くと、なるほど乗客はけっこう居るね。・・・でも、その年代が特徴的でした。すでに現役を退いたであろう老夫婦の旅行者がほぼ100%なのです。僕らのような世代はまったく居ない様子。ドブロブニクって、年配の方に人気のスポットなんでしょうか、良く分かりません。荷物チェックのカウンターで、係員に「You are so different kind!」(他のみんなと違うね!)と言われました。確かにそうです。

クロアチア航空459便は、アムステルダムを17時に出発し19時に無事ドブロブニク国際空港に到着。国際空港といっても、こじんまりとしたターミナルだったのですぐに入国審査を終え、クロアチアに踏み入れました。

空港の外にでると、タクシーもたくさんとまっていますが、僕らはクロアチア航空のシャトルバスを利用。街の中心部まで、空港の発着時間に合わせて運行されています。結局このシャトルを使っているのは4名だけ。他の老夫婦のみなさまは、さまざななツアーバスに合流し乗り込んでいきました。

空港からドブロブニク中心部までは30分くらいだったでしょうか。夜の闇の中、左手奥に赤々と輝く旧市街が少しずつ見えてきたときは感慨深かったですね。途中で他の乗客が降りて僕らだけになったので、運転手と交渉。バスターミナルではなく、ホテルの目の前までつれていってもらうことに成功しました。チップは弾みましたが・・・。

予約してあったエクセルシオールホテルにチェックインし、お腹がすいていたので休むまもなく旧市街へ。

KLM

夜8時を過ぎたドブロブニク旧市街もライトアップされ、多くの観光客が行き交っています。と言ってもシーズン時期の半分以下なんでしょうね。開いていない店も何件もあります。空腹を満たすために適当なオープンレストランに入って、パスタとリゾットを注文。イタリア料理を選べば間違いないといわれるクロアチア。その通り、安くて旨い夕食を楽しむことができました。

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【クロアチア】ドブロブニク宿:エクセルシオールホテル

KLM

ドブロブニクの高級ホテルの一つ。奮発して3泊しました。朝食テラスからの旧市街の眺めが最高。とても贅沢なひとときです。もちろんビュッフェ形式の朝食もグッド。部屋も広く、アメニティも充実。徒歩で旧市街にアクセスできるのも魅力。もちろん無線インターネット接続も可能。申し分の無いホテルです。

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【クロアチア】3日目 ドブロブニク旧市街

2009/10/06

ホテルのテラスでおいしい朝食を食べたあと、さっそくドブロブニク旧市街へお出かけしました。

映画「魔女の宅急便」で主人公のキキが生活をしていたあの街のモデルになったと言われるこのドブロブニクは、旧市街が今も城壁に囲まれて中世のころの街並みをそのまま残しています。旧市街全体が世界遺産にも登録されています。

遠くから見ると、城壁の美しさとアドリア海の青色がマッチして非常に幻想的な風情。外から見ているだけでまったく飽きがきません。

ホテルから海沿いに歩いていくと、旧市街の東門があります。くぐって細い道を行くとメイン通りに。ここは1年中観光客が行き交うところで、夏場は人がごった返しで大変なことになるよう。10月の今頃は、ピークが過ぎて寒くなる前なのでベストシーズンではないかと思います。

東門近くのゲートから城壁に上ります。今も城壁は修復を繰り返しながらもその当時のまま残されていて、1周ぐるりと回ることができます。ゆっくりまわって45分くらいでしょうか。北側を歩いているときは旧市街とアドリア海がマッチし、南側から眺めると市民が生活している様子がところどころに見えて落ち着いた雰囲気を感じられます。

城壁を終えて、街の中も散策。ベネチアに行ったときのような、細い迷路のような路地をうろうろと散策するのがドブロブニクの楽しみ方。おしゃれな御土産屋や雑貨店、レストランやカフェなどがあり、1日ゆっくり回って楽しむことができるでしょう。かなり細い路地にあるオープンカフェレストランにてランチ。タコのグリルが美味でした。

また、ドブロブニク旧市街を高いところから眺められるスルジ山も外せないスポットの一つ。旧市街西門のタクシー乗り場でチャーターし、旧市街からスルジ山、そしてホテルに帰るというルートで交渉。約2000円くらいだったかと思います。徒歩では1時間ではとても上れないような急な斜面なので車は便利です。

最上部から見る旧市街の街並みは、まさに魔女の宅急便のラストシーンにぴったり。「わたし、この町が好き」といったキキの最後のセリフが蘇ります。

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【クロアチア】4日目 モンテネグロの世界遺産コトル

2009/10/07

ドブロブニクから日帰りで行ける観光スポットとして国外の2箇所が挙げられます。南西にあるモンテネグロの世界遺産コトルと、北西のボスニア・ヘルツェゴビナの世界遺産モスタル。バスで片道2時間なら、と思いコトルに行くことを選択。

前日にバスターミナルでチケットを買っておこうと思って窓口に行きましたが、「確かに日帰りで帰ってくる便はあるが、現地滞在時間がほとんど無いので無理に近いだろう」とのこと。1日1便しかなく、往復の時間帯があまり良く無いとのこと。うーむ困った、ドブロブニク2日目は郊外に出かける気分だったのに。

そこで、旧市街西門にある旅行会社アトラスを訪れる。事前に調べたところでは、一般長距離バスだけでなく、日帰りツアーでモンテネグロを訪れることも可能だったはず。色々な日帰りツアーが貼り出されているなかで、見つけた「モンテネグロ1日ツアー」。なんと、たったの「週1回の開催」とのこと。で、その開催日がピッタリ、明日の水曜日だったのです。すぐに窓口でツアーを申し込みました。

で、当日。ホテル前でピックアップされ、アドリア海に沿って南西にバスは進みます。1時間くらい走ったあたりでしょうか、いよいよ国境に到着し、まずはクロアチアの出国審査、そしてモンテネグロの入国審査です。まだ建国(独立)して3年しか経過していないレアな国に訪れることができるとはうれしい限り。国境を越えてすぐに休憩があったので売店で飲み物やお菓子を買ったが、モンテネグロの通過はユーロだった。

世界遺産の街コトルは、こちらも城壁に囲まれた旧市街が見所ですが、ドブロブニクと比べたらとてもこじんまりとした印象です。しかし、最高の天気にも恵まれて、路地を歩く散策は楽しい。城壁にも上りましたし、疲れらカフェに入って行き交う人を眺めながらのんびり。ツアーの自由時間も長かったので、かなりのんびりできました。

コトルの街並みをいろんな箇所から眺められるようにバスの旅程が組まれていたのも魅力的でしたし、ブドヴァなどの他の街にもいけたのも良かった。朝早く出発して1日がかりのモンテネグロツアーでしたが、これは参加して正解でした。ドブロブニク自体は1日で見られるので時間がある場合は外に出かけるのは良いですね。

なかなかレアな国であるモンテネグロに行く機会が得られて良かった。ツアーは手軽なのでおすすめです。 ツアーから帰って、再びドブロブニク旧市街へと繰り出し、ビールとシーフードをいただき長い1日が終わりました。

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【クロアチア】5日目 ドブロブニクからスプリットへの長距離バス

2009/10/08

エクセルシオールホテルの3泊は今日で終わり。豪華なビュッフェ朝食を食べながら ドブロブニク旧市街最後の眺めを楽しんだあと、10時ごろにホテルを出発しました。 海沿いに旧市街方面に歩き、東門の手前にあるタクシー乗り場でタクシーに乗り込み、約10分でバスターミナルです。。

次の目的地は北上してスプリットへ。こちらもクロアチアが誇る世界遺産の旧市街を持つ街です。前日調べたところによると、毎時バスが出ていたので、11時発のものに乗ることにしました。スプリットまでは約5時間。結構な長旅となります。

バスが出発して1時間もたたないうちに検問があります。海岸沿いにほんの一部だけ、ボスニア・ヘルツェゴビナの国境を越えてバスが通過する地点があるのです。一応パスポートチェックもあり、入国・出国を行います。途中、ボスニア領の街でトイレ休憩がありましたので、実質1時間ほどのボスニア滞在となりました。

再びクロアチアに入ってさらに3時間。長距離バスはスプリットに到着。港のそばに長距離バスターミナルがあり、多くの人でにぎわう街並みはドブロブニクと少し違って近代的な雰囲気も感じます。海と街が非常にマッチした美しい街並みです。

バスターミナルから西へ10分ほど歩いて、予約してあった日本人経営のホステル「苫屋」にチェックイン。高層マンションの10階にあり、スプリットの街並みが一望できる素敵な場所でした。

夕方から海岸沿いを歩き、世界遺産の旧市街も一周します。ドブロブニクと比べて旧市街の規模は小さく、数十分で一周できてしまうほど。気づいたら端から端まで歩き終えていました。明日、丸1日をスプリット市内観光の時間にする予定でしたが、今日の夕方~夜の散歩でだいたいまわることができたのではないでしょうか。よし、明日は完全フリーだ。どこに行くかを検討しよう。

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【クロアチア】6日目 スプリットからフヴァル島へ日帰り旅行

2009/10/09

昨晩、「明日は一日フリーなので、スプリットから日帰りで行ける良いスポットは無いかな」と宿でガイドブックなどを眺めていると、宿のスタッフが「日帰りならフヴァル島なんてお勧めですよ」とのこと。なるほど、今回のクロアチア旅行は船に乗って島に渡る計画はまったくなかったが、時間もあるし気候もいいし、それも良さそうだ。

ということで、朝8時半にスプリット港に行ってその日のフェリーの運航スケジュールをチェック。幸い、朝9時半にスプリットを出発する便に乗って、帰りは17:30のフェリーを利用すれば無理のない日帰り旅行ができそうでした。早速チケットを購入し、フェリーに乗り込みました。大型フェリーに乗るなんて、1年半前の世界一周旅行でエーゲ海を渡って以来です。

約1時間半の船旅で、フヴァル島のスターリーグラードに到着。そこから接続バスにのって30分ほどで、フヴァルタウンに着きます。ポカポカした陽気でとても気持ちいい。テラス席でシーフードランチをいただきながら、あまり人の多くないのんびりしたフヴァルの町並みを眺めていました。

ゆっくり歩いても数十分で歩き回れるようなコンパクトな旧市街。そして町の北に高くそびえたつ城塞まで徒歩で上ります。てっぺんから眺めるフヴァルタウンと、アドリア海の青色は美しく、城塞ではたっぷりと時間をとってのんびりすることがお勧めです。

帰りはフヴァルタウンのバス停を16:45に出発する接続バスに乗ってスターリーグラードのフェリー乗り場まで行き、乗船口でチケットを買ってフェリーに乗り込みます。同じくスプリットまでは1時間半。到着したらすぐ、隣にあるバスターミナルに寄って、明日のバス時刻のチェックとチケット購入を行いました。スプリットを出て、さらに北上します。

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【クロアチア】7日目 プリトヴィッツェ湖群国立公園

2009/10/10

事前に、クロアチアのバス会社のサイトで時刻を調べていたところでは、スプリットからプリトヴィッツェに行くバスは午前中は朝6時だけしかないということでした。でも、昨晩フヴァルから帰ってから直接バスステーションで探してみると、8時発のものも発見。これを利用して、北東へ針路をとることとしました。5時間半のバス旅で、プリトヴィッツェ湖群国立公園に向かいました。

クロアチアに入ってドブロブニクからスプリットまではずっと快晴でポカポカ陽気。この日もバスに乗っている間は天気がよく、プリトヴィッツェの絶景を青空の下で楽しめるものだと思っていました。

・・・しかし、長旅を終えてプリトヴィッツェに到着したころから雲行きがあやしく、徐々に曇ってきたのです。ランチをとっているころにはついに雨も降り出してしまって・・・。でも、時間も限られているし、午後はまるまる時間があるので、やはりプリトヴィッツェの公園内に入りました。

曇り空と雨模様では、景色の良さはやはり半減してしまいますね。でも、「これが晴れだったとしたら、どれほどきれいなんだろう」と思わせてくれるような、緑と青の美しさはじゅうぶんにつたわってきました。透きとおるエメラルドグリーンの湖とその中で浮かぶ魚たちも、きれいで心癒されます。ただ、傘を差しての観光というのは、残念ですね~。

結局、雨はやむことはなく激しさをますだけ。1時間半くらいは公園内をいろいろと歩き回りましたが、そんなに遠いところまではいかずに、宿に戻ってゆっくりすることとなりました。明日、すごく晴れたらもう一度入るかもしれないし、どうしようかな。

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【クロアチア】8日目 世界遺産トロギール

2009/10/11

もし朝から快晴なら、もう一度プリトヴィッツェに入るかな??とちょっとだけ思っていたのですが、雨模様は相変わらず。朝食を食べて即決断し、早い時間のバスを拾って南下することにしました。

このまま北上して2時間半ほどで首都のザグレブがあるので、通常なら南から来ているのだから北に向かうと思うのですが、帰りのチケットをスプリット発の便で抑えていたので、スプリット方面に戻っておく必要があります。そこで、今回のクロアチア旅行の最終地点に選んだのが、これまた世界遺産の町「トロギール」です。

午前10時前のバスをプリトヴィッツェで拾います。そこから大都市であるザダルやシベニク(ここも世界遺産)をスルーして、4時間半くらいでトロギールに到着。すごく小さな町なので、下車したのは僕らだけのようです。バス停から橋を渡ればあっという間に城壁に囲まれた旧市街。入り口にある予約しておいた宿に荷物を置いて、クロアチア最後の観光を楽しみました。

トロギールはスプリットからバスで数十分で来れるところなので、日帰りで来る人が多いようです。日中はたくさんの人でにぎわっていますが、夕方になると観光客が減って歩きやすくなります。こじんまりとした旧市街は歩きやすく、回復した天候ともあわせて、とても心地よい午後を過ごすことができました。最後の最後に、お気に入りの町を発見です。

宿のスタッフもやさしく気配りのできる人で快適そのもの。しかし、その宿のスタッフとした約束によって、明日はちょっとした混乱に陥るのでした・・・。

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【クロアチア】9日目 帰国の飛行機に乗り遅れる寸前!

2009/10/12

昨日1日は古都トロギールを堪能し、いよいよ本日のフライトで帰国となります。 スプリット空港→ザグレブ空港→スキポール空港(アムステルダム)→成田と乗り継いでいきます。 最初のフライトである、スプリットからザグレブへのクロアチア航空便は朝の6時15分発という とても朝早いフライトです。

昨晩、空港へのアクセスについて宿のスタッフと話していたところ、彼の運転で朝5時発で空港まで連れて行ってもらうことに決まっていました。トロギールから空港までは近いので車で10分。チェックイン1時間前なら十分となるはずでした。

しかし、その予兆は前日の夜からあったのかもしれません。夕飯を終えてトロギールの町を歩いていると、デート中のそのスタッフを発見。「明日、寝坊しなければいいけど・・・」という心配は、まさに現実のものとなったのでした。

荷物を全てまとめて、さて彼の到着を宿のロビーで待つ。 この宿は夜間は人が居なくなるので閉まっており、実際は玄関前で待つ。

しかし、5時になっても彼は現れない・・・。 5時5分、10分になっても・・・。

さすがに「これはマズい」と感じます。このままでは、チェックインに間に合わない! つまり、この便だけでなく、次のザグレブ・アムステルダム便、 そしてアムス・成田便にまで影響が・・・。 最初のフライトに乗れなければ、すべてアウトになる計算です。

諦めて部屋の鍵を玄関に投げ捨て、バスターミナル前のタクシー乗り場へと急ぎました。 昨日の昼間はタクシーがたくさん停まっていたから、最後の手段として覚えておいたのです。

が・・・・・ 、この時間はタクシーが一台も居ない 絶望感が襲ってきます。時間は刻まれていき、すでに5時20分。チェックイン1時間を切りました。

約束していた彼が到着していないかと思い、再度宿に戻ってみたり、またタクシー乗り場に行ったりと2往復。小さな町なので一般車すらほとんど通らないのでヒッチハイクも無理。

5時30分をすぎて、「あぁ、今日は日本に戻れない。航空券も買いなおしか?」とトボトボしていたところに、一台の車が目の前をゆっくり過ぎる。「やっと彼がようやく来たのか!」と期待したけど、目の前を素通り。もう来ないだろうなと諦めムード。

と思ったら、その車はUターンしてタクシー乗り場の一番前に停車。おじいさんがゆっくりと出てきて、タクシーの黄色い表示灯を車体の上に装着しているではありませんか。

「おぉ、奇跡だ・・・」と駆け寄って、「アエロドローム(クロアチア誤で"空港"の意)」と伝えて、希望の値段にOKをもらい乗り込む。(もちろん、あとでチップ1割増しました)

タクシーは一路、スプリット空港へ。到着したのは5時45分ごろでしょうか。出発30分前なので、チェックインも最後のほうだったはず。 タクシー内では緊張が一気に解けてグッタリでしたね。

そんなこんなで、生きた心地のしない数十分間でしたが、無事にクロアチア航空651便に乗り込み、首都ザグレブへと飛び立ったのでした。ザグレブから国際線に乗り換えてアムステルダムへ、そして成田へと、何事も無かったようにその後の家路は順調にいきました。最後の最後にこんな波乱含みの展開になるとは。終わりよければすべて良しではあります。

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