世界一周のルートを考える

世界一周旅行を実践している旅人たちは、日本出発前にどれくらいルートをはっきり決めてから旅立っているのでしょう。片道航空券だけで出国してあとは思うがままに移動する人もいれば、訪れる箇所・ルートをしっかり決めてから旅立つ人もいるでしょう。旅行する期間・スタイルによっても違うでしょうね。

僕たちの場合は、1年を超える長期の旅行にはなりませんし、逆に数週間の短期旅行でもありません。3~4ヶ月で世界一周をしたという旅行記が意外と少ないので他の方がどのようにしているのか分かりませんが、ある程度のルートを決めてから出発をすることにしました。

ルート決めで大切なポイントは、「行きたい場所をとりあえずたくさん挙げて、その中から優先順位をつけながらルートを考えていく」ということだと思います。世界地図を広げると、「ここも行きたい、あそこにも!」と、行きたい場所がたくさん挙がりますが、その中から今回の旅行で現実的なルートを組んでいくことにしました。世界一周旅行は一生に一度きりとは限りませんからね。

「夫婦二人とも、まだ行ったことがない場所」
「どちらか一方が行ったことがあるので、ぜひもう一度連れて行きたい場所」
「どちらか一方が行ったことがあるけれど、相方もぜひ行きたい場所」

たくさん挙げたリストの中で、特に「絶対行きたい!」「できれば行きたい!」というランクに位置づけられたのはこれらです。(国名・都市名・遺跡名などごちゃ混ぜですがご了承ください)

アジア・・・ラオス・アンコールワット・ベトナム
ヨーロッパ・・・ポンペイ・青の洞窟・ヴェネツィア・スイスアルプス・エーゲ海・イギリス湖水地方・ブダペスト
中東・アフリカ・・・死海・ぺトラ・イスタンブール・ピラミッド
北米・・・ヨセミテ国立公園・ナイアガラ・サンフランシスコ・ニューヨーク
南米・・・マチュピチュ・チチカカ湖・イースター島

これら全てを訪問できるとは限りませんし、これ以外にも行きたくなる箇所もいろいろ出てくると思います。その点、数ヶ月をかけての旅行なのでルートは柔軟に変えられるのがいいですね。

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ワンワールド世界一周航空券

世界一周と一言で言っても、そのスタイルは様々です。電車やバスだけを使って陸路で世界を駆け抜ける「深夜特急」的な旅もあれば、豪華クルーズに揺られて世界の港を制覇するという旅もあります。

また、飛行機を効率的に使って世界一周旅行を達成することもとても簡単なのです。それが、「世界一周航空券」と呼ばれるものです。僕たちも今回の世界一周旅行では、世界一周航空券を利用することにしました。

世界一周航空券について詳しくは別ページに書いてあるとおりです。ひとつのアライアンス(ワンワールドやスターアライアンス)を選び、限られたルールの中で、日本出発から帰国まで何度も飛行機を乗りついで旅をすることができます。使い方によっては、とても価格的にもお得で、効率よく旅ができるツールではないかと思います。

ではどのアライアンス(航空会社のグループ)を選ぶか?それは、自分たちが行きたいルートに関わってきます。それぞれのアライアンスによって強いエリア・弱いエリアがありますし、そもそも行きたいところに就航をしていないアライアンスもあります。だから、まず「行きたい場所」を挙げた上で検討する必要があるのです。

僕たちの場合は、実は答えはひとつしかありませんでした。迷うことなく「ワンワールドエクスプローラ」に決定しました。それは、行きたいルートの中に「チリのイースター島」が入っていたからです。チリの首都サンチアゴからイースター島へ渡るフライトは、ラン航空が独占しており、そのランが加盟しているのがワンワールドです。

独占路線だから格安の航空券なんてほとんどありません。そんな路線も、世界一周航空券でカバーされるのですから、お得と言えるのではないでしょうか。

その他、ワンワールドエクスプローラは、南米路線に強いほか、アメリカン航空・日本航空・ブリティッシュエアウェイズなどの世界有数の航空会社が加盟していますので、各大陸間の移動は快適にできそうですね。ただ、ヨーロッパ内やアジア内の小回りが利くかどうかについては、他のアライアンスより弱い面がありますので注意が必要です。

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ワンワールド4大陸・ビジネスクラス

世界一周航空券の中でも「ワンワールドエクスプローラ」を使うということに決めましたが、この航空券は「大陸制」となっており、「4大陸でいくら」という計算方法をとっています。さて、僕たちはいくつの大陸の航空券を買えばいいのでしょうか?

最初はオーストラリアも訪問しようと考えていましたが、それをパスすることにしましたので、アジア・ヨーロッパ(北アフリカ・地中海地方含む)・北米・南米の合計4大陸になります。ワンワールドのサイトに書かれているとおり、これでようやく航空券の価格が決まります。あとで燃油税で大変な思いをするのですが・・・。

また、航空券のクラスはビジネスクラスにすることにしました。「ビジネスクラスは高くて贅沢すぎる!」というイメージがありますし、とても手の届く存在とは思っていなかったのですが、ワンワールド4大陸の世界一周航空券の価格を比べてみると、エコノミーとビジネスの差は約40万円。20フライトするとして、1フライトあたり2万円の割り増し。これを高いとみるか安いとみるか。

ビジネスクラスなら、優先的チェックインやラウンジの利用、そして何より長距離フライトの快適さ。超贅沢な旅行をするような予算はありませんが、航空券だけは良いクラスを選ぶことにしたのでした。

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旅のスタイル(宿泊編)

学生時代に旅をしていたころは、ユースや安宿に泊まり、移動手段もできるだけ予算重視で選ぶというスタイルがほとんどでした。安宿をめぐっていると同じスタイルの旅人に出会えますし、情報交換したり一緒に行動したりと、気楽な一人旅を満喫できるスタイルです。

一方で、ちょっとゆっくりしたいときには中級のホテルにとまって癒されたり、予算を無視して飛行機で一気に移動したりと、完全な「バックパッカー(=バジェット旅行者)」では無かったと思います。今回の世界一周旅行でも、どちらかというと後者のスタイルをとることになりそうです。

今回は夫婦旅ですので、あまり無理をして切り詰めるのではなく、基本は倹約だけれど、必要に応じてお金は使っていくことにします。基本は、経済的なホテル・ホステルのツインかダブルルームを寝床とし、ドミトリーには泊まらない。大都市・観光地に到着する前に、インターネットの予約サイトでまずは最初の数泊は押さえておき、宿探しに右往左往しない。などのルールを決めて、快適に旅したいと思います。

とはいっても、全てうまくいくはずも無く、ホテルの予約ができておらず街についてからあたふた・・・という場面は一度や二度ではすまないとは思いますが。

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旅のスタイル(移動編)

今回の世界一周旅行の移動の大半は、世界一周航空券「ワンワールドエクスプローラ4大陸ビジネスクラス」でカバーできると思います。

しかし、細かな移動まで全てを飛行機でカバーすることはできませんし、希望の場所にはワンワールドではいけないケースもありますので、その他は独自で交通機関を手配することになるでしょう。

たとえば、今回行きたい場所に上がっているところで言うと・・・

ラオスはタイのバンコクから夜行列車で向かうかバスにするか。ペルーのクスコはフライト数の関係で世界一周航空券のカバー外になるので独自に格安航空会社を探す必要があります。ほかには地中海の国々を回る陸路での移動など。

飛行機だけで世界を飛び回るのではなく、電車・バス・船をうまく使って、行きたいところをできる限りまわりたいと思っています。

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旅のスタイル(期間編)

世界一周旅行の期間をどれくらいにするか?これはとても悩んだテーマです。

インターネット上で公開されている世界一周旅行記を読んでいると、夫婦で1年やそれ以上の期間旅をしている人がとても目立ちます。そんな旅行記を僕も好んで読んでいるため、それくらい長期間のたびをするのがスタンダードでは?という錯覚に陥ってしまいます。僕が影響を受けた高橋歩氏も2年近く旅行をしていましたし、自然と僕の中にも「1年くらいは」という思いはありました。

しかし、旅行の計画を具体的にしていくにつれ、「本当に1年も旅をしたいのだろうか?」「周りにそういう人が多いからそう思っているだけでは?」と自問自答をしていくようになりました。

そして、気付いたときには、長期(1年以上)でもない、短期(1ヶ月未満)でもない、自分なりの「一番楽しめそうな期間」である3~4ヶ月の旅行というところに落ち着きました。行きたいところを効率よく訪れ、そして日本の生活や仕事にもスムーズに戻れる。そんな自分にとっての一番の期間じゃないかなと思います。

その結果、1年くらいの旅行を見越していた予算を使って世界一周航空券をビジネスクラスにアップグレードしたり、1日で使える予算に余裕がでたりと、旅の中の「豊かさ」も高まったような気がします。

コンパクトに、でも僕たちが最大限に楽しめる、そんな旅ができそうな気がします。

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