【62日目】その2 ロドス島から海路で10カ国目トルコに入国

ロドス島

2008/05/15 その1

いよいよお気に入りのロドス島を発つ日がやってきました。昨日買った出国チケットは、ロドス島からトルコの港町マルマリスまでのスピードボートです。船で国境を越えるのは、富山⇒ウラジオストク以来でしょうか、この地中海の国境越えは憧れのルートのひとつだったので、ようやくその時が来た!という感じです。

朝8時の出航を前に、ロドス港の端にあるイミグレーションオフィスは賑わっていました。意外と多くの人がこのルートで国境を超えていくようです。(と思いきや、日帰りのツアー客が多かったみたいです)

僕らのパスポートチェックだけ、なぜか他の乗客より時間がかかっていました。よく見てみると、どうやら入国情報をペラペラ探している様子。EU間は入出国手続きは特に無いため、僕らの場合は最初に入ったローマ・フィウミチーノ空港がEUへの入国スタンプになります。それを見つけて、「おぉ、フィウミチーノ」と一言だけ発した係員にスタンプをもらって、無事ギリシャ出国手続きが終わりました。

今日はハイスピード・ボート。フェリーとは違って小型ですがスピードが出る分、ロドス島からマルマリスまで1時間で結びます。予想通りフェリーの数倍揺れるので気持ち悪くなりましたが、対岸のトルコが近づいてくるたびに、ワクワクした気持ちが増してきます。ほどなくして、10カ国目・トルコのマルマリス港へと船は到着したのでした。

マルマリス港

マルマリス港からは、目の前にいたタクシーのおっさんに、市内中心部まで連れて行ってもらい、そこでゆっくりとブランチタイム。そして荷物を転がしながら歩いていると、バス会社が集まっている一角に出ました。そこでまた別のおっさんが、「デニズリ!パムッカレ!」と連呼しているではありませんか。

このマルマリスはあくまでもトルコ入国の地というだけで、特に観光・宿泊の予定はありませんでした。できるだけ早く、次の目的地である世界遺産・パムッカレに向かいたいと思っていました。そんなときに、あと10分で出発する長距離バス会社からお声がかかりましたので、迷わずチケット購入。すぐにバス会社のミニバスに乗せられ、マルマリスの大きなバスターミナルへ無料で移動。そこから大型バスに乗り込み、パムッカレの拠点であるデニズリまで約5時間のバス移動が始まるのでした。

ゆっくり息つく暇もなく、トルコ入国からめまぐるしく、でも順調に事が動いています。

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【62日目】その2 パムッカレ村に到着

パムッカレ入口

2008/05/15 その2

マルマリスからデニズリまでの5時間のバス旅は快適。トルコは何と言ってもバス大国です。無数の長距離バス会社が、いろんな都市を隈なく結んでおり、大抵のアクセスはバスで可能です。ドリンクやスナックサービスもあり、座席も居心地良し。この久々の感触を楽しみながら、デニズリへは午後3時ごろに到着。

到着して一歩外に出たら、次は「パムッカレ!ミニバス、パムッカレ!」という声がかかり、ここからドルムシュという乗り合いバスでギュウギュウになりながらパムッカレ村を目指しました。約30分で「ここがパムッカレだ」と降ろされた場所は、ポツポツと店があるくらいの寂れた田舎町。これが本当にパムッカレなのか・・・?世界遺産の見どころなのでもっと盛り上がっているのでは・・・?そう思いましたが、間違いなくパムッカレです。バスでの移動中に携帯メールで問合せしていたホテルはバス降り場の目の前でしたので、さっそくチェックインして行動開始です。

次の移動は明日の夜行バスを予定しているので、明日は丸一日パムッカレ観光に費やせます。しかし、せっかく目の前に入口がありますので、そのさわりだけでも体験したいと思い、入ってみることにしました。この村では他に特に見どころやすべきことは無さそうなので・・・。

入口から一面の真っ白な石灰棚。靴を脱いで裸足でひたすら登っていくとは知らず、思った以上のスリリングさです。透明な水がさらさらと上の方から流れている中を歩いて上がっていくのは面白い経験になりました。登りきったところから、広大なヒエラポリス遺跡の本番がはじまるのですが、今日はここまでにして戻ることにしました。

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【宿】パムッカレ ARTEMIS YORUK HOTEL

パムッカレ

アルテミスジョルクホテル

パムッカレ村にある数少ないホテルのひとつ。パムッカレのミニバス停留所の目の前にあるので迷わず見つけられます。世界遺産エリアの石灰棚やヒエラポリスの入口までも徒歩5分でアクセスできますので観光に大変便利な立地です。

部屋で無線LAN接続ができるのは快適。ただ、たまたまこの日は団体が宿泊しており超満室だったようで、ソーラーシステムで稼動しているホットシャワーが夜から朝方まで機能していませんでした。宿泊客が少ないパムッカレ村とはいえ、満室になったときに対応できていないのは残念です。その他の点については、何の問題もなく快適に過ごせます。

ダブルルーム 朝食付き 1泊1室40トルコリラ

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【63日目】その1 世界遺産パムッカレ・ヒエラポリス遺跡

パムッカレ

2008/05/16 その1

昨日のような空一面を覆い隠した雲の存在は今日は朝からまったくありません。世界遺産パムッカレを訪問する絶好の天候となりました。

1泊だけの宿泊だったホテルをチェックアウトし、近くのバス会社の出張所で今晩のイスタンブール行きの夜行バスチケットを購入。これで次の目的地までの足も確保できました。そしていよいよ一面の銀世界へと出かけました。

やはり太陽の強い光を浴びたパムッカレ石灰棚の輝きは昨日のものとは一味違います。太陽もまぶしければ、地面もまぶしい。サングラス無しではとても歩いていくことはできません。石灰棚部分では例のごとく靴を脱いで裸足で清流の中を20分ほどゆっくりあがっていきます。最上部に到着した向こう側には、さらに遠くまで広がるきれいな石灰棚が広がっていました。

確かに昔のガイドブックにあるような、並々と水が流れる温泉地域というには程遠く、多くの石灰棚は水が枯れていますが、それでも初めてここにきた僕らにとっては何も不満を感じることなく、むしろこの白く続く石灰石とその向こう側の広々とした景色を存分に楽しんでいました。

ヒエラポリス遺跡

また、石灰棚の区域とは比べ物にならない広さを誇るヒエラポリス遺跡も大きな見どころです。すでに様々な遺跡を見てきた僕らにとっては、こちらはあまり期待をしていなかったのが正直なところなのですが、実際のところ、このヒエラポリスは歩けば歩くほど興味深い遺跡が当時のまま残されていることが多く、期待以上に満喫できるエリアでした。

観光客のほとんどはパムッカレ石灰棚や遺跡内にあるプールに集中しているようで、広い遺跡の端々まで歩き回っている人はそれほど多くありませんでした。そのため、マチュピチュやポンペイ、アテネのアクロポリスなどと違い、僕らだけで占領できることが多く、これまでで一番のんびりゆったりと観光できた遺跡でした。

パムッカレの入口から石灰棚を登り、ヒエラポリス遺跡を一周ゆっくりまわり、また入口まで戻るのに約3時間。パムッカレ村にいた日本語堪能のトルコ人が言っていました。「最近は、多くのツアー会社はパムッカレに泊まらずに3時間だけ観光してすぐに次にいってしまうので悲しい・・・」と。なるほど、この世界遺産地域だけを観光するのなら、それだけでじゅうぶんかもしれません。でも僕らの場合は、ゆったりゆとりを持っての移動でしたので、1泊しての観光は良かったかなと思います。

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【63日目】その2 イスタンブール行き夜行バス

利用したバス

2008/05/16 その2

ここパムッカレ村から次の目的地イスタンブールまでは、夜行バスで約11時間の長距離移動です。デニズリ20:00発のバスに乗るために、1時間前にパムッカレ村のバス乗場からミニバスでデニズリまで移動。このバス代金はバス会社の方が払ってくれました。

トルコの長距離バスは、運転手とは別の乗務員がいつも乗客のことを気にかけてくれています。出発してすぐに飲み物(コーラやチャイなど)とお菓子が配られます。その後も欲しいときにお菓子や水はもらえます。日本にはなかなか無いサービスですね。

車内にトイレなどの設備はありませんが、頻繁に途中の町のターミナルやサービスエリアに停まりますので、その点は問題ありません。ただ、何分そこに停まって、いつ出発するのかは、いつも注意していないと大変です。休憩所を出発するときに、乗客の人数を数えないときもありますので・・・。

夜ご飯に、と買い込んであった簡単な食材に手をつけることなく、気がついたら快適なバスに揺られてしっかりと睡眠できていたようでした。でも停留所のたびに起きてしまうのですが。

イスタンブールへの到着経験はこれで4度目ですが意外にもバスでの到着は初めて。イスタンブールのバスターミナルはガイドブックによると2つ。そのうち、1つめのほうで降りると、僕らが向かおうとしているスルタンアフメット地区には近いようです。しかし、朝7時に気付いたときには、もう全員の乗客が降りようとしているのです。やはりそこは終着点であるエセンレル・オトガルでした。いつのまに通り過ぎたのか?寝ていたのか?よくわかりませんが、ここからホテルへと向かうことになりました。

タクシーや旅行会社の大勢の客引きを無視しながら地下鉄駅へ。そこから街中にでて路面電車に乗り換え。思ったよりすべてがスムーズに流れていき、スルタンアフメット駅に到着。久しぶりに帰ってきた懐かしさに浸りながらブルーモスクの横を過ぎ、石畳の上でキャリーバッグを転がしながらホテルへ。

7年前に来た時は、スルタンアフメット地区を歩いていると無数の客引きが日本語を駆使して迫ってきました。今回も同じようなことを覚悟していたのですが、何と駅からホテルまでその類のものは一切無し。昔と比べて規制が加わったのか、人々の生活が変わってきたのか、拍子抜けしてしまいます。

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【宿】イスタンブール Otel Buhara ブハラホテル

ブハラホテル

ブハラホテル

スルタンアフメット駅周辺のごちゃごちゃしたエリアから少し離れた場所にあるプチホテル。ここのテラスで食べる朝食は最高に眺めが良いのでおすすめできます。

シャワールームや洗面台は使いづらく、部屋の掃除やタイル交換は無し。自分のPCが悪いのか、無線LANもうまくつながらなかったため、最初に予約しておいた2日でチェックアウトすることにしました。この辺りのプチホテルの中では価格はまだ手ごろなほうですし、絶対にNGという訳ではありません。

2泊して近くの宿に移動。

ダブルルーム 朝食付き 1泊1室40ユーロ

2008/05/17-19 合計2泊

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【64日目】その1 イスタンブール歴史地区

ブルーモスク

2008/05/17 その1

イスタンブールは真夏のような日差しと暖かさ。最近は天候にめぐまれることが多くうれしいかぎりです。

現在宿泊しているスルタンアフメット地区は、世界遺産にも登録されているイスタンブール歴史地区で、有名なブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿などの見どころが集中しています。観光客の数も半端なく、渋谷や新宿のようにまっすぐ歩くことが困難なほどです。

まずは初日ということで、この歴史地区を久々に散策。やはり名物ブルーモスクとアヤソフィアの両方を訪れてみました。前に来た時と街並みの明るさは変わったように感じるけれど、やはりこういった歴史的建造物はいつ来ても何も変わることなく出迎えてくれるようです。どちらも、すぐに以前の記憶がよみがえってきました。写真もいっぱいとったのですが、今日も同じように色々な角度で様々な表情の寺院を撮りながら楽しんでいました。

スルタンアフメット地区からガラタ橋のあるエミノニュ地区まで、懐かしい通りを行きながら、久々のこの活気をゆっくりと楽しんだ一日でした。

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【65日目】サバサンドが高い!

サバサンド

2008/05/18

イスタンブールの名物のひとつといえば、ガラタ橋の旧市街側で売られている「サバサンド」です。このあたりを通る観光客のほとんどが一度は試したことがあるのではないでしょうか。

7年前に来た時も、もちろんガラタ橋を見ながらサバサンドをパクついていた記憶があります。ひとつの価格は当時の物価で100~150円だったような。とても安いのにボリュームがあるのでランチには最適でした。

今日はガラタ橋を通りましたので、さっそくサバサンド売りスタンドで購入。なんと価格は4トルコリラ(約350円)もするではありませんか。2リラくらいで買えるものと思っていましたが、経済の状況がすっかり変わったイスタンブールです、昔の物価感覚ではとても街を歩けないとあらためて実感しました。

まだまだ公共交通機関などは安く済ませられますが、ホテル代・食事代・観光代など、物価はグングン上昇中。思ったよりも予算を高めてのぞまなければいけません。徐々にヨーロッパ諸国と同じ水準になっていくのではないかと思ってしまいます。

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【66日目】グランドバザール

バザール

2008/05/19

スルタンアフメット地区から徒歩ですぐの場所にある、超・巨大ショッピングセンターがグランドバザールです。なんと4500軒ほどの店がぎゅうぎゅうになって立ち並んでいる様子は圧巻です。観光客でどの時間帯も溢れかえり、どの店の前を通っても日本語を駆使して必死に声をかけてくるので歩きづらいことこの上なし。

エミがチャイセットのお店で必死の交渉を試みましたが、やはりこのバザールでの販売価格は観光客プライス。いくら下げても、地元民が買うような相場までは下がりません。結局、繁華街から少し離れたローカルな雑貨屋で、グランドバザールの3分の1くらいの価格でチャイセットを購入。バザールの価格の恐ろしさを感じました・・・。

昔ここに来たとき、小さな商店のオヤジとチャイを飲みながら、一つのバックギャモンセットを購入するのに1時間以上粘って(会話を楽しみながら)交渉していたことを懐かしく思い出しました。

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【宿】イスタンブール Hotel Antique アンティークホテル

アンティークホテル

アンティークホテル

ブハラホテルの裏の通りにあるプチホテル。設備やスタッフの人柄が良かったため、部屋のチェックやネット接続の状況を見せてもらってからこちらに移動してきました。

部屋は広くないですが、緑と花が見える窓から日差しがあり明るい雰囲気。屋上テラスではこちらでもマルマラ海を見ながら朝食をとることができます。イスタンブールおすすめの宿。

ダブルルーム 朝食付き 1泊1室45ユーロ

2008/05/19-21 合計2泊

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【67日目】国際小包&次便の予約

航空券

2008/05/20

2度目の日本への国際小包発送。トルコまでのガイドブックや本、一部残っていた冬服やほとんど着ない服、各種入場券や記念品、みやげ物などを一気に詰め込んで船便で送りました。7キロほどで65トルコリラ。むぅ、高い!

これでバッグが少し軽くなりましたので、明日の移動からは結構楽になるかなと思います。2度の小包送付と、別送で写真を焼いたCDをこれまで2度送付。あと1度くらい写真CDはどこからか送ることになりそうです。

また、今日は明日予定している次のフライトの予約手続きをロイヤルヨルダン航空に電話。すると、「紙のオープンチケットをFAXするか持ってこい」とのこと、オフィスは新市街にあるため遠く、結局デジカメでオープンチケットの写真を撮ってメールで送ってみました。その後電話してみると、担当の方は笑っていましたが、なんとかチケットは見れた様子でした。

「チケットのチェックと手続きが終わったらホテルに電話するからヨロシク!」と爽快に電話を切られてしまいましたが、今日は結局電話は無かったようです。うーん、ちゃんと予約が取れているのかどうか。もうオフィスの営業時間も終わってしまったので、明日のフライトに合わせて空港に行ってしまうしかありません。予約が取れていればOKですし、取れていなければその場で取る。何とかなるだろうと気軽に、明日のエアポートシャトルバスの予約を入れたのでした。さてどうなることやら。

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