【宿】ローマ Hotel Serena ホテルセレナ

HOTEL SERENA

いつもホステル等を予約しているホステルワールドのサイトでローマの宿を色々探したのですが、なかなか評判の良さそうなところが見つかりませんでした。また、ユーロ高のおかげで、ホステルのプライベートルームだと1泊1万円以上するようなホテル並の価格ばかり。

これなら普通のホテルに泊まっても値段は変わらない!ということで、別のサイトで3つ星ホテルを予約。ローマの交通の中心であるテルミニ駅からなんと徒歩2分。長距離列車・地下鉄へのアクセスがバツグンなだけでなく、主要な観光地までは徒歩圏内という便利さです。

部屋は清潔に保たれていますし、ホットシャワーもたっぷりでます。ホテルとして何も問題ありません。朝食は、普通のレベルでした。

朝食付き 1泊80ユーロ

2008/04/21-24 合計3泊

当エントリの個別URL:【宿】ローマ Hotel Serena ホテルセレナ

 

【38日目】その1 5カ国目イタリア・ローマに到着

機内

2008/04/21 その1

アメリカン航空236便は、出発時点のニューヨーク時間17時に対して、ローマ時間23時。早速夕飯が始まります。この夕飯のボリュームがすごい。

ワインとチーズを楽しんだあと、前菜にスモークサーモンや海老の蒸し物。一皿山盛りのサラダに続いてメインの牛フィレステーキ、アスパラとマッシュポテト添え。そしてデザートにまたまた山盛りのアイスクリーム。テーブルクロスが敷かれた上に、上記が一皿ずつサーブされます。すぐに寝なくてはならないのに、結局食べらるだけ食べてしまいます。

食事のあとは、お決まりのビジネスクラスならではのフラットシートで就寝。ラン航空のときのような180度完全に水平ベッドにはなりませんでしたが、それでも170度くらいにはなったでしょうか。横になって熟睡するには申し分ありませんでした。気付いたときには夢の中。アメリカン航空のビジネスシートもやはり快適そのものでした。

目覚めたときにはもう空は徐々に色づきはじめていました。機内の現在地マップを見ても、すでにスペイン・フランスの上空あたり。大西洋をこえてついにヨーロッパ大陸へと入ってきました。そして、現地時間の朝7時半、ローマ・フィウミチーノ空港へと着陸したのでした。

当エントリの個別URL:【38日目】その1 5カ国目イタリア・ローマに到着

 

【38日目】その2 空港からローマ市内へ

レオナルドエクスプレス

2008/04/21 その2

イタリアの入国審査は簡単なものでした。いつも面倒な入国カードや税関申告書などの書類は一切ありませんし、パスポートコントロールの際に何も質問されることなくノーチェックでスタンプを押して通過。あっという間にイタリア入国です。

さて、ここから街を目指します。毎度のことながら、できる限りお手ごろな方法でいきたいところですが、空港から中心のテルミニ駅への直通列車「レオナルドエクスプレス」は、なんと11ユーロもかかります。他に格安の何か手段があったのかもしれませんが、分からなかったのでこの列車を利用。さすがにノンストップで駆け抜けるのは快適であっという間にテルミニ駅へと到着しました。

予約してあったHOTEL SERENAはテルミニ駅から徒歩2分。荷物を置いてさっそく早めのランチ。ユーロ圏に入ったら物価がバカ高になりますので、気をつける必要があります。宿の周りにはアラブ系のファストフード店が多くあり、ピタでグルグル巻きにしたドネルケバブが3ユーロ。これはボリューム満点で非常に助かります。

当エントリの個別URL:【38日目】その2 空港からローマ市内へ

 

【38日目】その3 ローマ散策 トレヴィの泉~スペイン広場

ローマの休日

2008/04/21 その3

今回の大西洋横断フライトは大規模な長距離移動としては3回目です。これまでは、やはりビジネスクラスとはいえ、長距離フライトのあとは結構疲れがたまっていたのですが、今回は旅慣れてきた影響か、移動がスムーズにいったためかわかりませんが、二人ともとても元気な模様。午前中にホテルに着いたということもあり、少し休んでからローマ市内を散策へと出かけました。

まずはホテルの場所から徒歩で歩ける範囲で見所は無いかと、地図を眺めます。ローマはイタリアの首都ではありますが、実際地図を見てみると、観光でまわるエリアというのは実にコンパクトにまとまっており、意外と分かりやすいのです。がんばれば徒歩でもほとんどをまわることが出来ますし、地下鉄も非常に使いやすい。実に観光しやすい街であることが分かります。

さて、早速観光開始です。まずホテルのあるテルミニ駅から西へ20分ほど歩くと、観光の中心地ヴェネチア広場があります。この広場は大規模改修中のようでゆっくりすることはできませんが、随所にローマ時代の建築物の跡や柱が見られます。普通に転がっているのがすごいです(下の写真左)。

ローマの休日

ヴェネチア広場から、最初の目的地「トレヴィの泉」へは北へ徒歩で約15分。右の写真のとおり(fontana di torevi)、案内が出ていました。また、「ローマの休日」でおなじみのスペイン広場(piazza di spagna)もその先すぐ近くです。

中世に迷い込んだかのような小道をテクテク歩いていくと、突然観光客の群れに遭遇します。そう、そこがトレヴィの泉でした。後ろ向きに泉に向かってコインを投げると、またいつかローマに戻ってこれるという言い伝えがあるこの場所は、思ったよりもこじんまりとした場所で、その狭いエリアに観光客がひっきりなしに訪れ、そしてゆっくりと過ごしています(上部写真左)。

ここからさらに10分ほど北上すると、長い階段(スペイン階段)が有名なスペイン広場につきます。ここも観光客と現地の人々が入り混じって階段に腰掛けています(上部写真右)。映画「ローマの休日」は、何度か見たことがありますが、なるほどここが前半のシーンで出てくる階段のことですね。

今日のローマは、モクモクと曇った空から時折青空や太陽が顔を出す天気でした。2日ほど前にニューヨークから天気予報をチェックしたときは、見事に今日から3日間は「大雨」の予報だったのですが、今日はギリギリ降らずにいるようです。明日・明後日もローマ市内をぐるぐる観光する予定ですので、どういう天気になるのか非常に気になります。

当エントリの個別URL:【38日目】その3 ローマ散策 トレヴィの泉~スペイン広場

 

【39日目】その1 コロッセオとフォロロマーノ

2008/04/22 その1

古代ローマ時代の円形闘技場「コロッセオ」

2000年に上映された映画「グラディエーター」で剣闘士同士が戦う姿や、剣闘士と猛獣が戦う様子がリアルに描かれていたので記憶にある人も多いかもしれません。僕にとっても、ローマと言えばコロッセオというくらい強い印象があり、訪れたい場所のひとつでした。

荒れ模様と言っていた天気予報どおり、昨晩から夜中にかけて豪雨と雷が鳴り響くひどい天候でした。このままでは日中も外出できないほどでは?と心配していましたが、朝になってみると雨はなんとかあがっており一安心。とはいえ暑い雲が空を覆っていたため油断は禁物です。

コロッセオまではテルミニ駅から地下鉄でたった2駅。歩くこともできる距離ですが、雨も考慮して電車で行くことに。案の定、駅から地上に出たときにはポツポツと再び降りはじめていました。今日1日は、時折晴れ間は見られたのですが終日にわたって雨は完全に止むことはありませんでした。

コロッセオ(写真左)は、予想通りの大迫力。駅から出た瞬間に目に飛び込んできた姿に圧倒されますし、実際に中に入ってみると2000年経っても残っている現状に驚かされます。真っ青な空だったらさらに良かったのですが、青空が入った写真は上記の1枚のみ。雨と風で寒さを感じながらのコロッセオ観光でしたが、期待していた通りの満足が得られました。

ここで購入した入場券は、となりに位置しているフォロロマーノ(写真右)の入場券としても共通して利用できます。フォロロマーノは古代ローマ時代の市街地の遺跡ですが、これがまた広い。マチュピチュと同じとまでは言えませんが、それくらいの広さを誇っており、また、当事の建築物や柱などがそのまま残っている部分もあり見所十分です。インカの建築法とは若干違い、石の積み方なども比べてみると興味深く見られます。

午前中でこの2箇所を見てまわるつもりが、気付いたらもう14時過ぎ。空腹を満たす場所があるか探しながら、次なるポイントへと向かうのでした。

当エントリの個別URL:【39日目】その1 コロッセオとフォロロマーノ

 

【39日目】その2 真実の口で記念撮影しよう

2008/04/22 その2

フォロロマーノから南西へ徒歩で15分ほど。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の一角に、「ローマの休日」で有名な「真実の口」があります。ウソをつくと手が抜けなくなると言われているアレです。

教会自体はこじんまりとしているのですが、「真実の口」を目指してやってくる観光客が次々と中に入っては外に出てきますので遠目からもすぐ発見できました。

真実の口は教会の奥のほうにあるのかなと思っていたら意外なことに大通りに面した、大通りからも様子が伺える場所にありました。写真左は大通りから普通に撮れたものです。「お決まり」のポーズで写真を撮っては、次に並んでいる人に交代していくので割とスムーズに流れているようですが、写真右のように、常に行列ができている状態です。

僕らも一番後ろに並んで順番待ち。その間も次々と写真撮影が行われては交代し、僕らの後ろにもどんどん列が増えているようです。びっくりするくらいの入れ替わりと観光客の多さです。

もちろん僕らも例のポーズで記念撮影。あと2人で順番がくるというあたりから、台の上に三脚をセッティングしてセルフタイマーで撮る徹底振り。ブレることなく良い写真が撮れました★

当エントリの個別URL:【39日目】その2 真実の口で記念撮影しよう

 

【39日目】その3 カラカラ浴場

カラカラ

2008/04/22 その3

カラカラ浴場と言えば、3世紀にカラカラ帝によって造られた温泉などのレジャー施設のことですが、世界史の教科書などで目にすることがあるので記憶にある人も多いのではないでしょうか。この特徴的な名前から、一度聞いたらなかなか忘れることが無いかもしれません。

僕の場合も世界史でその面白い名前の響きを聞いて、それ以来関心を持っていました。また、漫画キン肉マンに登場するペンタゴンという超人の笑い声が「カラカラ~」だったのも、僕の記憶への定着を後押ししているような気がします。

真実の口での記念撮影を楽しんだ後、そんなカラカラ浴場へと向かいました。雨のせいなのか、他の観光地よりマイナーなのか、コロッセオなどと比べて格段と観光客が少ないのが気になりましたが、その分、この広い遺跡を思う存分歩き回りました。

今はもう、廃墟というくらいに荒れた遺跡になっていますが、ここに温泉があったという場所は随所に見受けられましたし、温泉の床に描かれていた大理石もいくつも展示されていて興味深く眺めていました。これらが西暦215年から造られていたというのですからローマ帝国の歴史を感じずにはいられません。

当エントリの個別URL:【39日目】その3 カラカラ浴場

 

【40日目】その1 ヴァチカン市国は6カ国目?

ヴァチカン

2008/04/23 その1

ヴァチカン市国はローマ市内にある人口1000人ほどの独立国・・・。ということはイタリアに次ぎ、僕らにとってこの世界一周旅行6カ国目となります。パスポートコントロールなどはありませんが、れっきとした1カ国。地下鉄駅から10分ほど歩いて城壁をくぐれば、そこはカトリック教会の総本山、ヴァチカンです。

昨日の天気とはうってかわって、朝から雲一つ無い青空が気持ちよく広がっていました。バチカン宮殿の前の大きなバチカン広場も、そんな青空に映えわたっていました。

ヴァチカンはこれまたすごい観光客の数。サンピエトロ寺院に入るための荷物検査には長蛇の列が続いていましたがこれを越えるとすぐに寺院の中に入れます。これまで各地のキリスト教寺院を訪問してきましたが、やはりさすが総本山だけあって、規模と迫力が違います。絵画、彫刻なども精巧で見ごたえ十分。ミケランジェロ作の彫刻もあります。

ヴァチカン

また、寺院の屋上へも、500段の階段(もしくはエレベーター+階段300段)でアクセスすることができ、そこからのヴァチカン、そしてローマの眺めは圧巻です。テレビや写真でよく観る、ヴァチカンの光景そのものが広がっています。

完全にローマの中にある小国のため、国境を越えた日帰り旅行・・・という気持ちではありませんでしたが、かつて、スイスのチューリヒから日帰りで小国リヒテンシュタインを訪問したことをふと思い出しました。こうしていつの間にか徒歩で国境を越えている、という日本にいるとまずありえない体験ひとつが、とても貴重で面白いものです。

当エントリの個別URL:【40日目】その1 ヴァチカン市国は6カ国目?

 

【40日目】その2 システィーナ礼拝堂

ヴァチカン

2008/04/23 その2

サンピエトロ寺院とは別に、ヴァチカン博物館に入場すると、その一番奥にミケランジェロ「最後の審判」のあるシスティーナ礼拝堂へ入ることができます。途中の絵画館ではラファエロの作品(写真右)も間近で見ることができ、この時代の貴重なコレクションが一番詰まっている場所と言われているヴァチカンならではの鑑賞が楽しめます。

博物館の中ではやはりシスティーナ礼拝堂が一番の見どころだったのですが、残念ながら写真撮影はできないようでした。

当エントリの個別URL:【40日目】その2 システィーナ礼拝堂

 

【41日目】その1 インターシティ列車でローマからナポリへ

テルミニ駅

2008/04/24 その1

今日はローマをチェックアウトして南に2時間、列車でナポリへと向かいます。イタリアは見所がいっぱいあるのですが、今回の世界一周旅行ではローマ、ナポリ、そしてヴェネチアの3都市を中心にまわります。それぞれ3~4日の駆け足になってしまうのは予算の関係もあり仕方ありません・・・。でも、ローマに滞在した印象では、そんな忙しそうに見える日程でも、主要な見所をまわったうえで、ゆっくりすることはできそうです。

昨日の夕方、テルミニ駅の自動券売機であらかじめ購入しておいた、インターシティ列車ローマ発ナポリ行きの便は、10時半ごろに出発です。テルミニ駅は、国際空港さながらの乗客で溢れていて、ローマからイタリア各都市へと移動する列車を待っている人ばかり。大きな荷物を抱えた人達でいっぱいです。午前中のこの時間は、ナポリだけでなく、フィレンツェ・ヴェネチア・ミラノなど、各方面への列車が随時出発している時間帯です。

僕らの乗り込んだナポリ行きの列車は満席。全員が旅行者というわけではなく、現地イタリア人の移動の足としても使いやすいのでしょう。座席を予約しておかなければ、乗ることはできなかったかもしれないくらいの乗客です。

今回の僕らの世界一周旅行では、長距離列車を使う機会はあまりないのですが、数少ない列車旅の一つとして、イタリアの田園風景をのんびりと眺めながら、あっというまに2時間が経ち、ナポリ中央駅へと到着しました。

駅から出て、予約してあったホステルを探すのですが、ローマと違ってナポリは予想通りの危険な雰囲気。ゴミが散乱、山積みの状態で、空気も汚れており、ゴチャゴチャ感があります。人も溢れておりなかなかスムーズにまっすぐ進めません。常に人と密着しながら進んでいくので、スリなど細心の注意が必要です。そんな中、石畳の上で荷物をころがし、ようやくホステルへとチェックインしたのでした。

当エントリの個別URL:【41日目】その1 インターシティ列車でローマからナポリへ

 

【41日目】その2 ナポリは恐怖の街?

ナポリ

2008/04/24 その2

ホステルに着き、荷物を置いた僕らはさっそく、ナポリの待ち歩きをしてみることに。しかし、中央駅から宿までの徒歩10分ほどの間でも、なかなか治安がよろしくなさそうな雰囲気がと伝わってきます。

宿のオーナーも、僕らが外出しようとすると、「ポケットにお金やカメラは絶対だめだ!」「盗られて困るものは宿においていけ!」「首からさげる袋に、最低限のものを入れて隠しておけ!」「かばんはすぐに紐を切られて奪われるから極力持ち歩くな!」など、入念に注意がありました。もちろん、どの街でも最低限の注意を払って旅を続けていますが、ここまでしっかり警告されたのは初めてで、気も引き締まります。いよいよ危険地域に足を踏み入れたのでしょうか・・・。最近のニュースから、危ういイメージが強いナポリですが、現在の状況はいまいち把握しきれていません。

ウンベルト1世通りというナポリのショッピングストリートも、ほとんどの店が閉まっていて閑散としています。そこから左右の小道に入っていくと、さらに薄暗くて危ない雰囲気が・・・。昼間なので大丈夫と思ってやや早歩きで見所を観て回りましたが、やはり他の街とは違う空気がナポリには漂っています。(※ほとんどの店が閉まっているのは平日のみで、土日は案外にぎわっていました)

そんなナポリの街も、中央駅から30分ほど南に歩いて港まで出ると、少し雰囲気が明るく変わります。写真左のヌオーヴォ城は、後ろに広がるナポリ湾と青い空に映えて大きな存在感がありました。さらにその奥にある、民謡で有名なサンタ・ルチア港も、カップルがゆっくりとした時間を楽しむ場所として、とても落ち着いた雰囲気です。少し怖いナポリの街も、こういう風景を見ていると癒される感じがあります。

右の写真は、処理されていないゴミの一部。近頃のニュースで取り上げられているナポリの風景がそのままいろんな箇所で見受けられて残念ですね。つねにゴミが山積みにされ、ゴミが舞っている。そんなナポリ中心部の様子です。

当エントリの個別URL:【41日目】その2 ナポリは恐怖の街?

 

【宿】ナポリ ホステル・ペンシオーネ・マンチーニ

HOSTEL MANCINI

持ち歩いている04年版の地球の歩き方ヨーロッパ版に載っていた数少ないホステルの中から選びました。治安に不安のあるナポリですが、このホステルは中央駅前の広場から徒歩3分くらいの距離なのでアクセスは安心です。ごちゃごちゃしたマーケットの中にあるので最初は見つけるのが少々難しいかもしれません。

プライベートルームを1室使用。部屋にバス・トイレが付いた4ベッドルームを占有して利用することができました。恐らくピークシーズンはこの部屋もドミトリーとして使われるのだと思います。

朝食付き。ベッドの寝心地は良く、ぐっすりと朝まで眠れます。ネット環境はありますが日本語不可。ドミトリーの一室に日本語が使えるPCがあるみたいですが・・・。

朝食付き 1泊65ユーロ

2008/04/24-27 合計3泊

当エントリの個別URL:【宿】ナポリ ホステル・ペンシオーネ・マンチーニ

 

【41日目】その3 ナポリピッツァ

ナポリピザ

2008/04/24 その3

ナポリといえばナポリピザ。
これを食べずにナポリを去ることはできません。

ということで、ナポリに着いた最初のランチはもちろんピザ専門店。いたるところにピザ屋があり、その中でも宿のオーナーのおすすめのお店「トリアノン」へ行きました。なんと35センチくらいはあろうかという大きなマルゲリータが3.8ユーロ。トロトロのチーズとトマトソース、バジルの香りが絶品で、これだけ大きなピザでも一人でペロリと食べれてしまうのが不思議です。

僕らが行ったピザ屋は、基本はマルゲリータとマリナーナの2種類のみの取り扱いで、トッピングが何種類かあるといういたってシンプルなメニュー構成です。こんな店がいたるところにあるナポリ、ここでは手軽なランチには困らなさそうです。

当エントリの個別URL:【41日目】その3 ナポリピッツァ

 

【42日目】その1 カプリ島へ!

カプリ島

2008/04/25 その1

ナポリに来る観光客が目指す場所、それはナポリの街自体というよりもその周りにある見どころでしょう。「青の洞窟」で有名なカプリ島や、世界遺産の遺跡ポンペイなど、ナポリからは列車や船を使って日帰りで各地を巡ることができます。

僕らも二つとも訪れる予定なのですが、気がかりだったのがカプリ島の青の洞窟です。小船で洞窟内に入ると真っ青に染まっているというあれですが、毎日オープンしているわけではなく、波や潮、天候の状態によって、その日の朝に、洞窟に入れるかどうかが決まるのです。僕らが到着した24日はOK、前日はNG、前々日はOKだったとのこと。朝、宿から島に問合せを入れてもらって、OKが出ている日にカプリ島に向かう事に決めていました。

ナポリ港からの格安フェリーは毎朝7時半に出航なのですが、その時点では青の洞窟がオープンしているか分かりません。残念ながら格安フェリーを使うことは諦め、オープンしていることを確証してから、その時点で一番早いフェリーで向かうのが良さそうです。そして、運命の8時45分。宿のオーナーに電話してもらいました。

幸い、本日25日は、空は快晴、そして波・風の状態も落ち着いているということで、青の洞窟はオープンするとのこと!さっそく、カプリ島へ向かうためにナポリのベベレッロ港に向かい、10時発のカプリ行きフェリーに乗り込みました。

カプリ島への所要時間は約50分。到着した僕らを待っていたのは、青い空と白壁の家やホテルが立ち並ぶ美しい街並みでした。昔訪れたギリシャ・エーゲ海の島々を思い出すようでした。ナポリの街を歩いたあとにこのカプリ島に来た人にはその美しさのギャップに誰もが感激するはずです。多くの観光客で溢れているカプリに僕らも足を踏み入れ、そして早速青の洞窟へのボートを申し込みます。

そして約20人乗りのモーターボートが満席になったところで、いよいよ青の洞窟へ向けて出発です。

当エントリの個別URL:【42日目】その1 カプリ島へ!

 

【42日目】その2 青の洞窟(動画付き)

2008/04/25 その2

カプリ港を出発した20人乗りのモーターボートは約15分かけて青の洞窟へ向かいます。透き通った青い海の上を駆けていき、吹き付ける風を浴びるのは最高にいい気分です。そして、青の洞窟の入り口が近づいてくると、そこには入場をまつモーターボートが5隻ほど。

やはり超・人気の観光地である青の洞窟。一度に入れる人数も限られていますので、なかなか順番がまわってきません。順番待ちをしている船はユラユラ揺れますので、実際の入場までに気持ち悪くなる人もかなり多いようです。結局、そんな揺れた状態での順番待ちは30分以上かかるのでした。

いよいよ順番がまわってくると、次は小型の手漕ぎボートに乗り換えます。乗り換えてからさらに入場口ギリギリで5分以上待ちます。この小型ボートがキツキツ窮屈で気持ち悪くなりそうでした。写真左は、小型ボートに乗り換えて入場を待つ数隻。

そしてついに僕らの番。一気に5隻ほどが入場するうちの2隻目。洞窟の入り口をくぐる際はかなり岩が海面に近くまで突き出ているので、ほぼ身体を水平に倒して潜り抜けます。そして身体を起こして入り口を見てみると・・・。

キラキラと輝く青色が真っ暗闇の洞窟の中に輝いているではありませんか。洞窟内は意外に広く、何周かしてもらいながら、そのまさに「青の洞窟」の一瞬一瞬を目に焼き付けるのでした。そのときに撮ったビデオも少しですがお楽しみ下さい。

あっという間に終了した青の洞窟の観光でしたが、その光り輝くブルーは今もはっきりと頭に残っています。思った以上に明るくて驚きました。午前が美しいと言われていますが、僕らが中に入った午後に差し掛かる時間帯でもまったく問題ありません。

大満足の青の洞窟観光を終え、カプリ島の港周りを散策して夕方のフェリーでナポリへと帰るのでした。

当エントリの個別URL:【42日目】その2 青の洞窟(動画付き)

 

【43日目】その1 ヴェスーヴィオ周遊鉄道

ポンペイ

2008/04/26 その1

昨日のカプリ島に続き、今日もナポリの中心部から少し離れて郊外へリトルトリップです。ナポリの中央駅からは、長距離列車などを走らせている国鉄のほかに、ヴェスーヴィオ周遊鉄道という小さな私鉄が運行しています。今日訪問するポンペイへは、ナポリから約40分で往復切符が3.8ユーロ。移動料金の高いイタリアの中で、この価格を聞いてホッと安心しました。なんせ、昨日のカプリ島往復のフェリー代金は一人約30ユーロほどしていますので・・・。

落書きいっぱい、まさにローカル線という雰囲気の列車はすべて各駅停車。最初の数駅はナポリ中心部と変わらないゴミが目立つ街並みなのですが、少し進むと高層ビルが立ち並ぶオフィス街や高級住宅街、そして数十分もすると右側にはキレイに青く輝くナポリ湾が見え、左にはヴェスーヴィオ火山が大きく存在感を示しています。

半分以上の乗客は世界遺産ポンペイ遺跡を目指しているでしょうか。40分の短い旅でポンペイ駅に到着。駅の目の前は、念願の一つであったポンペイの入り口です。

当エントリの個別URL:【43日目】その1 ヴェスーヴィオ周遊鉄道

 

【43日目】その2 ポンペイ遺跡

ポンペイ

2008/04/26 その2

ポンペイ遺跡は、イタリアの世界遺産の中でも有名なほうなのでしょうか、それは良く分かりません。僕の中では、なぜか印象が強かったので、今回の世界一周旅行で訪れたい場所のひとつに早くからランクされていました。

高校3年のときに英語を習った塾での教材の、最初の長文読解の記事が、ポンペイ遺跡の歴史でした。それまではポンペイについて全く知らなかったのですが、その記事をじっくり読解していくうちに、日本語に訳す作業よりも、その記事の中身自体に興味を持っていったことを思い出します。

ヨーロッパ大陸の活火山ヴェスーヴィオ火山の噴火によって約1900年前に一瞬にして消え去った街だったこと、それまでは文明栄えるにぎやかな街だったこと、200年前に初めて発見され、発掘されていくうちに当時の様子がほとんどそのまま残されていたこと・・・。など、ポンペイに対する関心は強くなるばかりでした。そして、実際にこうして訪れることができたのです。

ポンペイ遺跡はひとつの街そのものでした。まだ未発掘の部分は多いとはいえ、その規模は大きく、簡単にまわれるものではありません。縦横に細かい路地がいくつもあり、すぐに迷子になってしまいそうです。劇場からスポーツ用の広場、教会なども残っており、予想以上にキレイなまま保存されています。

今日も南イタリアのあたたかい日差しに恵まれ、ポンペイでも気持ちよく一日を過ごすことができました。

当エントリの個別URL:【43日目】その2 ポンペイ遺跡

 

【44日目】その1 アリタリア航空

アリタリア航空機

2008/04/27 その1

ナポリ4日目で今日は移動日。ローマ、ナポリと来て次の街を目指します。

北イタリアの観光地への移動なのですが、考えられる移動手段は2つ、列車と飛行機。鉄道料金がけっこう高いイタリアですので、約7-8時間の長距離移動となるとユーロ額も相当なもの。そこで、イタリア国内で運行している格安航空会社に目をつけていたのですが、それも利用日間近になっていたため、格安価格での販売は終了済み・・・。

どうしようかなと思っていたのですが、どうせ高いだろうという諦めの気持ちでフラッグキャリアのアリタリア航空のウェブサイトをチェックしてみると、おぉ、格安の座席がまだ余っているではありませんか!列車の価格とほとんど変わりなく、列車は7時間、飛行機は1時間nの移動ということなら迷わずアリタリア航空を利用★

思いもよらぬところで、アリタリア航空を初めて使うことになりました。ワンワールド系列ではありませんが、スカイチーム系列ということで僕らふたりともノースウエスト航空のマイレージがたまります。そんなわけで、17時00分アリタリア航空AZ1217便は、定刻よりやや遅れましたがあっという間にナポリからヴェネチアへと運んでくれました。

世界一美しい街とも言われるヴェネチアです。ローマやナポリとは違ったイタリアの顔を見せてくれるに違いありません。

当エントリの個別URL:【44日目】その1 アリタリア航空

 

【44日目】その2 ヴェネチアの夕暮れに浸る

ヴェネチア

2008/04/27 その2

ヴェネチアのマルコポーロ空港から中心部のローマ広場までのシャトルバスに乗っているだけでこのあたりののどかな雰囲気ときれいな街並みの様子が伝わってきます。ナポリから来た人にとっては特に強く感じるのではないでしょうか。

ローマ広場から宿のあるリアルト橋周辺までは、ヴァポレットと言われる水上バスで移動します。ヴェネチア市内は車は一切走っておらず、交通機関はすべて船。水の都ヴェネチアは、これまで旅したほかの街とは全く違う雰囲気を持った、非常に興味深い場所です。

夕方に到着したのがよかったのか、ちょうど船に乗って移動し、宿を探している時間は夕暮れ時。ナポリより少し涼しく感じる風を浴びながら、気持ちよくヴェネチアの細い小道を行き来するだけでもこの街を楽しめています。石畳が多く、階段状になった小さな橋も随所にあるため、コロコロのカバンを持っていると移動が大変ですが、リアルト橋から徒歩5分ほどの場所にあるゲストハウスにチェックインし、その後も夜でも安全なヴェネチアの街を散策し続けるのでした。

当エントリの個別URL:【44日目】その2 ヴェネチアの夕暮れに浸る

 

【宿】ヴェネチア ゲストハウス Da Gioia

Da Gioia

ヴェネチアにはホステルが少ない!そしてどの宿泊施設もあまりにも値段が高い!

イタリアの中でもトップクラスの観光地であるヴェネチアはその分だけ物価が高く、予算内におさまりそうな宿は見つけられそうもありません。ホステルワールドのサイトでずば抜けて評価の高かったゲストハウスを見つけたので、値段には目をつぶって予約しました。

新しく改装したてのゲストハウスは、まさに自分の家のようです。キレイな個室にすべてのものが備わっています。ネット環境が無いのが残念ですが、快適に過ごすにはこの上ないゲストハウスです。

朝食なし 1泊90ユーロ

2008/04/27-30 合計3泊

当エントリの個別URL:【宿】ヴェネチア ゲストハウス Da Gioia

 

【45日目】その1 イタリア・ユーロ圏の物価高に苦しむ!

2008/04/27 その1

今回の世界一周旅行では、1日に使っても大丈夫な「予算額」を日本円であらかじめ設定しています。ワンワールドの世界一周航空券や、大規模な移動などを除く、宿泊費・食費・観光費・移動費などを合計した額を、しっかり管理した上で予算オーバーしないように考えています。

これまで、南米・北米大陸ともに、それぞれの国別に見ても、考えていた予算をうまく達成しながら進めてきました。物価が高い国では自炊を進んで行ったり、逆に、宿泊費等が安く済む国では、レストランでしっかり食事するなど、うまくバランスが取れていたと思います。

しかし、ヨーロッパはそううまくは行きません。1ユーロが165円前後で推移している今日このごろ、日本人にとって最も、金銭的に旅行しづらい国々がユーロ圏・ヨーロッパではないでしょうか。特に、今僕らがいるイタリアは、ユーロへの統一前は物価がヨーロッパの中では割りと安いと言われていましたが、ユーロに変わって一変。僕は今のイタリアしか知りませんが、何をするにもユーロから円換算するとびっくりする価格になってしまいます。

気軽なカフェやバールなどでランチを取ろうとすると、二人それぞれ10ユーロの食事をして、合わせて10ユーロで飲んだとすると、合計30ユーロ。日本の感覚なら「3000円」と思ってしまいますが、換算すると5000円です。昨日乗った、ヴェネチアの水上バス、3駅区間15分ほどの利用ですが、二人で13ユーロ(2200円)。ナポリからカプリ島までのフェリー+青の洞窟観光まで含めると二人で105ユーロ(17000円)・・・など。

ローマからナポリ、ヴェネチアときて、1日たりともこれまで考えていた予算内に収まったことはなく、逆にかなりのオーバーを続けています。

もうこれは開き直りの境地で、ユーロ圏の国々では、予算を例外的に引き上げ、一つ一つの支払いにブルーな気持ちになることなく楽しく過ごさねばなりませんね☆・・・とはいっても、やはり何度もATMでユーロを引き出すのは精神的にきついものがあります。イタリアやその他のユーロ圏は見どころいっぱいで楽しい!でも物価の安いところにも早く行きたい。って、次、物価の安い場所はどこなのでしょうか・・・。まだユーロ圏が続くような気がしています。

当エントリの個別URL:【45日目】その1 イタリア・ユーロ圏の物価高に苦しむ!

 

【45日目】その2 ヴェネチアで安く生き抜きたい

ヴェネチア

2008/04/28 その2

到着した昨晩は、日曜夜ということもあり、グロッサリーやテイクアウトの店が閉まっているところが多く、割と低価格のイタリアンに入りましたが、結局食事代にテーブルチャージや税金などが加わって30ユーロを超えるという事態になり、今日はできるだけ安く美味しく過ごしたいと思っていました。

街を散策していると、小さいながらもスーパーマーケットは3件ほど見つけましたので、0.8ユーロのフランスパンやらバナナやら、自分たちで食べていけるアイテムをいくつか入手。出来る限りレストランの部類に入ることなく、生きぬいていきたいと思います。

そんなときに目に入ってきたのが、ありがたき中華料理屋。さすがイタリアでもチャーニーズは問題なく存在しました。メニューを見てみると、チャーハンが3ドルからあるではありませんか。ペルーの中華ではどこで食べても美味しく、大量に盛られて出てきましたので、物価が高いヴェネチアでの救世主誕生!と思い、もうレストランで食べないという宣言は早速無視され、中華を試してみました。

しかし、ここはイタリアのヴェネチア。他の国の中華で出てくるようなボリュームを期待したのが間違っていたのか、チャーハンは1人前にも満たないような少量。別途オーダーした炒め物も同じく・・・。結局、腹6分目しか満たすことなく、追加オーダーせずにランチ終了。この2品に飲み物で14ユーロ(2300円)。僕らにとっては高い買い物なのですが・・・。再度、レストランではなくテイクアウトなどで食事を楽しむ宣言をするのでした。

そんな物価高に悩ませ続けてはいるものの、ヴェネチア自体の街並みは本当にうつくしく、感動的なものでした。地図をいくら駆使しても迷ってしまうほどの、迷路の様な街並みはマスターするのは難しく、地図など諦めて適当に歩くのが楽しいのかもしれません。人がふたり通れないような小道が続くかと思えば、いきなりレストランやカフェが立ち並ぶ明るい通りに出たり、気付いたら水路で行き止まりになっていたり。目的地を定めずに、わざと迷ってみると、意外な発見が続きます。

水上バスやゴンドラが流れていくのを橋の上から見下ろしたり、ロマンチックな結婚式を行っているイタリア人カップルを眺めたり、行列の出来ているジェラート屋に僕らも並んでみたり・・・、今日も天気の良いヴェネチアは、歩いているだけで楽しい街です。ゲストハウスも大変居心地が良く、ちょっと疲れたら部屋に戻ってコーヒーや紅茶をのんびり楽しんでいます。外でカフェするとすぐに10ユーロくらい出ていってしまうので・・・。

そんなわけで夜は、バールでパルマ生ハムがぎっしり詰まったホットサンドイッチ(3ユーロ)をテイクアウト。これがかなりのボリュームで、部屋でビールとともに楽しむとお腹は満腹。昼の中華、昨晩のイタリアンと比べても、こちらの方がしっかり食べれた感じがします。明日も何かテイクアウトのサンドイッチやらケバブなど楽しみそうです。

当エントリの個別URL:【45日目】その2 ヴェネチアで安く生き抜きたい

 

【46日目】その1 仕事遅れてます★イタリアでのインターネット環境

2008/04/29 その1

4/21にイタリアに入ってから、インターネット環境づくりには難航しています。その前まで旅行していたアメリカ・カナダでは、すべての宿泊施設で無線LANが利用できましたので、自分のパソコンさえあれば部屋でインターネットにつながり、ブログやメール、仕事も快適にこなせていました。モバイルトラベラーにとって、この上ない環境が続いていたというわけです。

しかし、ここイタリアではそううまくはいきませんでした。ローマ・ナポリ・ヴェネチアそれぞれで泊まった宿では、無線LANはありませんでしたし、有線LANケーブルの使用もできませんでしたので、ネット環境を部屋で作り出すことはできません。また、部屋の電話回線を利用してダイヤルアップも試みましたがうまくいかず・・・。

ローマとヴェネチアでは、インターネットカフェを利用しましたが、やはり時間制限がある中で二人で1台のパソコンを使うとなると、時間に追われ、ゆっくり仕事の処理などはできません。ローマでは1時間2ユーロだった利用料金は、ヴェネチアでは1時間6~8ユーロほどかかります。これではリラックスしてゆっくりインターネットを・・・というわけにはいきませんね。

そんなわけで、ブログの更新記事は部屋で作成し、ネットカフェで短時間でいくつかアップをするという方法でいくつか更新はしましたが、やはり、仕事に関してはこの期間は溜まる一方です。どうしてもインターネットにつないだ状態でいろんな情報を検索したり、メールをPCローカルに残したりすることが必要ですので、基本オフラインの状態では思うように進めることはできません。とりあえず「5月になったら対応します~!」という簡単な対応のみ各方面に行うことだけやりました。5月になって次の国で状況が改善するかどうかは不明ですが。

一応、明日移動する先では、無線LANが使えることになっています。期待したいところです☆

当エントリの個別URL:【46日目】その1 仕事遅れてます★イタリアでのインターネット環境

 

【46日目】その2 フライト予約キャンセル事件再び・・・

ヴェネチア

2008/04/29 その2

元々、明日は移動日でした。明日の夜のフライトで次の国へと向かう予約を入れていました。しかし、ヴェネチアで丸2日過ごし、見どころめぐりも街歩きもじゅうぶんすぎるほど楽しみましたし、明日チェックアウトして部屋が使えない状態で夜8時のフライトまでこのユーロ圏で何をするか?と思うと特に無さそうでしたので、予約変更して朝のフライトに変えようと思い立ちました。

ヴェネチア駅の観光案内所で、その航空会社の電話番号を教えてもらい(ミラノ事務所・・・)、僕の携帯をここにきて初使用。夜8時の便から朝10時の便への変更を申し出ました。

すると、電話口のお姉さんが妙なことを言い始めます。「いっしー氏のフライトは問題なく変更できるんだけど、エミ氏のフライトは、元々の夜8時の予約がキャンセルになっているわよ。原因は分からないけど、もし正規のチケット持っているなら調べるからチケット番号を教えて!」と。

予約がキャンセル?ニューヨーク空港でしっかり、次の便のオープン区間の予約を入れてもらい、二人分の旅程表もプリントアウトしてもらったのに、なぜ?とりあえずチケット番号が必要とのことなのでホテルに帰ってから再度電話。そこで出た別の女性もやはり同じことを言ってきます。機械が自動的にキャンセルしており、原因は恐らく、料金不払い・・・。

そんなアホなことがあるか!日本で高い料金払って17枚の世界一周航空券を購入したんじゃ~、と言っても、良く分からない様子。なかなか電話は難しいですね。チケットをFAXしろだの写真で撮影してメール添付しろだの、面倒なことばかり要求されます。ひとまず、正規のチケット番号を伝えて、しっかり詳しく調べてもらい、携帯に折り返し電話してもらうことにしました。

15分後くらいに電話がかかってきました。「ハーイ、ミスターイッシー」となぜか明るい調子。そして先ほどより何か腰低い口調です。聞いてみると、チケット番号から遡ってしっかり調べてみると、やはりこのチケットは有効で、予約は問題なく取れるとのこと。キャンセルになっていた原因は分からないが、こちらの希望通りの明日の朝便は二人分ビジネスクラスでちゃんと予約をすることができたようです。「いろいろ心配かけてすみませんでした」といわれると、こちらも、色々ありがとうということで無事電話は終了。晴れて明日の朝から移動できることになりました。

今日もし思い立って便の変更手続きのために航空会社に電話せずにそのまま明日の夜便のために空港に向かっていたとしたら・・・。満席だったとしたら乗れなかったということでしょうか。やはり世界一周旅行はトラブルはつきもの。なじみのない航空会社は、リコンファームは入念にやっておく必要があるのかもしれません。

それにしても、今日はあまりにもヴェネチアでまったりのんびり過ごしていたため、急に午後にこのトラブルが舞い込んできて、一気に張り合いがでたというか、モチベーションアップして張り切って電話してしまいました。緩んだ気持ちと引き締まった気持ち、変にバランス良く過ごせた1日になりました。

当エントリの個別URL:【46日目】その2 フライト予約キャンセル事件再び・・・

 

【47日目】その1 空港で足止め寸前

マルコポーロクラブ

2008/04/30 その1

なんとか予約の取れた本日のマレヴ・ハンガリー航空MA421便ブダペスト行きの出発は10時15分。7時のヴァポレット(水上バス)でリアルト橋からローマ広場へ向かい、ヴェネチア最後の船旅を楽しみました。ローマ広場からはシャトルバスでヴェネチア・マルコポーロ空港へ直通です。僕らは事前に切符を買っておいたからよかったものの、その場にいたほとんどの人はバスの中でチケットを買おうとしていたらしく、「中でチケットは買えない。あらかじめオフィスで買っていないと乗れない」と言われて乗車拒否。1時間に1本しかバスが無いのに、僕ら以外ほとんどの乗客は、乗せてもらえませんでした。サービスを検討したほうが良さそうに見えますが・・・。

そんなわけで空港に到着。ロビー入口に涼しく水が流れているヴェネチアらしい空港です。マレヴ・ハンガリー航空のカウンターに到着してチェックインは順調に進んでいるように見えました。2つの預け荷物に、ブダペスト行きの荷物タグが取り付けられ、ベルトコンベアで移動がはじまりそうなそのときです、カウンターのお姉さんが僕らの荷物のタグをビリビリと外しているではありませんか。そして、「ちょっと機械がうまくいかないから近くで待ってて」とのこと。昨日あれだけやりとりしてしっかり予約した便なのに、なぜまたトラブル・・・。僕らの後ろにいた乗客から先にチェックインをしていき、20分ほど後ろで待たされることに。

チェックインの列が終わったころ、ようやく僕らが呼ばれて、「大丈夫だったわ。ごめんなさいね!」とのこと。むぅ、どうしてマレヴハンガリーは昨日からトラブルっぽくなるんだろうか。ワンワールドの世界一周航空券の取り扱いに慣れていないのか、この便がアリタリア航空の便名もついているので他のアライアンスとバッティングして実はこの便は僕らのチケットが使えないのか・・・。理由はよく分かりませんが、ひとまず無事ボーディングパスを受取りましたのでブダペストへ向かうことはできます。

手荷物検査場はかなりの行列でしたが、ビジネスクラスの特権のひとつである「プライオリティレーン」で優先的に手荷物検査。さらにゲート手前にある「マルコポーロクラブ」というこの空港のビジネスラウンジで出発ギリギリまでのんびりできました。スナックやコーヒーを楽しみながら、ソファに腰掛けて搭乗まで待てるというのも、ビジネスクラスならではの利点です。

ラウンジで、昨日からの航空券のやりとりの疲れを癒し、いよいよ次の国ハンガリーへと向かいます。

当エントリの個別URL:【47日目】その1 空港で足止め寸前

 

copyright 2008-9 ishidashinichi.com all rights reserved. トップページへ戻る