【28日目】その1 シカゴとニューヨークを「通過」し、9年ぶりのカナダへ

空港

2008/04/11 その1

昨日のフライトキャンセルトラブルは優先的なフライト変更よって事なきを得ましたが、シカゴからトロントへ直接飛ぶことはできず、シカゴ⇒ニューヨーク(ラグアディア)⇒トロント、というえらく遠回りなフライトとなりました。

まずAA1608便でサンフランシスコを23時50分に出発し、シカゴ到着が朝の5時半。約6時間のフライトと思いきや、時差が2時間ありますので、夜行便とは言え、フライト時間はたったの4時間弱です。ファーストクラスのシートですので何とか眠ることはできましたが、やはりゆっくり熟睡とはいかず、ちょっとハードな移動ではあります。このあと2フライトも続くわけだし・・・。

シカゴの空港は、アメリカン航空がハブのひとつとして利用しているだけあって、同じペイントの期待がズラリと何十機も並ぶ様子は圧巻。朝にもかかわらずとても明るく、活気のある空港でした。朝マックでエネルギーを補給し、7時発のニューヨーク行きAA392便のゲートを目指します。

ゲートでしなければいけないこと、それは「座席の確定」です。今でもワケが分からないのですが、サンフランシスコでボーディングパスを受け取ったときに、「シカゴからとNYからの便の座席は決まっていないので搭乗ゲートで決めてもらってね!」と。搭乗券を発券する際に座席を決めなくていいのか??それともスタンバイ(キャンセル待ち)状態で行かされているのか?

とりあえずニューヨーク行きのゲートでグランドスタッフにたずねる。「シートがまだ決まっていないので、決めて欲しいんだけど・・・」すると、手書きでいろいろとコードやら暗号やらが書かれた僕らのチケットを見て、「That's nice・・・」と苦笑いしながら座席が入ったボーディングパスを改めて発券。やはり何かおかしかったんでしょうか。何とか無事、シートが確定し、AA392便へと乗り込みました。

フライト時間は2時間で到着は午前10時過ぎ(時差は1時間)。本来ならすでにトロントについていただろう時間に、なぜかニューヨーク・ラグアディア空港に到着。写真右のように、皮肉にもしっかりとニューヨークに迎えられたわけですが、ここでも1時間半の待ち時間を経てすぐにAA4839便(アメリカン・イーグル航空)でトロントへと向かいます。

国際線とは思えないほど、めちゃくちゃ小さい飛行機(写真左)に乗り込み、本日3フライト目はやっと北へと針路を取るのでした。ちなみに、この機体はビジネスクラス設定はありませんので残念ながらエコノミー座席に。数日後にトロントからニューヨークに戻ってくるときもこれと同じ機体だと聞きました・・・。

1時間半のフライトは快調。そして雲がかかってめちゃくちゃ寒そうなトロント・ピアソン国際空港へと降り立ちました。1999年の夏以来、約9年ぶりのカナダ入国です。

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【宿】トロント All days house 2 オールデイズハウス2

トロントの宿

All days house 2 オールデイズハウス2

ホステルワールドで予約。トロントのダウンタウンから徒歩5分程度でとても便利な場所にあります。24時間営業のスーパーマーケットや、長距離バスターミナルも近い。

全部で6室程度の小さなゲストハウスですので、バス・トイレは共有ですが込み合うことも無く快適です。キッチンは基本的なアイテムはすべて揃っており、清潔に保たれているので自炊も自由自在。オーナーのアダム氏の気配りが随所に感じられます。無線LAN接続も部屋で可能です。

この時期のトロントはまだまだ観光シーズンの手前かと思うのですが、このホステルは常に宿泊客が何組も居て、やはり人気の場所なのだと感じます。

ダブルルーム・バストイレ共同・朝食無し 1泊62カナダドル

2008/04/11-15 合計4泊

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【28日目】その2 トロントの人々があつまるところ

イーストンセンターのフードコート

2008/04/11 その2

カナダ・トロントに降り立った瞬間、これは大変なところに来てしまったと感じました。というのも、飛行機から一歩でてすぐに分かる、その寒さ。外はポツリポツリと雨が降っているし、この旅はじまって依頼の気温の低さに不安になるも、公共交通機関(バスと地下鉄)を乗りついでなんとか宿にたどり着きました。

いままでだったら、これだけ大移動を経たあとというのは、昼寝をしたり気付いたら朝まで寝てしまったり・・・、そんなことばかりだったのですが、寒いというのは置いておいて身体は二人とも何故か元気です。荷物を置いてすぐに、トロント最大のショッピングモールのイーストンセンターへとでかけました。

セーター・フリースにマフラーグルグル巻き、手袋も万全ですが、この寒さは本物。きっと気温は1度やら2度やら。そんな中、イーストンモールに入った瞬間、あまりの人の多さにびっくりします。外は雨の中、閑散とした雰囲気で「本当にトロントなのか?」という印象だったのですが、なるほど、これだけ寒いと、みんなモールの中でのんびりしているわけです。

さっそくフードコートを見つけたので遅めの昼食。9年前にカナダに来たときも感じましたが、色んなところにあるフードコートは各国料理が安く食べられるので本当に役立ちます。イーストンセンター内にも2箇所のフードコートがあり、5ドルから8ドルくらいでお腹いっぱいになります。結局、この先トロントでの4日間、毎日昼か夜かのどちらかはフードコートで好きなものを食べることになるのでした。

ハンバーガーやピザばかりでなく、アジア系の料理も多く、カナダの食生活は意外とバランスが取れているのかもしれません。極端な体型の人も少なく、スリムな人が多いというのが、アメリカからカナダに入ったときに最初に感じる印象のひとつです。そんな、色とりどりの安い食事を楽しみながら、極寒のトロント滞在は始まったのでした。

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【29日目】その1 極寒・豪雨なら自炊を楽しもう

今日の献立

2008/04/12 その1

昨日見た天気予報どおり、今日は朝から雨がザーザー降っています。明日以降も雨という予報もあれば、晴れという予報もあり、何を信じていいのかよく分かりませんが、明日以降は晴れてもらわなければ困ります。トロントやナイアガラの印象が「寒い」「雨」だけで終わってしまうと残念ですからね。

とりあえず朝からトロントのダウンタウンを徒歩で散策はしたのですが、真っ白な空と降り続く雨の中ではなかなかキレイな写真もとれませんし、傘をさしての観光はやはり負担が大きいですね。そんなわけで街の写真は一枚もアップできません。土曜日ということもあり、相変わらずイーストンセンターの中はめちゃ混みで盛り上がっていますが、街自体は人がそんなに歩いていません。

そんなときは、少し早く宿に帰ってきてゆっくりとリラックスした時間を楽しむというのも旅のコツ。天気が崩れた日があったとしても焦ることなく過ごせるには、ここトロントのように4~5泊して余裕を持ったスケジュールで旅をするのがいいですね。

近くにスーパーマーケットをようやく見つけたこと、そして泊まっている宿のキッチンが広くて使いやすそうなこと、今日の夜はいつもよりちゃんと自炊をしようということになりました。

たまねぎとパプリカ、ハムを炒めて、さらにトマトソースをからめてソースをつくり、最後にゆでたてパスタを思いっきりからめるとこんな感じで具だくさんスパゲティが完成。サンフランシスコでも軽く自炊はしていましたがキッチンに人も多くゆっくりできませんでした。ここトロントの宿は、ほとんど宿泊客を見ないほどですので、時間もスペースも気にすることなく自炊が楽しめました。あまりにも美味しかったことと、食材がまだ余っていたということで、翌日も全く同じ献立を楽しむことになるのでした。

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【29日目】その2 1台のパソコンを上手に共有する方法

パソコン

2008/04/12 その2

僕らは1台のパソコンを持って旅をしています。主な用途としては、◎ブログの更新(いっしー)、◎ブログの更新(エミ)、◎仕事のやりとりや制作、◎メール送受信、◎資金管理などです。

宿を選ぶときは、基本的に部屋やロビーにネット接続(無線LAN)の環境があるところを選んでいます。特に仕事も続けながらの旅ですので、できれば毎日メールチェックはしていたいところです。現在宿泊中のトロントの宿も、部屋でネットがつながっていますのでとても快適です。無線LANが難しいところは、宿の共有PCからネットケーブルだけひっぱってきてつないだり、メモリーカードに必要な情報をうつして共有PCに差し込んで使用したりと工夫する必要があります。

1台しかないのにお互いに使うべきことがありますので、当然パソコンは取り合いに。どちらかがシャワーしていたり何か用事があるといいのですが、どちらかが待っている状態でパソコンを使い続けるのはなかなか大変なこと。しかしこれは仕方ありませんね。メールや仕事、ブログの更新等は同時にすることはできないので大変です。

しかし、例えばエミがスカイプ(インターネット無料電話)で日本の家族や友人とお話を始めたときがチャンス。コードの長いイヤホンマイクを使っているので、隣の椅子で自由にお話をしておいてもらいながら、僕はPC自体を占領して仕事やらブログ更新やらを快適に行えます。これが唯一、二人で1台のパソコンを同時使用する方法ではないでしょうか。僕としても、順番待ちをされていない状態でパソコンを触れるのは快適そのもの♪

ここ北米大陸は、ネット環境が整っているので、こうして部屋で快適につなげているのですが、さて、次の行き先では毎日の接続はできるのでしょうか。いや、毎日は難しいと思うけれど、せめて2箇所につき1度は部屋やロビーでゆっくりつなぎたいところです。乞うご期待。

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【30日目】その1 世界一高い展望台 CNタワー

CNタワー

2008/04/13 その1

昨日見た今日の天気予報サイトでは、あるひとつのサイトは「大雪で最高気温ゼロ度」、別のサイトは「大晴れで最高気温6度」とありました。あさってナイアガラに行くのでトロントを楽しめるのは今日だけ。どうしても後者の天気になってもらう必要があります。そして今朝目が覚めてカーテンを開けると・・・。

「やった!大晴れや!」

はじめて見るトロントを照らしつける太陽と青空に感動した僕らは、急いで外出して街を歩きたいと思いました。やはり昨日までの真っ白で雨が降り続くトロントと、今日の青空の下のトロントではあまりにも印象が違いました。すべてが明るく見えて、外の街をゆきかう人も一気に増えた気がします。寒さは相変わらずですが、太陽の日差しはとてもあたたかく、僕らの足取りも軽くなります。

雨や雪ならやめておこう・・・。そう決めていた、世界一高い展望台を持つ「CNタワー」ですが、これだけ気持ちいい天気に恵まれたなら登るしかありません。ちょっと高い入場料を払って、エレベーターは一気に地上400mほどにある展望台へと連れて行ってくれました。トロントの街並だけでなく、オンタリオ湖が青く輝く様子が非常に美しく映っていました。これだけ高い展望台に登ったのは、8年前のマレーシア・ペトロナスツインタワー以来かもしれません。

CNタワーからの眺め タワーから下りたあとも、一日快晴が続きました。やはり暖かい日差しを浴びていると、自然と外を歩きたくなるもの。昨日までのような、モールを歩いてばかりの行動とは変わって、気分よくトロントの町全体を散策していました。250万人が住むというトロントですが、ダウンタウンはごく一部だけ。簡単に歩いてまわれます。以前訪れたバンクーバーのダウンタウンはもっと広かった印象がありますが、トロントはすぐに街が覚えやすいし歩きやすいところです。

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【30日目】その2 ホットドッグスタンド

ホットドッグスタンド

2008/04/13 その2

約8年前にカナダのバンクーバーにいたとき、最終週の週末だったでしょうか、ダウンタウンのホットドッグスタンドで初めて買ったドでかいホットドッグがあまりにも美味しかったことに言葉を失うほど感動したことがありました。また、約7年前に初めてニューヨークを訪れたとき、街中に停まっているホットドッグスタンドで太いソーセージをパンにはさんだだけのホットドッグを買って自分で玉ねぎなどの具を詰めている瞬間に、ニューヨークにいることを実感したという瞬間がありました。

今回の世界一周でも、アメリカに入って以来、何度かホットドッグスタンドで購入しています。サンフランシスコで最初に買ったのはひとつ3.5ドル。ちょっと高いと思いましたが、暖かい日差しを浴びながらユニオンスクエアの芝生で食べるホットドッグは最高でした。

先日のバスケ観戦の際も、スポーツ観戦にはお決まりのホットドッグとソーダのセット。なんとジャンボホットドッグは8ドルもしてしまったのですが、どうしても食べたくなって購入。ボリュームバツグンでした。

そして、アメリカ西海岸からここカナダのトロントに入っても、ホットドッグスタンドはそこらじゅうにあります。サンフランシスコよりも多いのでは?と思うくらい、1ブロックに4つも車が並んでいることも・・・。写真にあるように、カラフルに彩られたオリジナルの車体から、チェーン展開をしているお店まで、とても個性的です。

何より、トロントのホットドッグは安い!なんと、ひとつ2ドル。サンフランシスコの約半分です。だからといってボリュームが小さいわけではなく、しっかりと肉がつまった大きなソーセージを、こんがりあたためたパンではさみます。具も9種類くらいを自由に詰めれますので、簡単手軽で楽しいランチやスナックタイムを過ごせました。

次の訪問地はニューヨークなのですが、さて、どんなうまいホットドッグに出会えることやら、楽しみです。

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【31日目】その1 カナダの長距離バスに予約制度は無いの?

空港

2008/04/14 その1

ナイアガラの滝、それはトロントを訪れるほとんどすべての観光客が訪れるだろう場所です。世界三大瀑布のひとつとして、昔から教科書などでその姿を写真では見る機会は多かったのですが、ようやく実際に訪問する機会がやってきました。

3日前の天気予報ではトロント・ナイアガラともに雨やら雪やらと言われていましたが、昨日トロントが快晴だったのに続いて、今日もこの地方は天気に恵まれました。滝を見物するのに、空が雲一面でよどんでいたとしたら、せっかくの大迫力も霞んでしまうかもしれず、この点はラッキーです。

トロントからナイアガラへのアクセスは長距離バスを利用します。グレイハウンドとコーチカナダの2社が運行していますが、僕らは「Same Day Return」という当日販売割引チケットを取り扱っているコーチカナダ社を利用しました。往復で約38カナダドルです。

先日、サクラメントからサンフランシスコに向かったときはグレイハウンド社を利用しましたが、事前に名前でしっかり座席を予約していました。しかし、コーチカナダ社は、その場で乗り場に並んで、順番に乗車していく仕組みです。もし満席になってしまったら、その便には乗れずに数時間あとのバスを待たなければいけないのでしょうか?色々仕組みが整っているカナダなのにこの部分は疑問です。そういえば、9年前のコイントス事件も、バスの座席予約システムが無いから起こったトラブルでした。

トロントからナイアガラまでは約1時間45分の近距離です。左に青く輝くオンタリオ湖をのぞみながら走るバスはハイウェイも快適そのもの、ナイアガラのバスターミナルへはあっという間に到着しました。小さなバスターミナルから、適当な市バスに乗り換えてさぁいよいよナイアガラの滝との対面です。

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【31日目】その2 ナイアガラの滝

ナイアガラの滝

2008/04/14 その2

朝9時半初のコーチカナダバスは、約2時間の道のりを経て11時20分ごろにナイアガラフォールズのバスターミナルに到着。そこからローカルのバスで滝周辺までアクセスし、そこからは徒歩で滝を目指します。

驚くほど派手でアトラクションがたくさんあるナイアガラのダウンタウンの町を東へ抜けるとそこには、壮大にナイアガラの滝(アメリカ滝)が広がっていました。あまりにも突然、それも普通に目の前に広がっているので最初は拍子抜けしたくらい。じっくり眺めていると、やはりこれまで見たことのある滝とは広さ、水の流れる量など、スケールがまるで違います。

残念ながら滝壺を巡るボートツアーの「霧の乙女号」はまだ時期が早くて運行していませんでしたが、乙女号のチケット売り場を過ぎて南へ進んでいくと、アメリカ滝よりもさらに迫力のあるカナダ滝が待ち構えていました。テーブルロックというルックアウトポイントに近づくと、霧の様にしぶきがとんでおり、気がついたら頭や服はけっこう濡れています。カメラなど注意しておかないと危ないですね。テーブルロックからは38メートル下までエレベーターで下がり、滝の裏からその迫力を眺めることもできました。

3時過ぎのバスでもうトロントに向かいましたので、正味3時間ほどのナイアガラ滞在でしたが、その迫力を体感するにはじゅうぶんです。カナダでの第一の目的を無事、青空のもとで果たせましたので満足いっぱいでトロントへと戻りました。昨日のCNタワーに引き続き、観光らしい観光を楽しんでいる感があります。さて、明日はいよいよニューヨークへと移動です。

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