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【94日目】ゆっくり流れるメコン川で

メコン川

2008/06/16 その1 

大河メコン川はとっても赤く、そしてゆるやかに流れていました。

昨日の午後にルアンパバーンの町はある程度歩いてまわり、見所や規模についてもだいたい把握できましたので、今日は一日かけてルアンパバーンの郊外にある見所をいくつか見てまわりたいと思いました。

郊外で一番人気のあるところといえば、メコン川を20キロ以上のぼったところに突如現れるパークウ洞窟です。町からはるか離れたところにある小さな洞窟に、何千体もの仏像が納められているそうです。また、その洞窟自体に加えて、スローボートでゆっくりと時間をかけてメコン川をのぼっていくクルーズそのものも大きな見所のひとつです。

また、2つ目の郊外の観光地は30キロほど南に車で下ったところクアンシー滝という名所があります。メコンとは違って美しい清流と雨季には激しい滝、そして泳げる滝壺は欧米人バックパッカーにとって大人気のスポット。これら2箇所を効率よく訪れるために、洞窟への船と滝へのミニバスでの移動だけの気楽なツアーを購入し、1日かけて観光することにしました。

午前はパークウ洞窟へのスローボートクルーズ。途中、小さな村を何箇所か訪問しながら、メコン川の流れに逆らって2時間ほどボートでのぼっていきます。川辺で子供たちが遊ぶ姿は、どこか懐かしい日本の風景を見ているようです。

パークウ洞窟

ひたすら山々の中をボートは進んでいき、ルアンパバーンから2時間近く経過したころに、突然左側に小さな洞窟が見えます。これがパークウ洞窟です。ボートから降りて中に入ってみると・・・、かなり狭い敷地内に、三千近くの仏像が納められている姿は圧巻です。昔はその何倍もあったそうですが、とても想像できません。

大小2つの洞窟を見るのに約30分。これだけでも歩いてまわれました。ボート往復で3時間強かかりますが、ここまで来る価値はじゅうぶんにあります。何よりもボートからメコン川と山々を眺めているだけで、何も言葉は要らないという感じ。自分の中の時計がスローになっていくようです。

クアンシー滝

さて、午前と午後とは同じツアー会社だけどそれぞれ別の商品。若干遅れて帰ってきた午前のボートから飛び降り、急いで昼食を済ませて、午後のツアー場所へと向かいます。今度はボートではなく、12人乗りのミニバス。ヨーロッパからの旅行者らしき10名に加えて僕らが乗り込み、片道1時間かけてクアンシー滝へと向かいました。

どうやらみなさん、滝壺で泳ぐ気まんまん。僕らは相変わらずまったりと、滝や川の流れに沿って公園内を歩いて楽しんでいました。いくつかあるスイミング可能の滝壺や池では、ダイブをして大盛り上がりをしているようでした。オーストラリアのノーザンテリトリー(カカドゥやキャサリンあたり)を思い出すような自然の中の風景です。雨季の始まりの季節ということもあり、水量もバッチリ。滝は迫力満点で水しぶきをあげていました。

特に午後は、自分がラオスに居ることを忘れてしまうような観光スポットでしたが、どちらもラオスの自然、緑、空気を存分に楽しむことができる場所でした。1日はこうして郊外に出てみるというのもルアンパバーンの過ごし方として良いのではないでしょうか。

当エントリの個別URL:【94日目】ゆっくり流れるメコン川で

 

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