
【83日目】14カ国目タイ・バンコクに到着


2008/06/05
目覚めたときにはもう6時間!
22時に出発したBA9便ロンドン発バンコク行きの予定飛行時間は約12時間。離陸してからワインと食事を楽しみ、ちょっと横になろうかと思ってシートを180度水平にして休んでいるとそのままぐっすりと眠っていたようです。気付いたときには、6時間以上も熟睡しており、ルートマップを見るとすでにインドを越えて東南アジア上空へと入ってきた様子でした。
なかなかエコノミークラスでこんなにも長時間一度も起きずに熟睡するのは難しいかもしれません。これまでに利用してきた航空会社と同じように、ビジネスクラスのシートはホテルのベッドの様に快適で、疲れることなく逆に身体を元気にしてくれるようです。
結局、専用モニターではバックギャモンを数回遊んだ程度。エミは映画を一本見たようですが、僕は2度の食事と6時間を超える睡眠、そして簡単な仕事作業をこなし、バンコクの到着へ備えました。
時計を6時間進めて、現地時刻の午後3時過ぎ、バンコクの新しい空港「スワンナプーム空港」へと着陸しました。僕はバンコクは2度目ですが、3年前の訪問時は確かドンムアン空港だったと思います。最新のこの空港は初めてです。また、バンコク自体も3年前はトランジットで1泊しただけなのでほとんど見ていませんので実質初散策になります。
これでこの世界一周旅行もいよいよアジア突入、14カ国目となりました。残りの旅は本当にあとわずか。このバンコクを基点に幾つかの場所を訪問していく予定です。
今日は長時間の移動後ということもあり、タクシーで宿にチェックインした後は周辺を適当に散策した程度。近くのタイ料理屋でさっそくおいしい麺類をいただき、明日からの本格的活動のために充電する1日となりました。


【宿】バンコク Lub d Bangkok


バンコク・シーロム地区にある超ポップなホステル。ここがバンコクであることを忘れるようなユニークな造りになっています。明るいバーラウンジ、自由に使えるPCやボードゲームが1階にあり、2階以降の客室や共用バストイレは非常に清潔に保たれています。
他のバンコクのホステルと比べたら少し割高なのかもしれませんが、ゆっくりとリラックスした時間を過ごすには最適の場所ではないでしょうか。部屋でも無線LAN接続ができますし、何をするにも不自由の無いところです。
ダブルルーム・バストイレ付き 1泊1室1260バーツ
ツインルーム・バストイレ共同 1泊1室980バーツ
2008/06/05-08 3泊
2008/06/12-15 3泊
2008/06/22-23 1泊


【84日目】その1 ワールドカップ予選チケット入手!


2008/06/06 その1
今日からバンコク市内を散策です。でもその前に大切なことがあります。
現在進行中のサッカー・ワールドカップのアジア3次予選のタイ-日本戦が6/14に行われます。偶然にもその日はバンコクに居ることができそうですので、せっかくなので観戦したいと思いました。日本代表(フル代表)の試合観戦はこれが初めてです。(オリンピック代表ならシドニー五輪のときに日本-ブラジル戦を観戦)
調べたところ、タイでのチケット入手は、JTBバンコク支店でのみ扱っているとのこと。場所をネットで調べてみると、なんと僕らが今泊まっているシーロム地区にあるではないですか。徒歩15分ほどで簡単に行けそうなので、今日の朝から購入に出かけました。発売自体は昨日スタートですので、まだまだチケットは残っているかなと軽い気持ちででかけたのですが・・・。
しかし、最前列で見れるカテゴリAなどの上位シート(といっても1500円ほど)は即日完売したとのこと。でも幸いなことに、ゴール裏の一番安い席(100バーツ=約300円)のチケットは何とかまだ残っていました。2枚を購入し、無事、14日は観戦できる運びとなりました。
この世界一周旅行中、アメリカでのバスケットとメジャーリーグ、ブダペストでの競馬に続いて4度目のスポーツ観戦になります。
14日までに一度バンコクを出ていろいろ周る予定をしていますので、戻って来れないことの無いように、うまく日程を組んでいきたいと思います。これで楽しみがひとつ増えました♪


【84日目】その2 ワットポー/ワットアルン


2008/06/06 その2
サッカーのチケットを入手後、地下鉄でバンコク中央駅「フアランポーン駅」に移動して、3日後の夜行列車を予約。そしてようやく午後からバンコクの観光をスタートすることができました。
まずはバンコクと言えばここ!とも言える「ワット・ポー」へ。駅からトゥクトゥクで15分ほどでしょうか。渋滞と排気ガスの通りを細かく抜けていきます。バンコク市内はかなり広く、交通渋滞もひどいため、地図で見ているよりもトゥクトゥクやタクシーで時間がかかるので要注意です。
入場料を支払って靴を脱いで本堂へ。するといきなりピカピカに輝いた「リクライニング・ブッダ」がお出迎えです。びっくりするくらい大きくて、そしてキレイです。横になっている頭の高さだけでも何メートルあるでしょうか。また、頭の先から足先までは何十メートルにも及んでいると思います。中は一方通行の通路になっていますが、顔の部分、そして足の裏の部分は人がつっかえてしまうほど込み合っています。それくらい、見とれて動けなくなってしまうワット・ポーの寝釈迦仏でした。
ワット・ポーのそばを流れるのはチャオプラヤ川。ワット・ポー近くの桟橋からは渡し舟が通っており、そこから対岸のワット・アルン寺院へ渡ることができます。片道3.5バーツ(約11円)という格安。ちょうど小船も来ていたので、ワット・アルンもさくっと見物していくことにしました。

こちらの寺院の方が訪問者も少なく落ち着いてまわることができます。中央にある仏塔にはかなり急な階段があり、手すりにしがみつきながらかなり上までのぼることができました。途中、チャオプラヤ川とその対岸にワット・ポーや王宮が見える絶景に遭遇。青い空と白い雲が混ざった今日の良い天気のおかげで、この景色はとても印象深いものになりました。
この辺りの地区には、このほかにも歴史的な寺院や王宮など見所は多いようです。僕らはバンコク滞在はまだまだ余裕がありますので、今日はこの辺できりあげてまた後日来てみようと思います。次はどこに行こうかな・・・と地図を広げ、意外と近そうなカオサンロードに向かってトゥクトゥクを拾ったのでした。


【84日目】その3 カオサンロード


2008/06/06 その3
バックパッカーの聖地とも言われるカオサンロード。バジェット旅行者でその名を知らない人はいないのではないでしょうか。
3年前に乗継のためバンコクに1泊しましたが、とりあえずどんなところなのかを知りたくてここに来ました。その時にビールを飲みながら行き交う人を眺めていたカフェもいまだ健在でした。
前回も、今回の世界一周旅行でも、カオサンに泊まるわけでもなければ、ここで次の目的地の計画を立ててチケットを買うということでもありません。でも、土産屋と旅行代理店、旅館と食堂がぎゅうぎゅうになって並ぶこの200メートルの通りは毎回一度は来ておきたいと思わせる場所なのかもしれません。今回も、スムージーを片手に、たくさんの旅行者が左右に横切っていく様子を休憩しながら眺めていました。


【85日目】バンコク街歩きと物価感覚


2008/06/07
今日は週末、土曜日。バンコクの若者から家族連れまでたくさんの人が集まる中心地、シーアムスクエアからマーブンクロンセンターまでをまず歩いてまわりました。
日本と全く変わらない高級ブランドが立ち並ぶ大型デパートから、小さな露天が狭い地区にギュウギュウになりながらも活気で満ち溢れている商店街まで、バンコクの昼間のパワーを感じられる場所です。

また、シーアムスクエアからトゥクトゥクで10分ほど行ったところにある中華街もエネルギーのかたまりです。歩いているだけで汗がとまらないほど、店の多さと人の多さ、そして屋台で調理をしているその熱気と香りが混ざって、バンコクの中でも独特の雰囲気を出しています。
これらの場所では屋台で買い食いをしながら歩くのが楽しみのひとつです。これまでイギリスやユーロ圏のヨーロッパなど、物価が高いところでは、どんなものを買うときにも先に「値段」が頭によぎってしまい、お金を使うことにためらいがかなりあったのですが、タイに入ってからはその物価の安さから、予算の心配をそれほどしなくても大丈夫ですので、とても心地よく好きなことができます。
アジアに来て初めて、物価高の地域であまりにも行動が制限(精神的に)されていたこと、そして、予算の心配がほとんど無いというそれだけで驚くほど気持ち的に負担が少なくなるということに気付きました。
これから続くアジア(といっても予定は2カ国だけですが)の旅は、気持ち的にも財布的にもとても楽しみやすい日々になりそうです。


【86日目】その1 ワット・プラケオと王宮


2008/06/08 その1
2日前にワット・ポーとワット・アルンだけ見物してその他のこの地区の見所はまだ訪問できていませんでしたので、今日はワット・ポーからすぐのところにある王宮とワット・プラケオの観光にやってきました。
このワット・プラケオは、王室専用の重要な儀式を行う第一等寺院とのこと。ワットポーの寝釈迦仏の大きさには驚かされましたが、こちらワット・プラケオのそれぞれの仏塔の大きさ、豪華さにも目を奪われます。

今日のバンコクも、今まで旅してきた国とはまた違った暑さ。歩いているだけでどんどん体力が奪われていくような熱気と湿度です。オーストラリアの北部カナナラの村で「空気が熱すぎて吸うのがマズイ」と文句を言っていたのを思い出しました。
広いワット・プラケオを抜けて王宮付近の観光をするころには汗いっぱいでバテバテ。しかしこちらの王宮もヨーロッパで見てきたような王宮とはやはり違ってなぜか落ち着く雰囲気でした。


【86日目】その2 夜行列車1等寝台チェンマイ行き


2008/06/08 その2
昔ある人に、「あなたはタイのチェンマイやネパールのポカラなんて気に入るかもよ」と言われた記憶があります。その時から、どちらの町もいずれは訪問してみたいと思っていました。
2日前にバンコク中央駅「フアランポーン駅」のチケット事前購入窓口で、今晩のバンコク発チェンマイ行きの夜行列車の予約を入れていました。僕にとっては寝台列車での移動は学生のときに乗ったトルコ鉄道やロシア・サンクトペテルブルク間の「赤い矢号」、もちろんシベリア鉄道もそうですが、その時以来になります。エミにとっては寝台車両ははじめての経験とのことです。
せっかくの機会なので、1等キャビンを予約しました。2等ですと4人部屋のコンパートメントになってしまいますが、1等キャビンなら2名利用で完全個室です。キャビンに洗面台も着いていますし、座席⇒ベッド⇒座席へのベッドメーキングもすべてやってもらえます。希望すれば食事のサービス(優良)も受けられますし、13時間の長丁場が快適にすごせること間違いなし。
そんなわけで、18時発の列車に乗るために30分前に駅に到着。車内の食事は高額と聞いていたので、駅の露天や売店でたくさん食料や飲み物を買い込んでいよいよ乗車です。
チェンマイ行きの夜行列車はタイの列車の中での特に人気路線のため、早めに予約をしておかなければキャビンなどは取れなかったと思います。乗り込んでみると予想通り一等車両は全室満室。隣に連結している2等寝台車にも人がたくさんいるようでした。2日前の予約でキャビンが確保できたのはラッキーだったのでしょうか。
定刻どおりに出発した列車は、グングン速度を上げる・・・どころか、かなりスローなペースで最初の数時間を費やしていました。こんなので時間通りにチェンマイにつくのだろうかと心配になりながら、いつのまにか心地よく睡眠へと落ちていきました。
やはり個室でベッドもしっかりしていると寝心地は抜群です。列車がすごく揺れるのと、異様に冷房が効いて寒いため(かなり冷える!)に何度も起きるはめになってしまいましたが、やはり1等寝台は快適でした。13時間って長そうだなと思っていたのですが、そんな半日がかりの移動がまったく区にはなりません。
他のクラスよりかなり高いといっても、二人で2700バーツほど。この距離の移動と、1泊の宿泊代を考えれば、めちゃくちゃな高さではないと思います。タイの長距離移動には1等キャビンを!おすすめです。長袖必須。


【宿】チェンマイ Lai Thai Guest House ライタイゲストハウス

チェンマイの旧市街・新市街・ナイトバザールすべてに近い場所にある便利なゲストハウス。鉄道駅までフリーでピックアップに来てくれました。
部屋は小ぎれいで問題なし。無線LANが部屋でギリギリ使えたのはかなり評価アップです。ツアーのアレンジも行っていますし、朝昼晩の食事も摂れます。スイミングプールもあって、ゆっくりくつろぐには良いゲストハウスです。おすすめ。
ダブルルーム 朝食無し 1泊1室600バーツ
2008/06/09-12 合計3泊


【87日目】タイ北部の大都市チェンマイ


2008/06/09
バンコクに次ぐ大都市!タイ北部最大の街!
チェンマイはこのように書かれることが多いので、割と大きくて近代的な街なのかなと想像していました。しかし、実際チェンマイに足を踏み入れてみると全然ちがうのです。
バンコクほど交通量はもちろんなく、バンコクと比べ物にならないくらい小さく落ち着いた街並みです。どこか田舎の村に迷い込んでしまったかのような・・・というと大げさかもしれませんが、「バンコクに次ぐ」という言い方はあまりふさわしくないような気がしました。
蒸し暑くて、すぐにバテてしまう土地ですが、ただ目的もなく歩いているだけで、のんびりした気分を感じられるのがチェンマイの魅力です。確かに、言われたとおり僕が気に入る街のひとつになるかもしれません。
上記写真右は、チェンマイ名物「カオソーイ」です。カレーヌードルの上にさらにパリパリに揚げた麺がのっかっています。これが美味い!

夜はチェンマイ中心部の東側では「ナイトバザール」が連夜盛り上がりを見せています。6時7時のまだまだ明るい時間帯はひっそり、その後暗くなった8時くらいから徐々に店に活気がみなぎってきます。東南アジアのマーケットの風景の典型的な姿かもしれません。所狭しとならぶ衣料店・お土産屋・屋台をすり抜けながら歩いていると夜中の時間があっという間に過ぎてしまいます。
結局チェンマイでの夕食は、初日から最後まで、このバザール内でとることになります。タイ料理の種類が豊富で、バンコクと比べて安く、生演奏なども自由に見れますので毎日来ても飽きない場所です。


【88日目】象とイカダと暴風雨


2008/06/10
今回の世界一周旅行で現地発着のツアーに参加するということはあまり無かったのですが、ここチェンマイでは見所が郊外に点在しているということもあり、1~3日かけたトレッキングツアーに参加する人がかなり多いようです。そんな情報すら集めずチェンマイに来てしまったのですが、宿で幸いにもツアーの情報が色々入手できましたので、日帰りのミニトレッキングツアーに参加してみることにしました。
エレファントキャンプでの象に乗ってのトレッキング、少数民族の村訪問、滝つぼ、イカダで川くだり・・・など、1日ツアーの中身はなかなか濃いものばかりです。
象乗りは二人とも初体験。ラクダに乗るよりもさらに目線が高くなりかなりスリリングです。どろどろのぬかるみの急な坂道を象がゆらゆら足場を探しながら歩いていくのは不安で仕方ありませんでしたが、無事転ぶことなく1時間もの象乗りを満喫しました。
竹を適当にくくりつけただけのイカダでの川くだりも初体験。確実に水に濡れるので靴を脱いで水着になって荷物は全部あずけた上での参加になります。案の定、川くだりの途中、岩に乗り上げたイカダの座席部分が崩壊するトラブル発生!エミが川に落下しかけましたが、ずぶぬれになりながらもギリギリ乗っかっていました。
上記2つはどちらも初めての体験でした。チェンマイの街歩きだけでは味わえないことばかりでしたので、1日ツアーでも僕らなりにじゅうぶんに満喫できました。1泊2泊などはちょっと大変そう・・・という人には手軽に参加できるのでおすすめです。
それにしても、途中突然の暴風雨には驚かされました。降ったのはランチ中でしたのでツアー自体には影響はでませんでしたが、突然くるスコールのような雨、恐ろしいです。昨晩も夜に突然スコールがやってきてバザールの店舗が皆、大急ぎで商品を中に入れている姿は戦場そのものでした。青空いっぱいと思いきや突然空が真っ黒になりスコール。バンコクとは違う湿気と蒸し暑さ。なかなかチェンマイの天候は手ごそうです。


【89日目】ドイ・ステープ


2008/06/11
ガイドブックに「ここを訪れなければ意味が無い!」とまで書かれていたので、せっかくですのでチェンマイ郊外の最大の見所のひとつ、ドイ・ステープまで出かけました。
ドイ・ステープは徒歩でいけるような場所ではありませんので、旧市街北部にある専用の乗合バスの乗場からアクセスすることになります。満席になったら出発する、という中東でよくあったスタイルのバスです。
海抜1000mを超える場所にあるドイ・ステープまでの道はクネクネ山道で眼下に見えるチェンマイの道は圧巻です。クネクネ上がっていきながらその下の街を見下ろす・・・。どこか懐かしい風景だと思ったらやはり、大阪から奈良に移動する際の生駒山から見える大阪平野の風景にそっくりです。そんなローカルな懐かしさにニヤリとしつつ、25分ほどでドイ・ステープに到着です。
そこから階段300段を登りきると、そこには鮮やかな金色がまぶしい寺院の仏塔が立っています。タイ国内からの参拝客も絶えず階段をかけあがってきています。バンコクで見たワット・プラケオなどの寺院に負けないくらいの輝きと存在感がそこにはありました。

また、バンコクのどの寺院にも勝る要素があるとしたらやはりここから見下ろすチェンマイの街並みです。手前にチェンマイ空港、そこから奥がチェンマイ市街になります。明日はここからみえる空港から、飛行機で飛び立ちます!


【90日目】タイ航空バンコク行き


2008/06/12
3泊でもじゅうぶんにのんびりとした時間をチェンマイでは楽しむことができました。さて今日はバンコクに戻る日です。
この辺りの周遊ルートを考える際、チェンマイから直接ラオス航空便を使ってラオスの街に入ってしまおうかとも考えていました。しかし、日本代表のサッカーの試合がバンコクで見れるということで、バンコク⇒チェンマイ⇒バンコクと移動し、サッカー観戦をしてから次の目的国ラオスへ向かうことになりそうです。
チェンマイに来るときは夜行列車を使いましたが、せっかくですので帰りは別の方法で。ということで飛行機を使うことにしました。ワンワールド世界一周航空券とは関係ない独自手配です。格安航空会社もいくつかあるようですが、タイ国際航空便でも片道6000円台とそう高くなかったので即決。3年ぶりのタイ航空利用となりました。
往路は片道13時間かけた夜行列車の度でしたが、飛行機を使えばなんと1時間のフライト。TG103便は9時45分に順調に出発し、11時前にはもうバンコク空港へと到着しました。
約1週間前、1度目のバンコク到着時にはエアポートタクシーで市内に向かいました。しかし今回は同じ宿ですし慣れもあるため少し節約してエアポートシャトルバスを利用。しかしバスの便が少ない+渋滞に巻き込まれてなんとタクシー利用時よりも2時間近くロス。たったの200バーツの節約がえらい時間の無駄になってしまいました。
とはいっても、午後の早い時間に市内には着きましたので、ふたたび「Lub d」ホステルにチェックインしたあとは行動開始。「もう要らんやろ!」という長袖の服やフリースなどを郵便局から日本に送り、その後はもう慣れ親しんできたバンコクの街を歩き出しました。
今回もまた3泊します。アユタヤを日帰りで訪問したり、サッカー観戦したりと、バンコク市内観光とは違う過ごし方をすることになりそうです。


【91日目】世界遺産アユタヤ日帰り観光


2008/06/13
アユタヤはバンコクから日帰りで気軽に行ける世界遺産の町です。
バンコクのフアランポーン中央駅から列車で1時間半~2時間、料金は3等座席ですとなんとたったの20バーツ(70円ほど)です。バンコク市内のスカイトレインや地下鉄でもちょっと乗るだけで20バーツ以上しますので、その安さに愕然としました。
中央駅を10時過ぎに出発し、11時半にアユタヤ駅に到着。駅付近の屋台で昼食をとってから渡し舟(3バーツ)に乗って対岸に渡ったところから世界遺産地域アユタヤの観光がスタートします。
観光の方法はいろいろあるみたいです。レンタサイクルで自力でまわることもできますし、トゥクトゥクで行きたいところに片道乗車を乗り継いでいったり、1日(半日?数時間?)チャーターして行きたいところを転々と連れて行ってもらったり。僕らは、行ってみたい寺院や遺跡が6箇所ほどありましたので、たまたま会ったトゥクトゥクの兄ちゃんと交渉して6箇所全てまわって最後は駅まで送ってもらうというルートでチャーター代金400バーツ。これでアユタヤの見所を一気にまわれると思うと高くはなさそうです。
灼熱のアユタヤをトゥクトゥクに乗せてもらって疾走するのは気持ちよく、それぞれの見所が離れて点在していますので、この選択は正解でした。バンコクのような渋滞もなく、快適なドライブです。
そんな中でも、どうしても見ておきたかったのが上記写真ワット・ロカヤスタの寝釈迦像です。スーパーファミコン世代なら必ず思い出してしまうあの風景がそこにありました。この仏像がとにかくでかく、全長は30メートルほどあるらしいです。他の寺院に多かった観光客の姿もほとんどなく、日本人の個人旅行者がトゥクトゥクでちらほら訪問する程度。ここでゆっくりできただけで大満足でした。
それにしても、どこの寺院も特に日本人の観光客が多いなぁという印象でした。どうしてか・・・と考えていると、そういえば明日はサッカー日本代表戦があるのでした。きっとツアーや個人旅行でサッカーの応援を兼ねてバンコク・アユタヤ観光を楽しまれている方が多いのだと思います。そういえば、2年前のフランス競馬・凱旋門賞を観戦した前後も、パリには日本人観光客がかなり多かったです。

さて、寝釈迦像に大満足しましたが、その他にも美しく目を奪われるような光景はたくさんありました。その中でも特に気に入ったのが上記のワット・ヤイ・チャイ・モンコンです。アユタヤ中心部から東へかなりはずれたところにありますが、他の寺院の住職(受付のおっちゃん?)も、ここだけは行くべき!と念を押してくれた場所です。
中央の仏塔を取り囲むように無数の小さな仏像が並んでいる光景と、ようやく晴れて太陽が輝きだした時間帯とがマッチして一番印象に残る場所となりました。
12時半からトゥクトゥクをチャーターして駅に到着したのが16時。3時間半をかけてそれぞれの場所でゆっくり観光できたので、思ったほど疲れも無くすみました。運転手もあまり何かを押し付けてくる様子も無く、こちらの希望通りに効率よく周ってくれたので助かりました。色々注文をつけてきたり、提案が多すぎると疲れてしまいますので。良いドライバーとの出会いも、アユタヤ観光の大きなポイントなのかもしれません。
帰りの列車も3等座席。観光客がほとんど乗らない(観光客は2等に乗るのか?)車両で、地元タイ人に混じって遅れて全然動かない列車でゆっくりゆっくりバンコクへと戻りました。帰りの列車は3時間もかかってしまい、結局ここで疲れがドッと出たのでした・・・。
世界遺産アユタヤ観光は大満足。明日はバンコクでいよいよサッカー観戦です。


【92日目】ワールドカップ予選 日本代表VSタイ代表


2008/06/14
岡田ジャパン見事勝利!
本日バンコクで行われたサッカー日本代表vsタイ代表の試合はご存知の通り3-0で日本が勝ち、ワールドカップアジア3次予選突破が見えてきました。
僕にとっては、日本代表(A代表)の試合を生観戦するのは初めてです。日本でチケットを取って観戦するというところまではなかなか難しいですが、こうしてうまく海外での試合を見る機会に恵まれたのは非常にラッキーでした。ちなみに、シドニーオリンピックで日本vsブラジルを観戦したことがありますので、年齢制限マッチ(言い方不明)を含めると2度目のサッカー日本代表観戦となります。
また、今回の世界一周旅行では、サンフランシスコでバスケット、ニューヨークでメジャーリーグ、ブダペストで競馬、そして今回で4度目のスポーツ観戦ということになりました。あまり積極的にスポーツイベントを探しているわけではありませんが、なんとか見たいものを見れていますね。

さて、今日の試合前について。
試合開始はタイ時間の午後5時20分。僕らの持っているチケットは完全自由席ですので、開門(3時20分)と同時くらいに入り、良い席を確保しようと思いました。
チケットを購入した窓口では、会場のラジャマンガラスタジアムは公共交通機関が無いのでタクシーのみのアクセスということを教えてもらいました。宿の近くから一気にタクシーで行こうと思っていたのですが、ネットで色々調べてみると、渋滞回避のためにも近くの鉄道駅まで自力で行き、そこからタクシーをつかまえるのがベストとのこと。BTSスカイトレインで「プラカノン」駅まで30分ほどで到着し、そこからタクシーで約20分。なかなかのスムーズなアクセスができたと思います。予定通りの時間に到着し、ゴール裏自由席へと向かいました。
到着したときは、まだまだ観戦客はちらほら。見晴らしのいい席を簡単にゲットできましたので、あとは試合開始をゆっくりと待つだけです。実際の試合時間(90分)よりも、待っている時間の方が長いじゃないか!と思いながらも、徐々に集まってくるサポーターの中で、良い席で見れることに満足していました。
明らかに「青」つまり日本のサポーターの方が多いです。バンコク在住者の家族だけでなく、日本からの応援ツアーも多数組まれていると思います。これにあわせた僕らのような個人旅行者もいるでしょうし、近隣諸国から応援にかけつけている日本人もいるのではないでしょうか。やはり日本人パワーは、どんなスポーツイベントに行っても感じるところです。
試合が近づくと、選手がウォーミングアップを始めたり、グラウンドの最終整備が行われたり。スタジアムの半分が「青」に埋まってきたそのころに、ようやく選手入場と国歌斉唱が始りました。

あらかじめ配られていた専用のブルーシートを全員が持って、選手入場時にスタンドを青く染めます。向こう側のタイサポーター席やテレビではどう写っていたのでしょうか。ちゃんと青くなっていたかな。シートが無くてもみんなユニフォームを着ているので最初からスタンドは真っ青なのかもしれませんが・・・。ちなみに僕らはユニフォームなどは準備しておりません・・・。
こうして始まった試合は、日本が終始安定した攻めと守りで完勝。内容についてはここでは詳しく述べませんが、強い日本を見れたことに大満足でした。いつもとくらべて驚くほど涼しく感じた気候が幸いしたかもしれません。
帰りも渋滞にはまるのが怖かったので、スタジアムからプラカノン駅までだけタクシーにのって、そこからスカイトレインで宿へと戻りました。2度目のバンコク滞在も今晩で終了。明日はいよいよこの旅のラスト15カ国目、ラオスへと向かいます。
※この記事を書いている途中に、日本が最終予選進出が決定したそうです☆
次も期待しましょう~
